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    FineRisoluto

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    Fine Risolutoふぃーねりぞるーと。FF14用アカ。 FF14の自機小説を公開しています。
    pixivにもいます(こっちの名義は鳥羽直人)
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    !FF14の6.0までのネタバレを含む可能性があるのでご注意ください!
    ★この小説について★
    FF14自機のフィーネの6.0の後日談です。
    大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。
    フィーネ:作者の自機。アウラ・ゼラの女性。

    #FF14

    ある「元」光の戦士の6.02その9「それで依頼主を殴り倒してしまったと」
     ファノヴの里の長、アルメは右手を頭にあてて考え込んでいる。小さくため息も聞こえる。
    「なるべく里でやっかいごとはやめてほしいのだがな」
    「メンボクナイ」
     フィーネは虚空を見ながら淡々と謝罪する。
     これは「ワタシワルクナイヨ」と思っている時の顔だ。
    「だってあいつが先にさぁ」
     ぶつぶつ言い出した彼女の話に割って入った者がいる。
    「なになにやっかいごとって」
     アルメの妹のウィメである。
    「楽しそうに言うんじゃあない」
     長女が次女をたしなめる。
    「楽しいだろーやっかいごと」
     気にも止めない様子でフィーネから事の次第を聞き出していく。
    「あー、そいつこの間シャイメに振られたやつじゃん。いーよその辺に転がしておけば」
    「良くはない」
     またひとつ、アルメのため息が増える。
     フィーネに兄弟姉妹はいないのだが、いればこんなふうににぎやかな生活だったのだろうか。とはいえ、アルメ、ウィメ、シャイメの三人のうちにぎやかなのはウィメだけである。姉妹でも性格は違うものだなあと思う。
    「でなんでこまってんの」
    「ミーン工芸館の職人として来たのに、依頼主を殴り倒してしまったから依頼が完遂できないんだよ」
    「それってなんかだめなの」
    「依頼を引き受けておいて、できませんでした、っていうと工芸館が私に仕事を回してくれるかわからないよね。商売は信用が大事だし、依頼主を殴る職人がいるって噂になるのも困る。だからと言って客の言いなりになってはいけなくて」
    「え、フィーネって真面目な話できるの」
     突然仕事観を語り出したフィーネに対してウィメが目を丸くする。
    「私のイメージどうなってるの」
    「日ごろのおこないなのだわ」
    「フェオ〜ひどい」
    「ふふふ〜」
     フィーネはフェオと戯れ現実逃避を始める。
     その様子をアルメとウィメは物珍しそうに眺めていた。
    「なんだか様子が違うね。フィーネってこんなだったか」
     ウィメが肩に立てかけた槍をゆする。
    「いいや。前はもっと……なんというか、堅苦しいやつだった」
    「堅苦しい?私の『かわいい若木』が」
     今度はフェオの目が丸くなる。
    「そんなことはない」
     フィーネは否定するが、三つの好奇の視線にさらされる。
     フィーネはフードをすっぽりかぶって顔を隠した。
    「堅苦しいっていうか、なんか距離を感じたよなあ」
    「気負い過ぎているようにも見えたかな」
     姉妹に口々に言われ、フィーネは肩をすくめる。
    「そんなつもりはないんだけど」
     顔を隠したままフィーネが話し続ける。
    「だいたい、不真面目で堅苦しいとか……矛盾してるでしょう」
    「不真面目とは言ってなーい」
    「ウィメの言っていることもわかるというか。なんだかぎこちなかったんだよ」
     フェオはフィーネのしっぽの上に座って鱗をなでていた。
    「忙しかったんだよ、その時期は」
    「ああ、悪く言ったつもりはないんだ。すまないね」
    「うんうん、今のほうが良いってこと」
     フィーネがフードを少し上げて顔を見せる。
    「そうかなあ」
    「そうさ」
    「今なら仲良くなれそう」
     そんなに距離を感じていたのだろうか。大罪喰いを倒して回っていた頃は必死で、記憶が曖昧といえば曖昧だが。
    「良かったじゃない。友だちができそうよ」
     フェオがぽんぽんとフィーネのおしりをたたく。当の本人はアルメとウィメの顔を交互に見ている。
    「仲良くしてくれるかな」
    「もちろん」
    「良いぞー!」
     二人の快諾に安堵したのか、フードを脱いだフィーネが口を開く。
    「じゃあ……」
    「じゃあ」
    「槍比べでもする」
     ウィメが輝く目で尋ねるが、フィーネは少しうつむいている。
     アルメとウィメが顔を見合わせた時「ぐぎゅるるるる」という音が鳴り響いた。
    「お腹が空いたので……ごはん食べさせて」
     お腹の音を響かせながら、申し訳無さそうにフィーネが頼む。
    「だいなしなのだわ」
     ころころとしたピクシーの笑い声が森にこだました。
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    FineRisoluto

    DONE・FF14の6.0までのネタバレを含む可能性があるのでご注意ください。
    ・FF14自機のフィーネの6.0の後日談です。
     大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。

    ・フィーネ=リゾルート
    「元」光の戦士。アウラ・ゼラの女性。クリスタリウム中心にノルヴラントに引きこもっている。ミーン工芸館で職人として働いている。
    ある「元」光の戦士の6.03その9「なぜクラフターをやるんだ、という人がいる」
     フィーネは斧を振り下ろす。脇には既に伐採を終えたパイン原木が山になっていた。
    「ええ」
     フェオはその山の上に腰掛けて両手で頬杖をついている。
    「なぜギャザるのかと問う人もいる」
    「そうなのね」
     静寂の中をアオサギ滝の水が流れ落ちる音が心地良い。二人はヤンサを訪れていた。
    「でもクラフターもギャザラーも目的のためにするわけじゃないんだ」
     木に斧が打ち込まれる音がリズミカルに静寂を切り裂いていく。
    「お仕事だからするんだと思っていたのだわ」
    「順番が逆なんだよ。クラフターもギャザラーも仕事ではあると思う。だけどそうじゃない。仕事だからするんじゃあないんだ。やりたいことをして、楽しくなって続けているうちにそれが仕事になっていくのが一番良いんだ」
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    FineRisoluto

    DONE・FF14の6.0までのネタバレを含む可能性があるのでご注意ください。
    ・FF14自機のフィーネの6.0の後日談です。
     大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。

    ・フィーネ=リゾルート
    「元」光の戦士。アウラ・ゼラの女性。クリスタリウム中心にノルヴラントに引きこもっている。ミーン工芸館で職人として働いている。
    ある「元」光の戦士の6.03その8「お前ら、会うたびに喧嘩するのなんとかならねえのかい?」
     フィーネの母の腕にできた傷の手当てをしながら、父親がため息をつく。
    「ため息のつき方が若木にそっくりなのだわ……!」
     フィーネに出された緑茶をすすっていたフェオが感激するその横で、フィーネもまたため息をつく。
    「似てないよ」
    「ほら、今、そっくりだったのだわ!」
     フェオは喜び、フィーネと父の間を飛び回る。
    「それにしてもお前、風の噂じゃあ聞いていたが腕が立つようになったんだなあ」
     父親の感嘆をよそに娘は淡々と答える。
    「母さんより腕っぷしが強い人のほうが少なかったよ?あ、でもアジムステップはもっと喧嘩っ早い人がいたなあ」
    「いやあ、それでも母さんに喧嘩で勝てるようになったなんてなあ。父さんなんだか涙腺にきたよ」
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