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    bach_otamama

    @bach_otamama
    普段はFGOヘクトール受メインに小説書いてます。アキヘク、タニヘク、マンヘク多め。こちらはメギド72ロキマネなどFGO以外の作品を上げていく予定です。

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    bach_otamama

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    チユエンとカイム。デザイナーたよりでチユエンは最初は黒髪なのを金に染めているイメージだったと聞いて。染める理由などは妄想度高めでお送りします。
    キャラストで、チユエンの容姿に彼の母親が憎んでいた夫の面影を見て辛かったという場面があったので。この話は特にCPを意識していませんが、生産ラインはベルイムでチユヴリ寄りなので腐っています。

    #メギド72
    megiddo72
    #腐向け

    髪の話 継承し、転魔を果たした身に流れる時間は少しゆっくりとなる。それでも元がヴィータの体である以上、髪や爪は伸びる。
    「くそったれ」
    鏡を覗き込んだチユエンは、髪をかきむしった。美猴の魔は金の獣だったからというだけでなく、母の言葉を伸びてきた黒い髪は思い出させる。父親によく似た息子に、かつて奪われた恋と憎しみを重ねてしまうと言っていた母の言葉を。だから、故郷では髪を染めていた。
    「髪が伸びてくるのが嫌?じゃあ剃ればいいんじゃない?」
    「それでも伸びてくるだろ」
    「そうねえ。じゃあ、色を変えてみたら?」
    「できんのか?」
    「アタシに任せなさい。そうねえ、いっそ金なんかいいんじゃない?」
    そう言ったヴリトラは、次の日髪を染めてくれた。なぜ染めたいのかを一切聞かず、むしろ伸びてくると彼の方からそろそろ染めたほうがいいとやってきたものだった。

    しかし、カクリヨを出てひと月以上が経っている。今度は自分で染めなければならないだろう。
    「こっちにもあるか?」
    なにくれとなく世話を焼いてくれるサキュバスなど女性メギドの中には化粧をする者もいるが、髪を染めている者はいただろうか。
    「とりあえず探してみるか」
    アジトの共有備品が置かれている棚へ向かう。
    「おや、何をお探しですか?」
    飄々とした声に振り返ると、赤毛の背の高い男が立っていた。
    「えっと、確か」
    「カイムと申します。チユエン殿」
    「俺の名前」
    「私めは王都への報告なども行っておりますのでね」
    チユエンは後で知ったのだが、カイムはハルマの麾下にあった異端審問会に所属していたという。
    「ああ、それでか。ちょうどよかった、ここに髪を染めるモンはあるか?」
    「見たところ、その髪に霜が降りるほどの歳月は過ぎていらっしゃらないようですが」
    「黒くしたいんじゃねえ。逆だ。見ればわかんだろ」
    カイムはニッと笑った。
    「こっちにもクソ蛇みたいなやつがいるんだな」
    目の前の青年は火のような髪と瞳をしており、まとう色彩はむしろ真逆だ。だが、回りくどい態度と中性的な面差しは、どことなく東の地に置いてきた友を思い出させる。
    「髪を染める品は王都の市場ならあると思いますが、お一人でできますか?」
    「う」
    チユエンは言葉に詰まった。
    「そりゃ、前はアイツが染めてくれてたけどさあ」
    カイムが眉を上げた。女性に声をかけまくった結果、しばらく単独行動を慎むようにという意味で告げたのだが、チユエンは違う受け取り方をしたことに気付く。
    「染めてくれる方がいたのですか」
    「そんな丁寧な言い方しなくてもいいぜ。あのクソ蛇、顔は綺麗だが口が悪い。そのくせ、最後は俺を助けようとして……」
    故郷に戻った彼は今どうしているだろうか。唇を噛むチユエンに、カイムは首を振った。
    「失礼しました。私の方こそ失言を詫びなければなりませんね」
    「あ、ああ。で、髪を染める道具なんだけどよ」
    「今日のご予定は?」
    「特にねえよ」
    「では、しばしお待ちいただけますかな?雑務を片付けたら一緒にまいりましょう」
    カイムが微笑んだ。
    「おう、頼む」
    チユエンがぱっと笑った。あまりに屈託ない様子に目の前の青年が根っからのお人好しだのだとわかる。彼が自分が残ることで友を帰還させたことを改めて思い出させられ、寸の間追憶にカイムは胸の痛みを覚えた。全く似ていない。ただ、命の借りがあることを改めて思い出しただけだ。
    「ん?どうした?」
    「何でもありませんよ。ああ、お茶でも飲みますか」
    「紅茶ってやつか?カクリヨとは少し違うけどうまいよな」
    「ええ」
    他愛ない会話と笑みに隠して、ただ一人の友を思い出した追憶の痛みをカイムは飲み干した。
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    bach_otamama

