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    rinkokonoe

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    塚橋現世パロ
    二人がご飯食べて同じお布団で寝ているだけの短いお話です。
    なんでも許してくれる方向け

    #蛍火艶夜

    今日の整備は大変だった、細かいところまできちんと点検を終えて俺は帰路につく

    今日は和さんが家に来てくれる日だから、残業だけはしたくなかった
    それでも2時間残業になってしまってため息を吐きながら和さんに連絡をする
    合鍵を持っている和さんはもう家にいるようで、気をつけて帰ってくるように、と返事が返ってくる
    俺は少し嬉しくなってすぐに帰りますと連絡した

    それから1時間、電車を乗り継いで家に着いた
    鍵を開けようとすると中から鍵が開く音と共に和さんがおかえり、と出迎えてくれた
    「ただいま戻りました」
    「お帰りなさい、疲れている顔をしているな」
    そう言って頬をすり、と撫でる和さんの手のひらの温かさに俺は目を閉じてしまう
    ふ、と和さんが笑ったような気がする
    ちゅ、と頬に唇が落ちたと思ったら、飯にするぞと頭を撫でられて、和さんは居間に行ってしまった
    残された俺は突然の事に驚きながら、靴を脱いで手をしっかりと洗ってうがいをしてから居間に向かった

    「今日は鰤のアラが安かったから、煮付けてみたんだ」
    机の上には鰤のアラの煮付けとスナップエンドウと卵を炒めた物、新玉ねぎとキャベツに油揚げの入った味噌汁と炊き立ての白米が山盛りによそられていた
    「俺和さんのお魚煮付けた奴、大好きです」
    「作った甲斐があるな」
    ふ、と笑う和さんと一緒に手を合わせて食事を始める
    「そうだ、ビールでも飲むか?」
    「今日は、疲れてるんでやめときます」
    そうか、と言って代わりに冷えた麦茶を注いでくれた和さんは乾杯、と言って自分だけビールを飲んでいる
    「なんかそうされると飲みたくなっちゃいますね」
    なら一口飲めばいい、そう言って少し汗をかいた缶が渡される
    誘惑には勝てないので二口ゴクゴクと飲むと口の中がすっきりとした
    「やっぱり、和さんの煮付け美味しいです」
    肉を食べてから、大きな骨をしゃぶりながらそう話していると、もっと食べればいいんだと食べやすいように骨を丁寧に取り除いて美味しい所だけを集めた煮付けが手渡される
    「なんだか、甘えちゃってるみたいですみません」
    「良いんだ、俺がそうしたいからな」
    そう言ってグビリとビールを飲んだ和さんが頬を綻ばせている
    アルコールで白い肌が少し赤くなっている、嗚呼そういう所が、と思いながら俺は味わって夕飯を噛み締める
    こんなに幸せで良い物なんだろうか、そんな風に思いながら

    食事を終えると風呂に入ってこいと言われる、風呂場には着替えとタオルが準備してあった
    和さんは先に風呂に入ったようだ
    ちょうど良い温度の風呂に沈むと今日の疲れが抜けていくような気がする
    今日は疲れた、でも和さんが居てくれるから幸せだ
    玄関で口付けられた頬を撫でながら俺は少し長い時間風呂に沈んでいた

    「随分と長風呂だったな」
    「今日、整備大変だったんですよ」
    上司の愚痴を言ったりしていると、お疲れ様だな、と頭を撫でられた
    短く刈り込んだ髪の毛を慈しむように撫でる和さんの手は優しい
    俺は、そんな和さんが好きだ
    「そろそろ寝るか」
    時計をみるともう12時を回っている、明日はお互い休みだ
    もう少し夜更かししても良いかな、と思ったけれど眠気には抗えない
    敷布団が二つくっついて敷かれている
    布団に入ると、塚本、と隣から声が聞こえてきた
    「なんですか、和さん」
    「そっち、行っても良いか?」
    もちろんです、と言うと和さんが俺の布団に入ってくる
    和さんの腕が伸びてきて、抱きしめられた
    「今日はお疲れ様」
    「和さんもです」
    優しく頭を撫でられながら、肩をぽん、ぽんと叩かれる
    寝かしつけるつもりなんだろう
    なんて愛おしいんだろうか
    こんなに、幸せな事はないと思う
    「和さん、ちゅーしたいです」
    「触れるだけだぞ?」
    はい、と言って何度もちゅ、ちゅと触れるだけのバードキスをする
    もっと、和さんの舌を味わいたいな、と思うけれど眠気が優ってしまう
    「平和、ですね」
    「ああ、平和だな」
    俺、今凄く幸せですそう言って和さんの瞼に口付けを落とす
    そのままぎゅうと抱きしめて、いると優しいリズムが背中に落ちてきて、俺はそのまま眠りについた
    和さんの匂いと優しさに包まれながら
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