真冬に見た、夢であってほしい「おや、これはなんでしょうか」
久しぶりに天城とオフが重なり、自宅へ帰ってきた。見慣れたフローリングのリビングに、知らないこたつ。合鍵を渡している天城の仕業かとも考えたが、ああ見えて気を使う性格なので無断でこんなことはしないでしょう。吹雪の中を歩いてきたので試しにスイッチを入れてみた。コーヒーを入れてひといきつくと急に眠気が襲う。
このまま眠っては天城になんといわれるかわかりません、ですが、この誘惑は抗いがたいものなのです。
「たっだいまー燐音君の登場ー、ってあれメルメルーHiMERUー」
うるさいなぁ、俺はここにいます。って、なんだが目線が低いような、おかしいですね。
「なんだいないのかー服も脱ぎっぱなしってどういうことだ」
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