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    hozumiya

    @yoru_h_i

    書いたものを投げるところ

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    hozumiya

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    支部に投稿した【夢のはじまり】の続き。
    ねむちゃんの呪いを解く話とか昔考えてたけど、結局書かなかったなぁ。
    かなりつたないですがご勘弁を。

    ##さまささ

    【さまささ・ワンドロ】ゴールはスタート地点に設定されている【剣賢パロ】 不本意で、申し訳ない別れ方をしてしまった元相棒を必ず見つけ出すという使命を背負って、ローブにステッキ、日傘、そして何より大切な魔石のペンダントを首にさげて簓は森の奥に作った我が家から旅立とうとしている。
     数日前から村の方が妙にざわついているが、盧笙が何も言ってこないということは杞憂なのだろう。
     このままトウキョウ方面へ飛び出して行っても良かったが、何も言わずに旅立ってしまえば、あの律儀な幼馴染は「アホォ! 見送りくらいさせんかい!」とどこまでも追いかけてくるだろうことが容易に想像できた。
     簓は外へ出るとすぐさま日傘をポンと開く。そして、お世話になった家へ厳重に鍵をかけた。ここへはしばらく、左馬刻と再会するまで戻ってくるつもりはない。

    「左馬刻、まだトウキョウおるとええんやけど」

     一度拳で包み込んだペンダントを額に強く押し当てる。じわりと滲むずいぶんと弱くなった水の波動に祈りを込める。

    「絶対大丈夫や」

     簓は己を奮い立たせると、ペンダントを服の下へと仕舞いこんだ。
     ローブのフードを目深にかぶり、左手には日傘、右手にはステッキを握って森の中にある細い道をざくざくと歩く。深い深い森を突き抜けると、少し幅の広くなった道は小さな村へと続いている。
     木々が覆い茂った森とは違い、村の中は直射日光で照らされており、簓にとっては毒だ。彼はさっさと用事を済ませてしまおうと、目的地である盧笙の家へと急ぐ。
     あと少しでたどり着くというところで、盧笙の家から珈琲の香りが漂っていることに簓は気付いた。盧笙は基本的に薬草茶を飲むため、彼の家から珈琲の香りがするのは珍しいことだ。
     来客中なら出直した方がいいかと思ったが、盧笙の周りには生徒や村人がよくいるため人が全くいないタイミングを狙うのは難しいように思われた。簓はこれから旅に出ることを考え、来客中であろう盧笙の家に押しかけることに決めた。
     「うっさいわ! 近所迷惑やろ」と盧笙が飛び出してくるのを想像して、遠慮なしに簓は扉をドンドンと叩く。

    「盧笙~~! 簓さんやでー!」
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    recommended works

    KaraageMitsu

    MOURNING #ルクヴィル版ワンドロワンライ60分1本勝負


    【秘密】


    時間内に書けなかったので。




    *****************
    『願いが叶う赤いリンゴ』

    それは、伝統あるポムフィオーレの寮長が、代々受け継ぐものの一つ。

    「ヴィル、少し話があるんだけどいいかな?」

    外の仕事から戻ってきて、そろそろ一時間ほど経っただろうか。
    恐らくこれぐらいの時間であれば、ヴィルの白く美しい肌を保つための入浴を済ませ、柔らかな表現を可能にするためのストレッチも終えた頃合い。

    留守の間にあったことを報告するために、彼の自室を尋ねるが一向に出てくる気配がない。

    「ヴィル?」

    私の隣にあるヴィルの部屋の扉が開く音がしたのは、一時間前の一度きり。
    つまり、再び出かけたとは考えにくい。

    …となれば、残された場所は一つ。

    鏡台の一番高いところに成る艶やかで美味しそうな赤い禁断の果実。
    その果実に手を伸ばし、優しく撫でるとゆっくりと沈み込みカチっと何かにはまる音がする。

    「やはりここにいたんだね、ヴィル」
    「…ルーク」

    姿見の後ろの壁に隠された小さな小部屋。
    そこにヴィルはいた。

    願いを叶えるリンゴがもたらしてくれるのは、大釜や珍しい薬品など。
    願いを叶えるために最終的には自らの努力が必要という辺りが我が寮に相応しい部屋だ 1286

    KaraageMitsu

    DONE『名前を呼ぶ声』
    #ルクヴィル版ワンドロワンライ60分1本勝負





    ****************
    「で、今日はどこで油を売ってたわけ?」
    「オーララ。そんな険しい顔をしていては、せっかくの美貌に翳りが出てしまうよ?」
    「…誰のせいよ」

    明日の寮長会議に提出するために、今日中に仕上げなくちゃいけない書類があってルークを呼んでいたのに……。

    「私のせいかい?」

    きょとんと大きく目を見開き小首を傾げてみせるルークに、思わず口から漏れるため息で肯定をしてしまう。

    「つい、珍しいものがいたから、学園の外の森まで追いかけてしまってね」
    「外で暴れたなら、アタシの部屋に来る前に、きちんと身をきれいにしてから来てるわよね?」
    「もちろんシャワーは済ませてきたよ。キミと約束していたから、これでも急いで駆けつけたのだけどね…」

    約束をしていた時間は3時間前のことで、ルークは来ないと判断して仕方なく一人で山積みの資料を纏めて一枚の企画書を作り終え、いつもより遅くなったストレッチとスキンケアを手は抜かずに、けれどなるべく急いで済ませ、後はベッドの中で身体を休ませるだけといったところだったのに…。

    「…アタシは、もう寝るから」

    部屋から出て行ってと少し睨みつけるような視線を投げかけていたけれど 1344