月に鳴く元上司であるアスランに突然言われた言葉に、俺は素っ頓狂な声を上げた。
「シン、お前いつから猫の耳なんてつけてるんだ?」
「はい?!」
ここはプラントで、現上司であるキラさんとオーブから来たアスランが仕事の話をしていた。お茶を出して退室しようとしたら目を瞬かさせたアスランがそう言うのだ。一緒にいるキラさんもアスランの言葉に驚いた顔をしている。この人ついに目までおかしくなったのか?
「アスラン・・君、何言ってるの?」
「そうですよ!!なんで俺が猫耳なんて・・・」
「いや、だって・・・ついてるだろ?」
キラさんと俺から言われても彼は引き下がらず、俺の頭の上を触ろうとするので、急いで、
「失礼します!」と言って逃げ出した。
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