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    siki_usurai502

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    siki_usurai502

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    ブロマンス……ブロマンスってなに?ってなったので書いた。超SS

    習作 間隙の灯 地表から何百メートルも離れた空の上は風が強く、上を見上げれば星々の輝きがいつもよりも近く感じた。黒だけでない深い藍色、青、灰色などが入り交じって様々な姿を見せる空は、きらきらと光る宝石のような星々を撒き散らした天鵞絨のカーテンのようだ。
    「どう?いい景色でしょ?」
    耳元で声がして乙骨が視線をずらすと、一対の星がこちらを見ている。乙骨はその言葉にこくんと頷いた。無下限呪術で五条が宙に制止しているのは何度か見たことがあったが、まさか自分も同じような体験をするとは思わなかった。天幕を覆う星空と、眼下に広がる煌びやかな光。どちらも命を燃やす光のように美しく、言葉も忘れて目を奪われてしまう。
    「憂太。もうそろそろ」
    帳も下ろさず、また高専の敷地内でもなくこんなことをしていては飛行機の中から見咎められる可能性がゼロでは無い。早く高専に戻って着地しなくては。
    「待ってください」
    空中散歩から帰ろうと手を引く五条を引き止める乙骨。何かと五条が振り返ると、乙骨は懐から小さなランタンを取り出した。電気式のそれに明かりを灯すと、取っ手を持って五条と自分の顔がよく見える位置翳す。
    「はい。夜道は暗いですから」
    眩い天幕の星と地上の星、その境目で、頼りなくも確かに揺れる灯が二人を照らしていた。
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