你一生都无法忘记我我常对自己说：“你的命运只有一个：赞美别人的幸福，没有人会受到你这样的苦楚。”我吟诵一位古代诗人的篇章，觉得它们好像出自我自己的肺腑。我竟不得不如此含辛茹苦！唉！在我之前，难道有人也像我这么不幸的吗？

——《少年维特的烦恼》



（一）
女神，您仅仅是存在于这个世上，便已经那么美丽。女神位于火山国最神圣之地的教堂，头顶是如宗教画般恍惚华丽的彩绘玻璃，这里到处都回荡着圣歌，在一片高贵的宁静之下，金色杏叶会轻轻降临在修女祈祷的手上。女神或许是我的国度，这个不算宽阔却富饶的国家中美的象征吧。我常常能听见米迦勒派来的羽毛洁白天使在吹号响，神圣的旋律流淌在这无暇的殿堂中，仅仅是这样简单地望着她，我的眼瞳就会无限疼痛，我是无法触碰到圣洁的。

最爱的你被花葬散乱的头发就像花的凋零，黑色就像蛛丝一样纠缠着我，愤怒、悲哀、迷茫，和难以言喻的幸福…单手掐着那脆弱的咽喉，逐渐收紧，我的喉咙深处也不由得干渴起来。父亲在颤抖，剧烈地颤抖，他的呼吸声就像残破的抽水机，断断续续地发出呜咽，却又像是在笑。他并没有在恐惧死亡，也对，他早就不怕死了，这是我所知道可笑的事实。是享受吗？是愉悦吗？他的脸上浮现出了不正常的潮红，本应该是因为缺氧而扭曲的面庞，嘴角却浮现出弧度，这样的表情显得狼狈而美丽，像是在回应我的目光，他恶劣地、调皮地眯起眼睛，湿红得不正常的舌尖就这样毫无防备地吐露出来…是快感啊。那是几乎能让我疯狂的举动，我觉得我早就生病了，病得最重的人其实是我，身体还在交合着，我完全地入侵进父亲的最柔软的一处了，那是只有我能够进去的地方。那是只能被我摧毁的地方。他的双腿紧紧夹着我的腰身，就连穴肉也是传达着欢愉，母亲的脐带仿佛在父亲身上完美地体现出来、无声无息地融化着我。我一遍一遍地顶撞，手指的力度也仍未减轻，可他没有一句求饶，也没有任何示弱，仿佛窒息与濒临死亡的感觉早已习以为常，以至于现在甚至只能成为快乐的最佳催化剂。我的耳边回荡着只有舒服到极致才会发出的舒服的喘息，就像故意让我听到那样，不加任何压抑，情色到极致。“…寒川，就那么生气吗？这样可不行啊。”他这样说着，声音已经完全变了调，轻飘飘的，带着说不出的挑逗意味，“我遗弃了你，这是事实，我没那么爱你，这也是事实，要杀掉我是随时可以做到的事情，可是你始终无法下手，不是吗？”

怪物们与绮想仙境ho3相关（1）这一夜是灰色的暴雨，浸湿着我的内心。尖叫着的雨滴不停地拍打着窗户，就连风也被隔绝在外了，雨的体感残余在这间阴冷潮湿的房间里面。
幽灵的头发很软，这是我现在才发现的事情，黑的就像夜色织成的丝绸，可是仔细地握着的时候，却觉得发质一点也不好，像枯萎掉的花，几根几根地散落在指缝中，有些顽皮地缠绕在指身上，打了结。
幽灵睡着了。就像死去那样、睡着了。没有看见鸢尾花般的眼睛，紧闭的眼就像随时都会被撕裂开的纸，他静静地躺在床上，像即将下葬的尸体，睡姿是死人那样的平躺着，雷电声在窗外交错地闪着，我看着他旁边那洁白的床单瞬间地亮起，然后再次熄灭，一瞬间有种白蔷薇诡异而美丽地围着幽灵绽放那般的错觉，如此一来，就是花葬吧。

白色手套克雷格·惠尔是一个阴郁的人。与其说是阴郁，不如说所有不合群的形容都可以用在他身上，孤僻，游离人群之外，眼神里那鸢尾花般的紫色就像枯萎了那样。他说话从来不看其他人的眼睛，即使笑，那也是出于家族礼仪的、礼貌而生疏的、甚至是带着淡淡自嘲意味的冷漠的微笑。可以说他笑的时候，不是因为对方，而是因为他自己所做的事、或者某种行为而感到可笑的笑。他站在人群之中，就像什么不属于这个色盘的黑混入了场景，即使没有人在意这个随时可以忽略的小黑点，但也破坏了构图的美感吧。

