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    shiki_poi

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    shiki_poi

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    単にバニーは、おじさんに朝ご飯作りたいだけかもしれませんが。なんかもう、バニーが朝何しているのかを自分が見たくて書いたとしか…。HEROTVのスタッフになって、復帰後一日密着ドキュメントを撮りなおしたい。診断メーカーのお題『朝の一コマ』から。

    #TIGER&BUNNY
    #虎兎
    tigerRabbit

    [虎兎]The early bird catches the worm. 俺の目覚ましが鳴るより1時間は早く、バニーは目を覚ます。
     俺を起こさぬようPDAの振動タイマーを使っているらしいが、やっぱり目が覚める日もある。
     ――そんな日は、じっと寝たふりをするに限る。

     バニーはまず俺が起きてしまっていないか確認してから、しばらくベッドの上でぼんやりしている。これが結構長い。
     まだうとうとしているらしいが、ハッとしたようにメガネを探し出してかけた。ついでに携帯も手にとった。(これは、着信がないかとか、大きなニュースがないかチェックしているそうな)
     ここまではベッドの上で、時々目をつぶりかけたりしながらだ。
     それから、ようやく――名残惜しそうにベッドから降りると、また俺が寝てるかどうか確認して、シャワーを浴びに行く。
     ……よろよろとあちこちにぶつかりながら。ロフトからよく落っこちないものだ。
     体温が低いバニーは、汗を流すというより、夏でも熱いシャワーで体の活動を強制的に開始させるのだといっていた。
     しばらく水音がしていたが、やがて湯気と下着一枚だけを纏ったバニーがリビングに現れた。
     ロフトからだと顔は見えないけど、この時点でだいぶ目は覚めてきているはず……なのだが、髪も濡れたまま、またソファに腰掛けてぼんやりしはじめた。ああ、頭が傾いでるぞ……。
     このタイミングで、バニーのPDAが二度目の振動タイマー。つくづく、自分の事がよくわかっている。
     ビクッと飛び上がったバニーは、左右を見回している。誰もいないだろ、むしろおじさん上から見てるんだけど…!笑いの発作が起きそうだったが、我慢だ。
     首をぐるぐる回してから、洗面所に向かった。ようやく髪を乾かす気になったらしい。
     念入りにタオルドライしているだろうから、ドライヤーの音がするのはしばらくしてからだ。
     あのくるくるカールを綺麗に巻くには使いなれたブラシがいるからと、何故か歯ブラシより先に俺の部屋に用意された、バニー専用ブラシを使っているのだろう。
     再びリビングに現れた頃には、だいぶしゃきしゃきした動きになってきていた。ソファに引っ掛けてあったTシャツとパンツを身につけて、見た目はすっかりいつもの『バーナビー』だ。
     それから、バニーは時計を確認すると、キッチンへ向かった。そこはロフトからは見えないが、コーヒーメーカーのスイッチが入り、トースターが動いている音がする。コンロのカチカチいう音が聞こえたし、ベーコンも残っているので、今朝は目玉焼きかもしれない。焼ける脂の匂いがしてきた。
     バニーは、自分がものすごく寝起きが悪いと自覚しているので、ものすご~く早く起きて、家を出るまでには完璧な『バーナビー・ブルックスJr.』になるように努力をするらしい。
     けど俺がいるときは、家を出るどころか俺が起きる前には全部済ませようとして、さらに早起きしているのだ。
     寝起きのだらしない姿を見せたくないとか言っていたが、たとえば昨夜のほうがドえらい姿だったんじゃないの?と俺は首を傾げてしまう。もしかして、一緒に起きると俺はつい寝ぼけたバニーの世話を焼いてしまうので、それも恥ずかしいのかね。

     おっと、そろそろ俺の目覚ましが鳴る頃だ。
     そっとベッドに戻って寝たふりをする。ちょうどピッタリのタイミングでジリリリと目覚ましが鳴り出したが、これは止めないのがミソだ。
     しばらく鳴らしっぱなしにしておくと、やがてロフトに続く階段を軋ませてバニーが上ってくる。
    「虎徹さん!目覚まし鳴ってるでしょう、いつまで寝てるんですか」
     いかにも呆れた口調、綺麗にカールさせたふわふわの金髪の、俺の分も朝ごはん作ってくれた、かわいい完璧ヒーローのウサギちゃんが起こしに来る。

     これが、ちょっと早く起きた日のおじさんのお楽しみなのだ。早起きは三文の得ってやつかね。
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    shiki_poi

    DONEバニーの誕生日おめでとう話です。遅れてきたおめでとう…。やっぱりバニーをでろでろに甘やかしたいだけの人ですね!
    もうまとまらないから思い切って投げました。誕生日だとかどうとか関係ないよね!
    バニーからプレゼントのリクエストはずいぶん前にしてあって、二人の予定があったタイミングでのお買い物デート…というのを…入れそびれました…。
    [虎兎]あなたがくれたもの「これ、楓から」
     朝、いつもギリギリに出社してくる虎徹さんが、何故かアポロンメディア本社ビルの入口で僕を待っていて、可憐なピンクの封筒を差し出してきた。
    「楓ちゃんから?」
     何だろう……と思いながら受け取ると、それがわかったのか呆れたような声で答えが帰ってきた。
    「誕生日だろ」
     封筒から出てきたのは、楓ちゃんからのバースディカードだった。小さくちぎった紙で描かれたバースディケーキ。かわいらしい手書きの文字で、『HAPPY BIRTHDAY』と記されている。
    「忘れてました……」
     嬉しくて、自分でも頬が緩んでいるのがわかる。わざわざ虎徹さんに託してくれたんだ。
    「忘れんなよ、誕生日なんかさ」
    「別に蔑ろにしてたわけじゃないですよ。このところ忙しくて、今日だというのを失念していました」
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