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    miNa1423

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    miNa1423

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    アオオモのキスフレ話の続き。
    勢いだけの中身のない話。
    アオキさんとチリちゃんが喫煙しているので注意。
    もう、キスフレでも何でもない気がするけど、まぁいいか。
    欲求不満のアオキさんが書きたかっただけ。
    次で最後なはず、でも大人向けになりそうなので、どうしようか考え中。

    アオオモ キスフレ2チリがリーグ唯一の喫煙所に入ると、先客がいた。
    「アオキさん、タバコ、すごい増えてますやん」
    吸い殻が山のように盛り上がっていた。クシャリと潰された形が同じなので、どれも同一人物が吸ったのだろう。たまに、喫煙所で一緒になることはあったが、こんな吸い方をする人じゃなかったはずだ。
    「口寂しいんとちゃいます?」
    少しからかい混じりにチリが言うが、アオキは顔色一つ変えずに煙を吐いた。
    「報酬はいただいていますよ、きちんと。あの人馬鹿真面目ですから」
    それでも満たされない。のは、アオキも分かっていた。すぅっとタバコを吸い込めば、じりじりと音を立ててタバコは短くなっていく。そのまま大きく煙を吐くが、一瞬だけ満たされた気がするだけで、余計に何かが足りない気がする。先ほどからこればかりだ。
    「営業の成績も上がってるんやろ、それに、ジムリの仕事も四天王の仕事も前以上にやっとるんなら、身体にガタがくるで、少し休みもろうたらどうです?」
    見た目が変えた。スーツも靴も新調され、ハイブランドの体型に合ったものをきっちりと身にまとっていた。あの猫背気味の背中も、他人が見ている前ならしゃんとまっすぐに伸びていた。
    偽りの自分を演じ続けるのは非常に疲れる。
    それでも、一瞬でもぶら下げられる魅力的な餌を見ると、狙ってしまうのは性だろう。
    唇の柔らかさを知った。肌の暖かさを知った、髪のなめらかさを知った、限度を知らない欲求が越えてはいけない線を越えろとささやいてくる。休んだところで、この声がやむことは無い。
    ボッとライターの付く音でアオキは我に返る。チリがタバコをふっと吹かす。

    「アオキさん、わざと見せつけたやろ?」

    赤い宝石のような瞳がアオキを、向けられる。何も答えないアオキを気にすることなくチリは続けた。
    「トップは人よりずっと視野が広くて、物事も理解してて、何でもあっさりできてしまう人や、良くも悪くもな。だから、手の届かないもの追う気持ちはあの人には分からん。頂点に立ってしまう人やもん」

    「ちゃんと欲しいものがあるなら、言わんと」

    「取り返しつかん事なりますよ」




    「チリから、タバコの量が増えていると聞きました」
    キスの途中、息継ぎに一瞬離れた瞬間に話し掛けられた。
    今日はもう終わりか、とオモダカの少し濡れて赤くなった唇を眺める。徹夜までして完遂させた仕事のご褒美にしては少し不満を覚える。
    「確かに、最近苦く感じることが多いです。タバコは嗜好品としてたしなむのは問題ないかと思いますが、過度な喫煙は身体に悪影響ですし、タバコの香りが苦手な人も多いです。貴方は営業職でもあるのだから、・・・・・・」
    オモダカの話を半分聞きながら、背中をなでる手を何気なく下に下ろしていく。布越しでも分かる体温と身体のライン。どこまで許されるのだろうか、そう考えながら触れていると、いつの間にかオモダカの話は終わっていたようだ。
    「やはり、私のキスでは物足りないようですね」
    少し悲しそうに眉を下げると、オモダカからそっと触れるだけのキスをされた。
    何かの衝動を抑えるように、ギリっと奥歯を噛んで耐える。
    それにも気づかず、オモダカは言った。
    「アオキ、今夜は空いていますか?」


    タクシーを降りた先は高層マンションの入り口だった。何の躊躇もなくオモダカは中に案内する。エレベーターに乗り込み二人きりになっても、ただ前を見据えているだけだ。
    何を考えているのか分からない。オモダカは勘違いされやすいが、裏表のない純粋な人間だ。そんな彼女が、自室に男を招き入れる意味をどう考えているのだろうか。
    慣れた手つきでカードキーでドアを開けると、オモダカは自分を見上げた。
    「どうぞ」
    自分が玄関に足を踏み入れると、オモダカは自ら家の鍵を掛けた。
    「・・・・・・・・・・・・」
    この人は分かっているのだろうか、
    目の前の男にどう思われていて、
    自分がどれだけ無防備に喉元をさらしているのか。
    才能?モチベーション?仕事ごときのために、すべてを投げ打つと言うつもりなのだろうか。
    この人は、少しは痛い目を見るべきじゃないだろうか。
    思考もままならないまま、細い肩をつかもうと手を動かそうとした瞬間、オモダカが振り返った。

