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    Umi

    @umiumi963

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    Umi

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    五夢、悪l魔パロ。
    悪l魔祓い五が、🌸と契l約してどーのこーのする話。ネタ。

     悪魔に立ち向かうエクソシストがいる世界。特級悪魔祓いとして活躍する五はある任を受けた。西のある国にやべぇ悪魔が召喚されたとの噂があるため、その調査と噂が本当であれば封印。
     そのやばい悪魔というものが、数百年前の戦争が活発行われていた時に、2カ国の軍隊を潰し、さらに別の1カ国を一晩で更地にした挙句、止めに来た天界の神をも頭を引きちぎって殺めたという。世界史の教科書にすら載っている伝説のような災害クラスの有名人だ。
     だるいし、てか他にも特級寄越せよ。相手は神も殺してんだぞ。と思いながら、ガムをくちゃくちゃ噛み潰した。それが出来ないから上は考えて『討伐』ではなく『封印』と言っているのだろう。戦いになったら五l条といえど手に余る相手だ。
     旅の最低限の荷物を持ち、黒の長いキャソックを翻して船に列車に、移動手段を使うこと数日。ようやくその街に着いた。その石畳の街の中心に行くと、一つの石像があった。

     その悪魔が召喚されたとされる始まりのこの地では、その悪魔を神として信仰している。全くイカれていると他所では大いに嫌われているが、特l級悪l魔祓いとして名を馳せている五は、そのことについても背景を知っていた。
     元々ここら一体は妖精や守護霊と契約を結び、人と暮らちす風習があった。人は人ならざるものの恩恵を受けたり、悪魔などの悪いものから身を守ってもらう代わりに、人ならざる物は人から感謝や御礼を受ける。その某悪魔も初めは守護霊・守護神として契約を結んでいたが、力をつけ過ぎてしまった結果がそれだ。戦争やら何やらがあり、結果として同族の神をも殺し、国3つを無力化したが、この地を無血で貫いたというのだから、あながちそうなのかもしれない。それとも本当に悪魔だったのか。真実のところは数百年前に眠っているため誰もわからない。

     聞き込み調査をして、村の外れにある森の近くの周囲より少しだけ立派な家に着いてベルを鳴らした。さ、どこから来るか。警戒をしながら待っていると、ぎぃと音を立てて扉は開いた。出てきたのは人の良さそうな自分よりもずっと年上の男だった。

    「どちら様でしょうか?」
    「どうも、こんにちは。僕はこういうものです」

     名刺を渡すと、男はドキッとした顔をしてこちらを見た。

    「悪魔祓いをしながら旅してるんだけど、少しお話しを聞いても?」



     家に上がって、勧められた椅子へ腰掛け部屋をぐるっと見る。キッチンにいる夫人と思われる足元には、まだ学校に上がる前ほどの幼い女の子がキャラキャラと笑い声を上げていた。

    「ああ、私達の娘でよ」
    「へぇ…」

     50代の夫婦に、幼い娘。サングラスを外して見ると、ぐるぐると力が渦巻いている。悪魔のように禍々しい色とオーラをしてものの、それでいて重くねっとりとしてなく、川を流れる水のように軽い。まだ力も全然少ない。災害級の悪魔なら一目で分かるが、あれなら4級程度。違そう。あの雑魚が災害級の悪魔なのだったらウケる。
     だけど、噂によるとこの家だというからあれが調査対象なのだろう。

    「この辺の地域では、今はもうできる人がほとんどいないみたいだけど、降霊術、およびその契約が有名な地だよね」
    「ああ、そうみたいですね。私達も恥ずかしながら、引っ越してきて詳しく知りました」
    「あなた方もされました?」

     そういうと、男は息を呑んだ。

    「…今では召喚があまり良くないこととされると知ったのも最近なんです。前の土地にいる時に伝説の話を聞いて、私達の呼びかけに力を貸してくれる妖精がいるのであれば素敵だと、早めの隠居にこの地へ引っ越してきたので…」

     街の人から色々話を聞いて、皆んなが皆んな呼べる物ではないということ。それもできるのは、この地に昔から住んでいる血筋の人しかできないこと。あの数百年前の事件以来、召喚するのは止めるようにと人の中で厳しいルールができ、人もしなくなったが答えてくれる妖精もかなり減った。今でもあるのは、遥か昔から一族と契約を結んでる妖精のみひっそり召喚されている。など。知ったらしい。
     
