ロロくんがずっと『魔法』というものを憎んでいる理由が気になっていたんですが、魔法士に対しては別に憎んではいないんですよね。あくまでその力自体にという感じ。
生徒会室で日記を読んでからの三人の反応が気になってて、きっとロロくんの大切な人が魔法の影響で何かあったのかもしれないってとこまで行って、なによりそれ以上にあんなにぐだぐだ言っていたイデア氏のいつになく真剣で考え込むような様子。
ここで思い出したのが魔法士が魔法を使い過ぎると陥るオーバーブロッド。力の強い魔法士でないと陥らないそれに、その人が陥ってしまったのだとしたら。NRCの生徒達は運よくオーバーブロッドしても元に戻る事ができていたけど、それって希少な話なんですよね。6章で触れていたように、オーバーブロッドした人間はそのまま死んでしまうか、手に負えなくてどうしようもなくなったらイデア氏の実家の組織が介入して、永久に地下深くに閉じ込めておく。そんな話。もしかしたらその人はそのオーバーブロッドした結果元に戻る事が出来ず、死んだか地下深くで怪物と化したまま眠っているのかもしれないなと思った。日記を読んだ二人にしてみれば決して他人事ではない事情。普通にエペルくんのユニーク魔法登場してるから確実に6章を経てからの出来事であるわけで、イデア氏にとっても記憶に新しいんだよね。ロロくん、魔法士が魔法をひけらかす度にそういうのを思い出して「なんでそんな危険な力を易々と使いたがるのか」ってなるんですよね。だから特に強力な魔法を使えるマレ様を敵対視してたというか、そういうのなのかなと。
それで、そもそも魔法という物が使えなくなればもう誰もオーバーブロッドっていう危険な目にあわなくて済むし、自分のようにそれで悲しむ人もいなくなる。ロロくんにとってはこの世界の救いであると信じて。私情でなく世界の為って思考になる所がまさに聖職者らしい思考。
なんかもうこれテイルズのラスボスの思考みたいでほんと…!ねぇ??
これを最終章でどういう風なラストに持っていくのか気になる。こういう事情であったら問題が解決できるわけでもないし、今更魔法にどんな善を見出せばいいのかもきっとロロくんは分からない。でも後味悪い中でもちょっとほっこりエンドに持って行ってくれるのがツイッテくんなので、オーバーブロッドしても無事でいられた前例が目の前にいるんですよって知れるだけでもロロくんにとって大きな救いになるのではないかと。
救いの鐘って題名、そう考えると色んな方向へ向けた「救い」なのかもなって思いました。
以上、全て考察というにもおこがましい妄想でした