    「アオキ、炊きたてご飯の良い匂いがしますね」

    スン、と何かが萎えた気がした。

    ふふっと軽く笑って、オモダカは家の中に入っていく。玄関で突っ立っているわけにも行かずついて行くと、革張りの高級なソファに座らされた。
    「お肉とお魚、どちらがよろしいです?」
    「どちらもいただきます」
    即答するも、オモダカは嫌な顔一つせずに、服を着替えて準備に取りかかる。
    「楽しみにしていて下さい」
    エプロン姿のオモダカと、部屋中に広がる食べ物の匂いにとても満たされた気がした。





    「こないだまで、かっこええ感じだったのに、もう戻ってきてへん?」
    「何がです?」
    猫背を丸めて、暗い顔をしながらキーボードをたたく姿に、上質なスーツもなぜかしなびて見える。チリさんも何か思いついたのか、手早くパソコンを操作すると、顔をしかめた。
    「あぁぁ~、ジムの戦績も元の数値に戻りよるじゃないですか!!なんでなん?」
    「なんでといわれましても」
    他の人が強くなったんじゃないでしょうか。と特に何も考えずに答えておく。トップの気持ちが分かるわ、とうめくチリさんを横目にさっさと仕事を進める。今日こそは定時で帰りたい。
    「アオキ」
    聞き慣れた声が背中から聞こえる。
    「アオキさん、トップ呼んどるで」
    隣のチリさんまでせかしてくる。が、スッと顔をそらした。そこへ、どんと大きな音を立ててアオキの机の上にものが置かれる。分厚い書類の束だ。
    「新規企画を貴方にお任せしようと思います」
    今日は家に帰って、オドリドリを眺めていたい。
    「トップ、自分は今の仕事で手一杯です」
    そういって、手に持たされた紙の束を返そうとすると、
    ドンッと、机が重く響いた。目を向ければ、三段重ねの重箱だった。このパルデアでよく見つけたものだ。
    「・・・・・・・・・・・・」
    「私は、アオキならやり遂げてくれると信じております」
    にっこり笑うと、オモダカはそのまま部屋から出て行った。オモダカからおしつけられた書類を適当に机において、こっそり重箱の中身を覗く。おにぎりが詰め込んである。
    「アオキさん・・・それでええん?」
    チリさんの声は聞こえなかった。

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    地雷ない人向け。いろいろ荒い
    早朝、中庭から水を使う音がする。伏していた床からはたと起きて、ユウリは障子の先を見やった。朝の光がしらしらと障子紙を照らし、部屋は薄明るい。着崩れた浴衣の襟元を整えながら立ち上がり、裾を払って障子を開け縁側に出た。
    雨は昨晩まで続いていた。庭木の一つ一つに名残りの雫が宿って、燦然と朝日を反射している。
    庭の右手には井戸があった。見れば夫の姿もそこにある。裸の背が清水に濡れている。伺う端から夫は、汲んだばかりの井戸水をがばと被った。
    肩のあたりから湯気が昇るようだ。ひどく張り詰めているのが分かった。早々、狩りに出るつもりなのだ。ユウリは声をかけず、黙ってその一連の動作を見守る。二度、三度、夫は繰り返し水を浴び、最後に深く長いため息をついて
    「使うかな」
    背を向けたまま低く言った。
    「ごめんなさい」
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    「邪魔するつもりでは」
    「…大丈夫だよ」
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    「起こしてしまったかな」
    首にかけた手拭いを掴みながら、微笑んだ。
    「いえ、その」
    「無理はしなくていい」
    ユウリは、思い切って尋ねた。 4055

    TokageIppai

    DONEカブユウというかカブ←←←ユウなバレンタイン小話。つきあってない。
    男女カプはじめて書いた……お口に合えばどうぞよろしくお願いいたします。
    ※ユウリちゃんの言動がキモオタのそれです
    カブさんにバレンタインチョコを渡しに行くユウリちゃんの話 バレンタイン。それは冬の終わり、大切な人にチョコレートを贈るイベントである。もとはカントーだかどこかで始まった風習らしいが、ここガラルでも徐々に──主に若者達の間で──浸透してきている。私もマリィと一緒にチョコを作って、ホップとビートにプレゼントした。ホップは勉強の合間に食べるぞ! とすごく喜んでくれたし、ビートも彼らしい憎まれ口を叩きながらもちゃんと受け取ってくれた。ジムチャレンジが終わってそれぞれの道に進んだあとも、こうして彼らとの付き合いが続いているのは本当に嬉しい。
     ところで私にはもう一人、チョコレートを渡したい相手がいる。エンジンシティのジムリーダー、カブさんだ。
     カブさんへの気持ちが恋なのか、と聞かれると、正直よく分からない。そういう関係になるにはあまりにも生きてきた時間の長さが違いすぎるし、想像しようとしてもうまくできないのだ。そもそもこんな子どもに言い寄られて本気にするほど、常識にとらわれていないタイプの人だとも思えない。そういうところも含めて好きなのだ。
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