ロールキャベツはお好きですか?②その日もおれはぼーっと考え事をしながら、滞在中のパプニカの街をブラブラしていた。
大抵ポップが一緒にいるんだけど、夜までに仮眠しておくとか言っていて、あの日と同じように今日もゴメちゃんが一緒に来ている。
「はあ……」
「ピピー……?」
「あ、ううん……そこまで困ってるわけじゃないんだけどね……」
困り顔のおれを、ゴメちゃんは心配そうに見つめる。
歩き疲れたおれは、広場のベンチに座ることにした。
おれの考え事というのは、やっぱりポップの事だ。
と言ってもポップと喧嘩したとかそういう事じゃなくて。
むしろポップとの仲は引き続き、いや前にも増して良好すぎるぐらい良好だ。
前はお互いに気を使いすぎていたおれたちだったけど、ポップの気遣いが逆におれに物足りなさを感じさせていたと分かってからは、ポップからもおれを求めるようになってくれた。
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