ふかふか毛布巽に抱きしめられながら藍良は絶賛大泣き
どんなに摩ったり、揺れたりしても泣き止むような兆しがない。
「藍良さん、どうしたんですか?」
「うぅうぅ…グスッ」
要も心配して藍良の好きなぬいぐるみやおもちゃを使って気を引こうとしても効果があまりない。
あまりこういうことがないため、2人は戸惑いを隠せない
「藍良、痛いところあるんですか?」
「うぅ…やぁああっ!!」
ただ泣いてイヤイヤと喚いてしまう
解決策をひたすら探すこともうすぐ1時間は経とうとしてる。熱もなければ怪我もないため余計に心配しかできない。
「…あ、もしかして」
要は寝室から一枚のタオルを持って、巽ごと包むようにすると藍良はタオルを掴んで口に寄せて咥え始める。
そうすると段々と落ち着いて眠たそうな顔をし始めた。
「眠かったのでしょうか?」
「そうかもしれないですね、いつもこのタオルが寝るときに使っていますしね」
うとうととしていた藍良の顔からトロンと目がとろけるように閉じていき、ゆっくりと眠り始めた。
「可愛らしいですな」
「えぇ、俺たちも一緒に昼寝しましょうか」
要はリビングに昼寝用で使う寝具を準備して3人で川の字になって横になる。
もっと元気で立派な子に育つことを願いながら藍良の寝顔を2人で見守った。