五七&灰+七小説(仮)ここは呪術高専の地下深く。
扉を開けて薄暗い階段を数段下りた先にある
一室で、金髪の少年と黒髪の少年がソファーに
並んで腰を下ろしつつ、なんとも言えない
フォルムのぬいぐるみをそれぞれ胸に
抱えながら目の前の液晶画面をじっと
見つめていた。
熊のような形をしたそれは2匹揃って
鼻ちょうちんを作りながらぐーぐー眠っていた。
静かなその光景とは反対に流れる画面には
何やら海外風のアニメキャラが画面中を走り回り
時には目玉が大きくなったり身体が縮んだりと
コミカルな動きで派手に暴れている。
同じ映画を見ているのに関わらず黒髪の少年は
時折こらえきれず吹き出しては、
目を覚ましたぬいぐるみに顔面を殴られいたたたた…と頬を抑えてるが、
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