俺リオ7 Nothing but Everything編「この度はおふたりに折り入ってお願いがあります…!!私めにおふたりの貴重なお時間をください…っ!」
スメールでの楽しい休暇(?)を経て、そろそろモラも尽きてきた頃…。
突然、俺とリオセスリさんの2人揃って蛍さんに呼ばれ、土下座する勢いで懇願された。目にはうるうると涙がたまっている…ように見えるが嘘泣きだろうな、これは…。
「…とりあえず話を聞こうか」
いつも無茶なお願いばかりされているリオセスリさんはもはや悟りきった表情をしている。
「さすが公爵さまっ!やさしい!男前っ!
でも、今ここで話すより見てもらうほうが早いかな」
蛍さんは一瞬にしてテキパキとした職人モードに切り替わり、どこからか茶色の壺を取り出した。
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