年中松のLINEいっち : チョロリン助けて
チョロリン : どうしたのいっち
いっち : カラ松兄さんカッコ良過ぎて死ねる
チョロリン : カラ松兄さんがカッコよくて死ねるなら僕も何回も死んでる
いっち : 何度も生き返る男、その名はチョロリン
チョロリン : www今度は何したの
いっち : ギャルソンエプロン付けて料理してた
チョロリン : 写メキボンヌ
いっち : 【腕捲りした白シャツに黒のギャルソンエプロンでオムライスを差し出す笑顔のカラ松の画像】
チョロリン : 尊い(/ω\)
いっち : それな( ´艸`)
チョロリン : まさかとは思うけどこのオムライス
いっち : ぼくに作ってくれた死んでも良い
チョロリン : 生きろ
いっち : 生きる
チョロリン : 状況は
いっち : 居間で二人きり
チョロリン : いっちスーパーチャンスタイム!
いっち : 無理無理無理無理無理二人きりとかホント無理カラ松兄さん眩しすぎて直視出来ない
チョロリン : 気持ちは分かる
いっち : あ、おそ松兄さん帰って来た
チョロリン : なんて美味しい場面での帰宅!
いっち : ヤバいチョロリンどこ
チョロリン : ハロワの帰り道、公園のとこ
いっち : 早く帰って来て早く早く
チョロリン : 今度はどうしたの
いっち : 【帰宅したおそ松がカラ松と肩を組み顔を寄せて雑誌を眺めている画像】
チョロリン : んんんんっ…!長兄大正義
いっち : おそ松兄さん、帰って来て第一声が「チョロ松は?」だった
チョロリン : もう普通に好きいいいい!!!!
◎◎◎◎◎
いっち : 今日のカラ松兄さん
チョロリン : 何なに!
いっち : 【横の髪を流しピンで止めたいつもと違うヘアスタイルを試すカラ松の画像】
チョロリン : あああああ!!何このイケメン!!
いっち : でしょ!でしょ!カラ松兄さんマジ超絶イケメン!!
チョロリン : この角度から見るカラ松兄さんの目線、ヤバい
いっち : 色気ダダ漏れ
チョロリン : どうしちゃったのカラ松兄さん
いっち : 雑誌見てたからその影響だと思われ
チョロリン : そんな神雑誌がこの世に存在するとは…
いっち : いつも見てるパーフェクトファッションの雑誌だけどね
チョロリン : 実践しちゃうカラ松兄さんマジ神
いっち : おおっと、おそ松兄さん帰宅!
チョロリン : あああ!何で僕はこんな日にハロワなんか行っちゃったんだ…!
いっち : 大丈夫、まだ間に合う!
チョロリン : 何かしてるの!?
いっち : おそ松兄さんがカラ松兄さんの膝枕で寝た…
チョロリン : 全速力で帰宅中
いっち : 【カラ松の膝枕で眠るおそ松の髪を撫でるカラ松の画像】
チョロリン : 保存した!
いっち : おそ松兄さんマジ羨ましい…
チョロリン : カラ松兄さんマジ羨ましい…
◎◎◎◎◎
チョロリン : いっち、今家にいる?
いっち : いるよ
チョロリン : 他は?
いっち : イケメンスパダリお兄様二人
チョロリン : 良し!
いっち : 何?
チョロリン : ケーキ買った
いっち : チョロリン好き!
チョロリン : おそ松兄さんの好きなサバランとカラ松兄さんの好きなレアチーズ
いっち : 【出来る子】ケーキよりも兄さん達が美味しい【チョロリン】
チョロリン : 期待するのは?
いっち : お兄様二人の食べさせ合い!
チョロリン : ダッシュで帰る
いっち : 全裸待機
チョロリン : せめてパンツは履いて
いっち : パンツだけで良いの
チョロリン : 彼シャツ
いっち : 無理無理レベル高過ぎ!
