花守の鷲/世界観■花守の鷲とは
└1000年の時を見てきた霊力を宿す大きな桜の樹を恩人である人間との約束で代々守っている狗鷲の一族と迷い込んだ少年の話。
■なぜ、桜の樹が狙われて何から守っている?
└この桜の樹は長く生きてるが故にとても強い霊力を宿していて、その霊力を求めて枝を折って持って帰ろうとする存在がいるので花守の狗鷲が追い払ったりやっつけているよ。
■桜の樹を守っている狗鷲の一族とは
└始まりは500年前、羽を怪我して地面に蹲って桜の樹の前にいた1羽の狗鷲を一人の花守の青年が助けたのがきっかけだった。
このとき、狗鷲は花守の青年から桜にあやかって「吉野」という名をもらい、青年から与えられた桜の花を模した首輪を子どもたちに受け継いでる。
そして、代々子孫たちが桜の樹と共に過ごしていく内に彼等は人間になれる力を得たという。
しかし、人の姿になる条件は桜の樹が満開になる春の時期だけ(当の狗鷲たちは本来の姿の方が便利といってるので別に良いらしい)
人間の姿の時は桜の文字が入った名前を人間達に名乗るのが一族の掟。花守の青年と桜の樹が寿命を迎えるまで見守る事を約束した。
■花守の青年とは?
└彼の名は「左近次」花守の一族に産まれ、物心ついた時から桜の樹を見守っていた。桜の樹の霊力を狙う存在から守るべく、剣術を磨いてきた。物腰が穏やかではあるものの、対峙する存在には一切容赦がなかったと吉野は子どもたちに語っている。
怪我をした吉野が威嚇しても物怖じせずに処置をし、彼の心を開いた以来、吉野とは異なる種族ではあるものの生涯の友になる。
■迷い込んだ少年とは?
└名前は「春」。転校先の中学校でクラスの子と馴染めず不登校気味の内気な性格の子。ある日、馴染めない事を心配した母親と口喧嘩になって家を飛び出して気がついたら桜の樹が佇む場所に迷った。
途方に暮れていた所、花守の鷲……佐桜に無事に帰すことを条件に花盗人から桜の樹を共に守るよう言われている。
■1000年の時を見てきた桜の樹とは?
└長く時を生きる霊力を宿した神聖な樹であり、人知れず山奥で密やかに佇んでいる。その霊力は枝ですら魔術的な利用価値があり、花盗人と呼ばれる存在から常日頃狙われている。その霊力はか弱い妖怪が近づくと塵になってしまうほど強い。
花守の一族からは「曙様」と祭られており、左近次も桜の樹を曙様と呼んでいた。長い時を過ごしてきた過程で意思を持つようになっており、花守の鷲や左近次は桜の樹の意思が手に取るように分かる。
■花盗人とは?
└強い霊力を宿している桜の樹を狙い、枝を持ち帰って自分の力に使おうとしている存在たち。
妖怪だったり、それらを使役する人間だったりと様々だが目的は同じである。花守の鷲たちによって幾度も苦汁をなめさせられてるせいか、彼等を殺そうと呪いをかけてくるほど。