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    Satsuki

    短い話を書きます。
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    Satsuki

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    リンハルトくんのお誕生日だったのでモブりました。おめでとう!!!221107

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    Satsuki

    DOODLE猫フェリクスは可愛いというだけの話。捕虜設定はざじさん(@zazi_333)の素敵な捕虜フェリ創作からお借りしております。そろそろお借りしすぎなので自重します。
    フェリクスは猫だった。耳から尻尾にかけては月夜の森の中のような柔らかい黒色で、喉やふわふわの腹側は雪のように真っ白い猫だった。いつだっていかにも猫らしくぴんと尻尾を立てて、キッと周りを睨みつけて歩いた。天気の良い日は池のほとりで魚を眺めたり、木箱の上で日に当たったりして過ごす。気が向くと青獅子の学級でディミトリと授業を聞き、訓練場で生徒たちが剣や槍を振るったり、弓を引いたりする様を眺めていた。
     孤高で、気難しい猫なのに、生徒たちはフェリクスのことを可愛がる。アッシュはフェリクスのために魚の骨と肉とを分けてやり、メルセデスは柔らかな膝をフェリクスに貸したがった。アネットは温室でこっそり歌を聞かせてやり、ドゥドゥーはフェリクスが歌を聞いたまま、柔らかく盛った土の上で眠っているのをそっとしておいてやる。イングリットは食堂の机の下で、そっと自分の肉をフェリクスに分けてやった。ディミトリが真似をして肉を分けてやろうとすると、フェリクスはつんとして絶対に手を付けない。彼はディミトリが自分の食事を無感情に飲み下すのを、いつも気に入らな気に見つめていた。
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    Satsuki

    DOODLE「あんまり見てると金取るぜ?」のセリフ、私も大好きです!!と言いたかっただけの文章。多少メタい。レトユリレト。
    「あんまり見てんなよ、先生。あんた相手でもそろそろ金取るぜ」
     ユーリスの挑発的な言葉に、ベレトはピクッと体を揺らして驚きを表現した。表情が全く変わらないので、一部の生徒達から気味が悪いと遠巻きにされていることを気にしているのだろう。釣り針に魚がかかっても、同じように表情を変えずちょっとだけピクッと体を揺らした後に何食わぬ顔で釣り上げていることをユーリスは知っている。そして、釣り上げた後はすこし満足そうに見える顔をしていることも。
    「金か……」
     困ったように呟いて、ベレトはごそごそとポケットを探り始めた。いや半分冗談だったんだが……ユーリスは腕を組み、ひとまずベレトがどうする気なのか観察することにした。毎節の課題を手伝う代わりに授業を受けさせてもらっている身とはいえ、舐められるわけにはいかない。取れるものは取っておいてもいいし、受け取らずに何が交換条件を飲ませてもいい。例えば、次回の個別指導でのメニューをこちらから指定するとか、アビスに住む子供達に灰狼学級を開放して、簡単な計算や読み書きの授業をさせる、とか。
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    FP2ndhayusyo

    MOURNING今朝、卵を落として割ってしまった時に頭に流れた妄想。
    クローン研究員モブが実験中の胚を落としてしまう。
    ※捏造
    ※クローンの作り方も捏造
    ※生命倫理がない
    ※細胞がぐちゃっとなってる微グロ?
    「あ」
    手から滑り落ちたそれは、床にぶつかって、あっけなく崩れてしまった。
     私の手には、一瞬前までシャーレが乗っていた。その中には、体細胞核を移植した卵子から発生した小さな小さな胚。ある程度育ったそれを、培養液に移すところだった。足を滑らせた訳でも、何かに驚いた訳でもない。するり、と手からいなくなっていたそれは、床で悲惨にも飛び散っていた。
    「あーあ、命、一個壊しちゃった…」
    「早く拭きなよ。その汚れ、乾くと落とすの大変だからさ」
    「分かってるよぉ」
    私はkimタオルを何枚か取って、飛び散った細胞を搔き集める。胚を浸していた羊水か、細胞から出た液か、どちらか分からない液体が白い生地に染みる。ペーパータオル越しに触れる細胞は柔らかく、粘液が伸びてベトベトしている。私が不注意で落とさなければ、こんな姿にならずに、立派な生命でいられたのに。せっかく形になっていたそれは、半分つぶれて、べたついた塊になってしまった。細かく飛び散ってしまった細胞を、一つも漏らさないように、丁寧に丁寧に床から救い出す。
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