朗一边用戴着白色手套的手摩挲自己下颚，思索着，一边带着一如既往的，只有观察有趣的人类才会露出的笑看向克雷格。他的笑倒是和克雷格完全相反，无论何时都是恰到好处地把握到如沐春风的程度，如果不了解他的人，一定认为这个笑非常友善，实际上正如“观察”这个词自带的上位性，朗的笑容，是带着完美隐藏起来的微不足道的审视与居高临下的亲和。在关于笑这一命题上，自己和克雷格倒也是有着不相为谋的相同和不同。

甘えたがり②「なかなか感動的な映画だったな！」
「終盤は号泣してたもんねぇ、司くん」
「…っ見てたのか」
映画館を出てから司くんの顔を見ると未だに涙目で、まだ映画の余韻が抜け切れていないようだった。それを指摘すればたちまち司くんは頬を赤く染め、目を手で擦る。
「こらこら、目が腫れてしまうよ」
司くんの手首を掴み、その動作を止めてから、ハンカチでなるべく優しく涙を拭う。司くんはそれが不本意だったようでじっとりとした目線を送られた。
「…むぅ」
「……、司くん？」
「…なんだかオレの方が年下みたいじゃないか」
案外可愛らしい理由で不貞腐れていたようで思わず笑みが溢れた。なんとなく撫でてあげたくなって、先程撫でられた仕返しも兼ねて司くんのその柔らかそうな髪に触れる。その指通りの良い髪はずっと触れたいと思っていたものだった。嬉しくて、つい長い時間撫で続けてしまっていた。

悪夢(仮タイトル)　ざわざわとした周りの声も掻き消してしまうほどの土砂降りの雨の中、その音にすら負けないくらいの、大きな誰かの泣き声が木霊していた。
最初に見たあの悪夢の舞台は、スクランブル交差点のど真ん中だった。
「あああああ……！！！！！」
　それにしたってこの五月蝿い声は誰のものだろうか。そんなに声を張って、喉を痛めてしまいそうなものだが。誰なのかも判別がつかぬほど、そいつは絶叫していた。
「あぁぁぁあッ……！！！」
　ほら、声が掠れて更に聞くに堪えないものになっていく。そろそろこの声の主を落ち着かせないと。見つけて、はやく声をかけてやらなければ。
でも、声が出なかった。いや、思うように声が出ないと言うべきか。既に喉は開いていて、声は出せているはずなのに。聞こえてくるのは違う、自分じゃないみたいな声だった。最後の方はもう、ほとんど呻き声のようなものだった。

気力があれば進める予定の類司オメガバース……オレは忘れやすい、とよく咲希から言われることがあるがそれにはオレの過去にちゃんとした理由があった。

この世には男女という性別だけでなく「第3の性」と呼ばれるものが存在している。優秀や天才が多いα、殆どの人間が分類されているβ、そして男でも女でも関係無く妊娠できる劣等種と呼ばれたΩの3種だ。
当時小学生だったオレは咲希を笑顔にする為にスターになるのだからαであって欲しいと思っていたのだが、運命は残酷な事に小学5年生の時に行った検査でΩと言われてしまった。
その日の帰り、Ωという事実にショックでトボトボと咲希が入院している病院へと向かっていたオレはショートカットしようと歩いていた道で後ろから着いてきていた男に捕まり……レイプされた。幸い犯人は通りがかった人に通報されて現行犯で捕まり、オレもまだΩとしての機能が未成熟だった事もあり妊娠しなかったが、「レイプされた」「Ωとして生きていく人間はこれからもこんな恐怖があるのか」と心に植え付けられた恐怖は大きかった。

君との夏僕、神代類は社会不適合者だ。今も昔もそうだ。僕はただ、機械いじりが好きなだけ。好きな物に集中したら周りが少し見えなくなったりするけども…。ショーも好き。周りの人間に興味がないだけで…。そんな僕はまわりからみたら異質な存在なのだろう。無視をされた、意味がわからないものを作ってる、なにかする気だ、と何もしていないのに疑われた。噂の内容に尾がついてしまい、悪い噂が色んな人の耳に入る。そこから、教員から呼び出され、事情聴取。僕は何もしていない、と言っても信じて貰えず、呆れられた。仕舞いには暴言も吐かれたことがあった。そんな出来事が重なり、僕は人間不信になった。そんな噂のせいで前の学校には居れなくなった。僕は隣町の学校に逃げるように転校した。でも、逃げた先もあまり僕にとっては良くなかった。どうやら、その学校でも僕が前の学校で噂になったことが広まっていたようで、初日から腫れ物扱いをされた。別に不良生徒でもないのだけれど。そんな僕が初日から問題児になって、不登校児へと変わるのは当たり前の流れだった。学校なんて行かなくても別にいい。今の僕にはショーが見れて、機械いじりができる環境があればそれでいい。そう思って諦めかけていた。そんな中でも噂なんか気にせず、社会不適合者の僕と関わりをもとうとする変人がいたようで…。