     誰でも召喚できて、契約を結び力を貸してもらえる、と思っていた理想とは遥かに違っていた。だから自分達がやっても妖精は来てもらえない。でも。せっかくこの地に来たのだから、とやってみたらしい。そしたら世界を破滅に追い込もうとした、とんでもない災害級の悪魔(この地では神)が降りてきたと。
     いや。だめだっつてんだからやるなよ。てか契約すんなよ。
     口元が引き攣りそうになりながらティーカップに口をつけていると、足元に小さなボールがぶつかった。

    「おにーさんたち、何してるのー?いっしょにボール遊びしよー」
    「こらこら。今大事なお話し中だからね。終わったら呼びに行くから待ってなさい」
    「はぁい」
    「すみません、いつもああで…」
    「…いえ。どうぞ話を続けて?」

     召喚に成功した時、その道の知識が全くない夫婦は多いに喜んだ。答えてくれた妖精(?)がいたことに。自分達を選んで違う世界から来てくれたんだ。何の妖精かよく分からないが、可愛い幼女の妖精だ、と夫婦は思った。

     神殺しの災害級悪魔は儀式にその名が使われて悪用されないよう、一般的に顔も名前を知られていない。だから夫婦はもちろん知らなかった。それが何の因果かたまたまこの夫婦に降りてきてしまったのだ。契約を結んだ後、教会に行ったら神父が知ってびっくり仰天。この地は偉人というか、もはや伝説の神。しかし世界では伝説の悪魔。だから絶対内緒にしなさいと言われて過ごしていたのだけど、こうして悪魔祓いの総本山から悪魔祓いの特級に君臨する僕が来たことで降参したと。

    「ただ私達としては何と言われようが、新しく子供ができただけなんです…なので取り上げるのは待っていただけませんか」
    「うーん、そう言われてもねぇ」
    「本当に無害な子なんです。素直で明るくて、悪魔だなんてとても思えない」
    「まぁ悪魔もそういうフリするから」

    「危害を加えるとしたら、国単位で無くなる恐れがあるからね。あなた方の気持ちは分からなくもないけど、放置もできない。ま、本当に無害なら考えたい。どうするかは数日様子を見てから決めたいんだけど、その間こちらでお世話になっても?」
    「もちろんです、よろしくお願いします」


    .
    .

    「🌸ちゃん、今日から数日ここに住むことになった旅の方だよ。ご挨拶して」
    「そうなの!?わたし、🌸。よろしくね!」
    「僕は五l条l悟、よろしく」

     相手は悪魔だ。少し距離を保ちながらも、小さい子にするように腰を下げていうと、彼女は駆け寄ってきて僕の膝の上に小さな両手を置いて身を乗り出してきた。距離の近さに警戒心が強まる。まぁ何かあれば無限で祓えばいいか。本当にこれが災害級の悪魔か分からないけど、4級だし。これなら封印なんてせずその場で祓える。この反応だつて幼女ぶって隙を狙ってるのか、よく分からない。今こうして観察している彼女が、僕が悪魔祓いと気付いた時に逃げるか攻撃してくるか。さてどう出る。

    「んん〜?なんかおにーちゃん、ふしぎだねぇ」

     顔を覗き込まれて、黒い瞳に僕の姿が映り込む。彼女も彼女で考えているようだ。僕の存在がこの夫婦にとって害をなすのか、なさないのか。
    聞いた話によると彼女は記憶がないらしい。
     契約の内容は1つだけ。

    『私達の声に反応して来てくれてありがとうね。それで、私達に力を貸してほしいんだけど…』
    『うん、いいよ』
    『代わりにしてほしいこと、あるかな?』
    『うーん、じゃあいっぱいぎゅーってして、あいしてほしい!』
    『もちろんだよ。君は今日からうちの子だ』

     頭を抱えたくなる。何とも杜撰な契約だ。どっちもゆるい。脳内お花畑牧場か。素人だから仕方ないのかもしれないけど、命を対価にされてもおかしくないし、一生奴隷として契約されてもおかしくない。多分この心の広さや邪悪さのない性質からすると、彼女は『悪魔』ではなく、本当に街の言い伝えのように『妖精』もしくは『守護霊』といった悪魔とは対称的な正の力の属性なのかもしれない。それならば合点がいく。そういった者は心の清らかな者にしか反応せず、姿を現さない。悪魔が弱みに漬け込もうとして騙せる相手を選ぶように、妖精や守護霊だって力を貸す相手を選ぶ。

