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    Muayu

    @l7rt0i

    閲覧メインでたまにへたれ文字書きすると思われます。

    なんちゃって文字書きなので、基本超短編でサクッと読めるもの。セリフメインで描写は少なめなので、解釈は読み手様に委ねることが多いです。

    最近のブームはmnc-、tmc-、ECOJ、anykなど🎀💙関連

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    Muayu

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    stgr🕳️❄️短編
    両思いanykメインの猫の日の話①
    CP要素ほぼなし。🕳️起きたらアジトに猫が居た…そんな妄想。

    catnapきっちゃん
    きっちゃーん
    なかなか起きてくれないきっちゃん
    仕方がないから頭を叩く
    おーきーろー


    『うん…?』
    きっちゃーん


    霞む視界を瞬きを繰り返して良好にしていく
    目の前には真っ白な猫…
    …ん?また床で寝ちまったのか
    此処は旧アジトか


    ん…アジトに猫?…ん?!
    がばっ
    勢いよく起き上がるとその動きにびっくりしたのか
    猫も後ろに飛び逃げた


    『猫?!なんでこんな所に…誰かが連れてきたのか?』
    にゃーん
    心なしか悲しそうに見える


    『どしたー?お腹が空いてんのか?くしゅん
    ごめんなー。俺猫アレルギーなんだわ』
    そう言ってしゃがんで目線を合わせてやる


    言葉がわかるのか悲しそうに
    それでいて俺に気を遣ってから後ろに下がって距離を取る


    無線を使う
    _ピピっ
    安城起床。
    旧アジトに猫が入り込んでるんだけど誰かの猫?_

    _猫?しらないなー_
    _みたいみたーい_
    _誰だろー猫飼ってる奴いたかな?_


    今いる奴ではなさそうだ
    どうしたもんか、猫カフェか警察に連れてくか?
    そんな事を考えていると


    ガチャ
    『安城』
    白井がやってきた
    『白井さん、この猫知ってる?』
    そう聞くと白井は猫を抱き上げて観察する
    真っ白の体に小さな尻尾、水色の綺麗な瞳
    『んー…わからないな。でもめっちゃ可愛い』
    そう言って顎下を撫でてやる
    猫も気持ちよさそうにしている


    ガチャ
    『安城ー』
    『ナリエル』
    勢いよく入ってきたのはねこてんし
    ナリエルは視界に猫を入れたと思ったら

    『雪〜!おいでおいでー』
    にゃーん(ナリエルー)
    猫も嬉しそうに白井の腕から飛び出す
    『よーしよし』
    『可愛いねぇ。心細かったじゃろ?お腹空いてないか?』
    仲睦まじい2人?1匹と1人に呆気に取られる2人


    『ナリエル?…なんて言った?ゆきんこ?』
    先に冷静になった白井が話しかける
    『ん?雪じゃよ?わからんのか?』
    『えぇー?!』
    びっくりしつつも再び触りにいく白井
    『可愛いなあー』
    『そうじゃろそうじゃろ。まぁ元から可愛いがの』


    『おい…お前ら本気か?』
    『ん?わしが嘘言ってると思っとるんか?』
    『いや、でも…この猫がゆきんこ?確かに似てるけど…くしゅん』
    ついつい信じられなくて近づいてまたくしゃみが出る


    にゃー…(きっちゃん)
    心配そうに見守る雪
    距離を離してナリエルが再び口を開く
    『安城、この街はいろんな奴がおる。天使もいれば白井さんのように長命もいる。不思議ではないんじゃよ』
    『確かに…でもよくわかったな。ゆきんこだって』
    『んー。なぜじゃろうな。ちゃんも見ると猫なんじゃが纏うオーラというかわしには雪に見えとるんよ』
    そう言うナリエルに喜んで顔を舐める雪
    『ふふ。可愛いのぅ。安城が無理ならわしんとこ行くか?たくさん甘やかしてやるぞ〜』
    『ずるいっ!俺も!俺もゆきんこと遊びたい!』
    白井も長く生きているせいか受け入れが早い


