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    namo_kabe_sysy

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    メモ遡ってたら出てきたたぶん魈空になる予定だったもの 現パロで学パロだと思う…完成しなさそうなので供養…

    #魈空
    xiaother

    魈空らしきもの昼休みで賑やかな教室の、窓際にある空の座席。ひとつ前の椅子に魈が寄りかかり、持ってきた昼食を取り出していたところを見ると、やや眉を顰めた空が口を開いた。
    「魈、お昼それだけ?」
    「? ああ。いつもと同じだろう」
    いつもと同じ、という内容はハムとレタスが挟んであるサンドイッチと、牛乳が入ったパック飲料。購買に残っていたものがそれしかなかった、ということは勿論なく、他にも選び放題だった。焼きそばパンにカツサンド、大きなメロンパンもあればおにぎりだってある。しかしそれらのいずれも選択せず、魈は今日も決まったメニューを選び、机に並べた。
    「ねえ、もうちょっと食べた方がいいと思うんだけど」
    「必要ない。これで十分足りている」
    あぐ、とフィルムから取り出したサンドイッチを頬張る魈は、空の忠告をさらりと流して手元に用意していた雑誌を開く。口内にはあっさりしたマーガリンの味としゃきりとしたレタスの食感、甘みを感じさせるハムの味が広がっていた。
    空といえば蛍が作った弁当を開いている。家事は二人で交代で行っていて、今週の弁当担当は蛍だった。空も当番の時に作るが、食事に関しては妹の方が細やかなことをしてくれるな、といつも感謝していた。
    中身は冷凍ものと昨夜の夕飯で余ったものの詰め合わせだ。砂糖で甘く仕上げた卵焼き、プチトマトにブロッコリー、小さく切ったコロッケと白いご飯。それだけでは足りないでしょうと付け足されたのは、中に鮭を埋めたおにぎりが2個。それでも足りなかったら購買に行ってねと笑う妹に空は頭が上がらなかった。
    そんな自分と比べて、魈の食の細さは成長期の男子にしては、ちょっと心配になるものだった。
    もしかしたら夕飯でたくさん栄養を摂っているかと思えば、昼の組み合わせと大して変わりがないとも聞く。それなら朝に? と思ったが朝は食べてすらいないらしい。
    「……あのさ、魈。俺たち、もうほんとーに普通の一般人だってこと、忘れてないよね?」
    「なんの話だ、言ってる意味がわからん」
    「だから、もうちょっとちゃんとご飯食べようよ、って話! やっぱり心配になるんだもの、いつ倒れちゃうか不安だし」
    「は、我を侮っているのか? 別に食事の量など大した問題ではない。この時代、カプセル状のもので栄養補給もできる。それにこの身体は燃費がいいらしくてな、そこまで量を食べずとも活動はできるし、今のところ滞りなく生活できている」
    「そうかもしれないけど〜! ……じゃあ、聞き方を変える。魈はさ、俺とご飯食べてる時間、退屈?」
    一つ目のサンドイッチを平らげた魈は、空の言葉に首を傾げる。
    「……? そのようなことは思ってないが?」
    「じゃあさ、俺がご飯食べてるとこ見てて、飽きたりしない? いつも待たせてばっかりだし」
    「飽きる飽きないなど考えたこともない」
    「それね、俺も思ってるよ。魈とご飯食べるの楽しいなって思ってる。……でも、君がもう少し、
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