    DOODLE〆でも観○少女パロをついに書いてしまいました。プランツロキとマネージャーの出会い編。ナナシというのもなんですが、さすがにマネージャーという名前にするのは無理があったので……そこらへんももし続きを書けたら書きたいです。
    観用召魔 歌声が聞こえた気がして、ナナシは周囲を見渡した。しかし、辺りには声の主と思しき人影は見られない。気のせいかと思って歩き出すと、また声が聞こえた。
    「あっちの方か」
    振り切って歩こうとすると声が気になってしょうがない。歌は少し前に流行った歌で、ナナシも好きな歌だ。だが、好きな歌だからといって、声の主を探したくなるようなことは今までは一度もなかった。

     不思議と彼の心を揺さぶる歌声に引きつけられ、声をたどって歩き出す。気づけば、普段は通らぬ小路に入り込んでいた。
    「メギド72?変わった店名だな」
    瀟洒な建物の前には、店名を記した小さな看板があった。だが、重厚な紫檀のドアといい、漆喰を塗り重ねた壁といい、堅固な作りの建物はとても歌声が漏れ聞こえるようには思えない。以前には劇団を率いていたので、音響などには多少の知識がある。そして、近くにいたわけでもないナナシにも聞こえるような歌声ならすぐ近くに来たらさぞかし大きな声だろうと思うが、音量は先ほど聞いた時となんら変わらない。
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    bach_otamama

    DOODLEベルイム。大遅刻ハロウィンすみません。惨劇前の例えば、な一日です。
    東方イベで各地域や職務担当のハルマがいるみたいなことをお出しされたのと、異端審問官がハルマの作った組織なあたりからの捏造や想像を含みます。
    時系列は明記されていませんが、トルケーの惨劇を10年ほど前、カイムが母親と別れたのはハルファスと同じ14,5歳くらいと仮定しています。
    I'm a wizard 陽光を紡いだような美しく長い金の髪と蒼天の瞳、彫りの深い端正な面差し。冷たく冴えた冬の晴天のような美貌はいかにもハルマらしい。一方で、調和を良しとする彼らには珍しく、長い髪を奔放に背へ流し、白い服も大きく着崩している。
    「一週間後はハロウィンだ。クロウタドリ達も自由に歌っていいだろう?なに、担当者の許可は取っている。たまには楽しみたまえ」
    ミカエルと名乗ったハルマは審問官たちへ片目をつぶってみせた。
    「そういう問題でしょうか」
    「とかく君達は誤解されやすいからね。祭りに参加して市民たちと交流するのも大切だ」
    飄々とした男に反論できるものはいなかった。

     大地の恵みが見える者、人ならざるモノをその身に宿す者、理由などないが他者と交わって過ごすことに苦痛を見出す者。そうした者が時折、異端と断じられることがある。異端審問会は、そのような人々が虐げられる前に、あるいは他者を傷つけてしまう前に保護するためにハルマが作った機関だった。パクス・ハルモニア。追放メギドはもちろん、そうでない者も含め、調和や統一をヴィータへも求める彼らにとって異端者は時に和を乱し好ましからぬ事態が起こる。だからこそ保護し、遠ざけて彼らも残る者も暮らしやすいようにする。しかし、遠ざけるがゆえに誤解を招いた。異端審問は異端者への対応が集団生活で避けられぬストレスや心的不安と重なった際に、審問という名の他害へ名分を与えてしまった。事実、ボダン村など誤った異端審問の他害はずっと残り続け、異端審問会はひそかに恐れられている。彼らがクロウタドリと符丁を使うのも、異端審問への誤解からあらぬトラブルを避けるためでもあった。しかし、知らないことは誤解を生む。未知は恐れを生み出す。誤解を解くように、知ってもらうようにと仮装してハロウィンへ参加するというミカエルの提案を審問官たちは受け入れた。
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    bach_otamama

    CAN’T MAKEシェンウーとヴリトラ。東方イベの2年くらい前の時間軸。
    生産ラインはチユヴリも好きです。
    シェンヴリ……の手前。軽い接触があります。
    なんかこう、お互いのことを良く知っていて隣にいるって関係が好きでして
    あと、毒姫概念のヴリトラめっちゃ刺さりました。
    タイトルはラテン語で「私が触れる」です。一人称単数なので、この一語でも確か「私が触れる」という意味になるはず……多分。
    tango 家臣が肖像画を差し出す。絵の中の娘は微笑み、ふくよかな体をゆったりとした服に包んでいる。
    「これは?」
    「ご紹介をいただきました。多くの子をなす家系の娘です」
    別の肖像画ではほっそりとたおやかな娘が艶やかに微笑んでいる。
    「この娘は、近隣でも美しいと評判だそうです」
    「シェンウー様、クルマ様はまだ幼いのです。もしまた流行り病が起きれば……」
    シェンウーの父はすでに亡く、先だっての流行り病で亡くなった後妻との間にもクルマしか子がいなかった。継母の葬儀を終えたばかりとはいえ早く妻を娶り、子をなしてほしいという家臣の気持ちはわかる。分家もあるとはいえ、直系の方がより継承の儀の成功率が高い。しかし、まだ亡きひとの面影がシェンウーの胸の奥には宿っている。
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