チョロリン : 僕こないだ彼パーカーした
いっち : マwwwジwwwかwwwその話kwsk
チョロリン : 帰ったらね
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「ただいまー」
「おっ、お帰りチョロ松〜」
「お帰り」
「…お帰り」
一松からラインで聞いた通り、居間には三人の姿しかなかった。内心にんまりと笑いながら平然とした顔で末っ子二人は?と聞くと、出掛けてるとの返事。
「ケーキ買ってきたんだけど…食べる?」
「えっ、珍しい!」
「たまにはね。みんなの分ちゃんとあるから十四松とトド松の食べちゃダメだよ。ついでにコーヒー淹れて来るから」
「…手伝う」
「え?あ、ありがと、お願い」
お互い演技派だな、なんて台所に入ったチョロ松と一松はバレないように低く笑う。
「何あれ、どう言う事?彼パーカー」
「ああ、三日くらい前に僕寝惚けててさ。枕元に手を伸ばして取ったのが、赤…で、さ、」
ケーキを皿に乗せフォークを添えながらチョロ松自身が赤くなって打ち明ける。一松は普段半分くらいしか開いてない瞼を思い切り開眼させた。
「な、に」
「…それ、おそ松兄さんわざとじゃないの?いつも寝る前に着替えなんて枕元置かないじゃん」
「えっ…あ、確かに…いや、でも、たまたまそんな気分だったとかさ、あるかもよ?」
「どうだろ…そんで?兄さんに気付かれたの?」
「うん…僕全然気付かないで着替えちゃって、すぐ後に起きた兄さんが笑いながら“それオレの”って…あん時の笑顔、超優しい彼氏みたいな顔でさあ」
「うわー、幸せな朝。…で?どうでした、彼パーカー」
「洗いたてのお日様の匂いと兄さんの匂いがして、このまま死んでも良いと思いました」
「くっ…羨ましい。取り敢えず死ぬ前に兄さん達のあーん見ないとだからコーヒー持ってくよ」
「そうだそうだ、それまで死ねない。うん、お願い」
一松がコーヒーを、チョロ松がケーキを持って居間に戻ると兄二人がそれはそれは優しい目を向けて来た。
「…何」
「いやあ、今日二人とも珍しいなって!チョロ松がケーキ買って来て一松が手伝うとかさあ。お、サバラン!すげー、最近あんま見ないのに!」
「うん、たまたま作ってるケーキ屋さんだったみたいで。兄さん好きだったでしょ」
「すげー好き!へへっ、ありがとな〜」
「…ど、致しまして…」
その嬉しそうな顔、こっちこそすげー好き!むしろ大好き!ありがとう!チョロ松が心の中で全力のお礼を言っているとは気付かないおそ松は子供のようにわくわくしながらケーキが並べられるのを待っている。
「カラ松はレアチーズね。一松がガトーショコラで、僕はモンブラン」
「美味そうだな、ありがとう」
「ガトーショコラとか久しぶり…」
「冷蔵庫のミルクレープといちごショートは食べちゃダメだからね」
「分かってるって。いただきまーす」
「いただきます」
ぱくり。早速おそ松とカラ松が一口。
「んっまああ」
「うん、レアチーズも美味いぞ」
「カラ松ー、それ一口!」
「…え、嫌だ」
「何で!」
「兄貴のあるだろ、ちゃんと」
「色んな味楽しみたいじゃーん?ほらほら、オレのも一口あげるから!」
ちょうど食べようとフォークに乗せていたレアチーズを、カラ松の手首ごと掴んでぱくりと食べたおそ松がふにゃりと笑う。
「うまっ!」
「…全く、仕方ないな兄貴は」
((きたあああああああああ!!!))
チョロ松と一松が同時に内心でガッツポーズをしながら叫ぶ。あーんよりももっと萌え度の高い、無理矢理奪う系、さすがおそ松兄さん分かってる!
ちらりと目を見交わした二人はそっと頷き合った。
「ほらほらカラ松〜。食ってみ?」
「ん……、うん、久しぶりに食べたけど美味いな」
「でしょでしょ〜?」
ああああありがとうございます!!!!!
またしても心の叫びが一致する。そんなチョロ松におそ松本人が爆弾を落とした。
「チョロ松のモンブランも美味そう。兄ちゃんに一口ちょーだい」
「…今カラ松からレアチーズもらったじゃん」
無理無理無理無理、あーんとか無理!
そんなチョロ松の心中が手に取るように分かる一松にも、カラ松からの爆弾が落とされる。
「一松もレアチーズ好きだったよな。ほら」
「……ああああああ!!!」
「い、一松…?あ、済まない…いらなかったか」
「た、食べる!いる!」
「え、あ…そ、そうか。ほら」
「あー…」
…どうしよう、味なんか分からない。カラ松にあーんしてもらうとか、今死んでも悔いはない…!
それはチョロ松も同じだったようでおそ松と食べさせ合ってぷるぷると震えている。
「…どうした?二人とも」
「な、何でもない…」
「け、ケーキ、美味しいなって…」
「ああ、美味いな」
(どうしようチョロリン、ぼく一生分の幸せ使い切ったかも)
(奇遇だねいっち…僕もそう思ってたところだよ)
そんなアイコンタクトの会話に気付かない兄二人は、幸せそうな顔でケーキを頬張っていた。
その後帰って来た弟二人にも同じ事をやったおそ松が、カラ松とチョロ松に怒られるのはまた別の話。