     彼女は僕の顔をじーっと見たあとに、夫婦へ視線をやった。

    「本当にこの人、ここへとめるの?」
    「そうだよ」
    「ふーん」
    「どうして?僕、ここに泊まっちゃだめかな?」
    「おにーさん、なんか変なかんじする。うーん…でもまぁいっか」

    「2人がいいならいいよ。でも、2人になにかしたらダメだからね!」

     3人はキョトンとしたあと笑った。こんなに小さいのに一丁前ひ主人を守ろうと、口をへの字にしてプリプリ忠告している。どうやらこの子は悪魔ではなく、守護霊のようだ。

    「…もし僕が2人に何かしたらどうする?」
    「おこる!おしおきする!おしりペンペン200回だよ!」
    「あっはは!それはこわいなぁ。ククッ、あっはは!」

     災害級の悪魔と聞いて来たらこれである。悪魔が聞いて呆れる。これまでどんなに邪悪な悪魔を見て来たが、これが、伝説の。ぷぷっ。笑いが止まらず腹を抱えていると、幼女は2人の足にしがみ付いて嫌そうな顔して訴えた。

    「ねー…やっぱりこのおにーさん、とめちゃだめだよ」

    「分かった、分かったから…ひぃっ…ごほっ…2人には何もしないから大丈夫、約束するよ」
    「うーん、それならまぁ…いいよ」

     今のところ4級の守護霊、噂はガセ。といったところだけど、どうなるかは分からない。
     五が判断を下し、この地を去るまであと数日。

    あらすじ
    実は災害級の力を持ってる🌸が騙してうちにあって、五と契約し、本拠地に連れて帰えられ腐った世界を変えていく話。冒頭。
    「悟なら無事だと思うけど、大丈夫かな」と少し心配してた同期の夏も、これで交戦して両方共倒れすれば万々歳を狙ってた腐った蜜柑も、まさか
    災害クラスの化け物と契約して連れてくるとは思わなくて白目を剥く。特級がやばい特級と手を結んでしまった。五は今は味方だけどいつか世界を滅ぼし兼ねないし、🌸は一度世界を実際に滅ぼしかけてる。まじで世界の終わりだ〜!
    🌸は数百年封印されてたからほぼ寝起きなので記憶がないし頭も体も幼女。三度の飯より糧となるのは愛情と信仰心。今は力を剥奪されてゼロの4級だけど、それさえあればどこまでも強くなります。主人のためなら国だって滅ぼしちゃうよ!ムキッ!
    まだ4級。まだ。
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    🌋
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    Umi

    MEMO五夢、悪魔パlロ2。😎に連れてかれる最終日シーンの一部。書きたいとこだけ。
    あらすじ:お酒を盛られ、五に契約書を書き直されて、実は主が変わってしまった次の日。五が出発の日。🌸まだ気付いてない←今ココ




    「今日から五l条さんと一緒に行きなさい」
    「いやぁ、お世話になったね。ありがとうございました。ほら行くよ」
    「?なんで?」
    「○○ちゃん、元気でね」
    「??」

     この黒い男、ごlじょーに手を握られて、夫婦に見送られて家出る。頭の中はハテナでいっぱいだ。持たされたリュックの中のお菓子が揺れた。
     守護神だから性質上、わたしは主人とあまり離れられないようになっている。離れると磁石のように引き戻されるのだ。なのに契約主である夫婦と離れていってもその抑制力が働かない。何で?

     たくさん考えて後ろに戻ろうと歩みを止めようとしても、逆に強い力で手を引かれるだけ。ごlじょーさんは全く足を止めないから、長い足につられて自然に不自然なリズムの小走りになる。歩きながら後ろを振り返って、遠くなっていく夫妻を見る。待って。わたしの、あるじ。守護霊の本能的な力が働かずとも、わたしはごlじょーさんの手を振り払い、咄嗟に2人の元へ走っていた。けれど数メートルで何かが目の前に現れ、拒まれる。見えないそれは、力を込めて指で触ると見えないクッションのように柔らかく、空間が揺らぐ。なんで。
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