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    aco

    @uso80024365

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    aco

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    何を思って書いたのかということを思い出しました

    あとがき-感情くらい抱かせろよ出発点は、「斉木に向けられた最初の感情が"同情"である鳥束」でした。※『いや…お互い大変だな…』(第17χ「弟子にしてくだΨ!」)
    そこで話の中で斉木の同情をもう一度呼び起こすために、鳥束に同情されるに値する過去を回想させました。それが"自転車に乗れない鳥束"です。この設定自体は捏造ですが、幽霊が人間と同じようにみえてしまうことへの弊害を少し拡大解釈したものです。運動会のエピソードも同様です。
    また、そこから鳥束と斉木の霊聴とテレパシーの重なりについても考えています。どちらも"本来聞こえないはずのものを聴く"という力です。

    しかしながら、鳥束は同情をそのまま受け取るかというとそうではないと思っていて、それは第30χ「霊能力者 鳥束零太のΨ難」にある「同情されるなんてとんでもない」という台詞に表れています。ただし、同話で一度「ダメっスよこんな力…」ともなります。しかしそのあとすぐに持ち直し、「やはり霊能力は素晴らしい力っス!」に落ち着きます。このアップダウンが鳥束零太です。
    だからこの話でも、同じように構成しています。
    斉木の同情を呼び起こすために鳥束にさせた過去回想は、「ダメっスよこんな力…」にあたり、しかし最終的には「やはり霊能力は素晴らしい力っス!」になるので「幽霊がやさしくて、女の子は可愛くて、そして、斉木さんがいるんだったら、俺の世界はだいたい幸福なのだった。
    きっと、これから先もずっと。」という形で終わらせています。

    また、モチーフに「バイク」と映画『さらば青春の光』を用いています。
    先に出てきたのは「バイク」です。これは第112χ「夏休み真っΨ中!免許合宿編」で斉木がわざわざ免許を取得したところと、第105χ「マッドΨエンティスト現る!(後編)」の空助の回想で一歳の斉木が"直結"によってバイクに乗っているところからきています。直結させれば乗れるが、結局成り行きとはいえ免許を取得したという部分に斉木なりの普通への切望を感じました。
    映画『さらば青春の光』は、第258χ「恐怖!Ψ厄の転校生現る!(後編)」での鳥束の台詞「もうファイナルディスティネーションの世界じゃないっスか」と、第118χ「レンタルビデオ屋のΨ難」から、二人ともそれなりに映画を観るんだなという思想と先のバイクという要素から連想したものです。

    そして鳥束に同情した斉木は、自身の普通への切望であるバイクの免許を以って鳥束をバイクに乗せてやりますが、鳥束は「同情されるなんてとんでもない」ので、普通にバイクに乗ることを良しとはしません。そしてバイクはカーブを曲がりきれず、二人は普通でないから宙に舞い、普通でないから落ちません。

    鳥束の一人称で書いたのは、"斉木の同情"を書きたかったのではなく、"斉木に同情される鳥束"を書きたかったからです。結果的に鳥束らしい感情のアップダウンが描けたのでよかったです。

    ちなみに篠田タケルを篠原と呼んでいるのは鳥束が名前を覚えてないからです。
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