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    miya_ko_329

    @miya_ko_329
    完成できなかったネタはおもむろに増えてたりします。

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    miya_ko_329

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    書きたいところだけ。オチが失踪中。

    種/シンとアスラン つかみどころのない人だなって。
     ぽつりと落とされたその呟きを拾い上げて、アスランは小さく笑う。
    「俺もそうだよ。キラのことは子供の頃から知ってるけど、未だにわからないことばっかりだ」
    「そういうもんですか」
    「そういうものだ」
     そっか、と妙に納得しかけて、うん? とシンは首を傾げた。
    「俺キラさんのことって言いましたっけ?」
    「いや。違うのか?」
    「違いませんけど……」
    「お前がそんな風に言う人は、きっとあいつだけだと思ったんだよ」
    「……もうそれなりに長いこと一緒に仕事してるけど、たぶんあんたと過ごした以上の時間になってるけど、何かやっぱりわかんないんです」
    「言ったろ、そういうもんなんだよ。あいつはそういうやつだ。俺だって20年くらい付き合ってるけど、わからない」
    「幼馴染なのに?」
    「だから余計にだ。まあ、わからないってことがわかっただけ良いのかもしれないけどな」
     わかったつもりになって勝手に期待したり裏切られた気持ちになったり、そういうのはなくなったかな、と苦笑いの表情でアスランが続けたので、シンは次の言葉を継ぐべきか少しだけ迷った。
    「キラさんって、普段は落ち着いてるっていうか、動じないっていうか、のんきにしてるっていうか」
    「まあ間違っていないな」
    「締め切り間際になって一瞬顔面蒼白になって、それでも期限ギリギリに報告書上げるとか、区画一つ間違えて迷子になりかけたり……迷子ってあの人もういい歳なんだけど」
    「いつものキラだな」
    「そんな人が、あんな風に『フリーダム』に乗っていたなんて、信じられなくなる」
     憎悪ではなく、ただ当惑してシンはその言葉を口にした。
    「――お前にとっては、『フリーダム』のパイロットは今でも仇か?」
    「正直、まだよくわからない。あの人のことも」
    「そうだな、俺もわからない」
    「あいつは譲れない信念を持っているくせに、それが正しいことなのかいつも疑ってもいる。戦いで得るものなどないのに、そうしなければ失くしてしまうものがあることも知っている。最強の矛と盾みたいなものだ」
    「矛盾、ですか」
    「そうとも言うかもな」
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    miya_ko_329

    CAN’T MAKE2ED後。いろんなひとのはなしを経て約束の場所にたどり着く2主が書きたかった。
    幻水/2主人公 僕らはいつも背中合わせの関係だった。
     小さい頃からずっとそばにいたから見るもの聞くものは同じものだった。けれど彼は僕みたいに前ばかり見ていないで、後ろのことも時々振り返って見ているような子だったので、「ヤマト、ほら落としてたよ」とポケットか何かに入れておいた僕の大事なものを拾い上げてくれるのなんてしょっちゅうだった。ナナミも「あー! またヤマト落し物して!」なんて言っていたけれど、自分だって彼に落し物を拾ってもらったことは一度や二度ではないはずだ。
     ともかく、僕と一緒に歩いていたはずの幼馴染は、前しか見えていない僕が見落としていたものもきっと多く知っていたはずなのだ。


     ハイランド皇都ルルノイエ陥落から数日が過ぎ、デュナン城の人の出入りは一層激しくなる。傭兵としての契約を終え出立する者、戦争終結に伴う事務処理のため招聘された文官、物資を搬出入する業者……コボルトやウイングボートも含むありとあらゆる人間がこの古城を旅立ち、あるいはたどり着く。とにかく人の往来が激しいので、そのどさくさに紛れてしまえば出るのはそれほど難しいことではなかった。城内の中枢はさすがに警備が厳しいが、商店が軒を連ねるエリアはほぼ誰でも出入りが可能だ。
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    miya_ko_329

    CAN’T MAKE書きたいところだけ(ガエリオとヤマジンの辺り)。CPメインじゃないはなしだったが、結局ガエジュリになったった。
    鉄血/ガエリオとジュリエッタ 永遠ではなく、けれど不変の。

     寒さは嫌いではない。互いの身を寄せ合うための格好の口実になるから。
     別に訳もなく引っ付いても許されるだろうけれど。

     温かさを保証する柔らかな寝具に包まれながら窓の外を見遣る。ほとんど白に近いような薄い青の空と、鈍い色の常緑樹や裸木の木立に目を遣る。温暖な海域を漂うことが多いヴィーンゴールヴにある自宅から見える景色と、色も空気も何もかもが違う。すべての景色の彩度は低く、太陽光は薄い雲の向こうから射していてどこか遠く感じる。慣れ親しんだ潮の匂いを多く含んだ大気はここにはなく、湿った土や木々を感じさせるものが取り巻いている。馴染みのないはずのそれらは、けれど決して不快ではなかった。たとえ自立が叶わない身ではあっても、大地に足を下ろしているのだと実感するからだろうか。宇宙空間とは明らかに違う圧倒的な安定感。それでいて絶えず変化する景色。薄い雲が流れて太陽がさっきよりもやや強い光を地上に落とす。一瞬たりとも同じ風景は無い。移ろう時間を感じられるのは大地の上で生きているからこそだ。あれほどに長く星の海に身を置いていても、結局自分が帰る場所はこの惑星の大地だった。
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