    『まてまてまてまて、ゆきんこが心配だ。俺も行く』
    『でも猫アレルギーじゃろ。大丈夫なんか?』
    心配そうに見つめるナリエル
    『くしゃみとか出るけど重症にはならねぇし、猫は好きだ。それにゆきんこが心配だし、2人に任せておけねぇ。俺が、俺だってゆきんこの力になりたい』
    目も潤みそうな安城だがそこは譲れないようだ
    そんな彼を2人は微笑ましく見つめる


    『ゆきんこ、おいで。一緒になんとかしよ』
    そう言って手を広げる安城
    少し心配でキョロキョロしたけど
    2人とも静かに頷いてくれた
    勇気を出して安城に飛び込んでいく


    にゃーん(きっちゃーん)
    思ったより跳躍力があったようで
    顔にぶつかってしまう雪
    『わぷっ』
    『にゃ』
    ぼふん!
    その瞬間爆発音と共に煙にあたりがみまわれ
    おさまってきたと思ったら
    尻餅をつく安城の上に元の姿の雪が居た


    『いてててて…ゆきんこ?』
    『あれ?戻れた?戻れたー!やったのだ!』
    喜んで笑顔で視線を安城から後ろの2人に移す
    その瞬間後ろからぎゅっと抱きつかれる雪
    『わっ』
    びっくりして思わず小さく声が出る
    振り向こうとするけれど
    抱きしめられた腕が苦しくて身動きが取れない
    『きっちゃん…?』


    『よかった…良かった…ゆきんこだ』
    『きっちゃん…』
    『すぐに気付いてやれずごめんな』
    『心細かったよな。本当ごめん』
    そう何度も謝罪する安城に微笑むしかない雪
    少し動く手を抱きしめられた安城の腕に添える


    『きっちゃん…心配かけてごめんなのだ』
    『ううん』
    『ただいまなのだ』
    『うん、おかえり』
    ずびっと鼻を啜る音がする
    『泣いてるのか?』
    『違うよ、アレルギーの名残だ』
    『ふふ、そうか、それはごめんなのだ』
    『いいよ。それより元に戻ってよかった』
    そう微笑む2人
    耐えられなくなったのが1人


    『雪ー!!』
    がばっ
    安城ごと抱きついてくるのはナリエル
    『無事戻ってよかったねぇ。おかえりー』
    『ナリエル〜ナリエルが居てくれてよかったのだ。ありがとう』
    『俺も』
    そう言ってぎゅっとしようとする白井
    『白井さんはだめやろ』
    そう言って後ろから引き止めるのはヘルアン

    『ヘル!』
    驚き全員が振り向くと顔馴染みの他メンバーがちらほら
    『よかった、なんかわからないけど解決したって感じ?』
    『後でまたゆっくり聞かせてよね』
    『皆床だし、場所移してチルしますか』
    そう言ってそれぞれの部屋を移動していく


    『あ、きっちゃん』
    腕から逃れた雪が安城を再び呼ぶ
    『ん?何ゆきんこ』
    『床で寝るなっていつも言ってるのだ!』
    『え?あぁー。ごめん気がついたら…』
    『馬鹿なのだ。それじゃ休めないし今日は一緒に帰るのだ』
    『え?一緒に?』
    驚く安城


    『そうなのだ。僕が監視してやるのだ』
    一緒に帰るのに深い意味なんてないんだろうな
    そう思いつつ、心配されるのは嬉しくて笑みが溢れる
    『ありがとう。帰る時ちゃんと言えよ』
    『わかってるのだ』
    そう言ってお姉さん風吹かすゆきんこの手を取り
    部屋を出ていく


    パタン_
    いつも君が眠るこの場所は居心地が良くて
    睡魔に襲われやすいだなんて彼女には言えない
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