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    riri_ko09

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    riri_ko09

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    続き

    俺リオ6 新たなる扉編時間は昼。スメールの宿屋にて。詳細な場所を言うなら昨夜と同じ窓辺の近くのあのベッドの上…だ。

    身体を押し付けてくる力がグッと強まったかと思うと…。リオセスリさんの高揚した台詞が俺の耳に届いた。

    「気持ちいい…」
    彼の両手を後ろ手に拘束している手錠がカチャリと歪な音を立てた。


    ……何故こんな事になったかと言うと…。

    あの後顔を洗いだいぶ長いこと時間をかけて頭を冷やしてこの部屋に戻ってきた俺はテーブルの上に綺麗に置いてある沢山の果物や変わったお菓子などに驚いた。
    何と昨日の七聖召喚大会でリオセスリさんは圧勝したとの事で、景品を総なめにしたらしい。

    「…彼らは全員只者ではなかった。俺が勝てた理由をあげるとするなら、有り体に言って他国から来た友人に対する接待だろうな」
    俺の賞賛の言葉に対してリオセスリさんはハハハと笑っていた。
    あまりにも盛り上がったので今日も手の空いた者が集まって七聖召喚大会を行うことになり、蛍さんは1度睡眠をとるためだけに帰ってきて早起きしウキウキでまた出かけたそうだ。他のみんなもそれぞれの用事のために街に繰り出してるとのこと。ほんとタフだなあ。
    リオセスリさんも本日の活躍を期待されたそうだが、丁重にお断りしたとのこと。
    「エキビジョンは1日だけだからこそ盛り上がるもんだ。今日は俺に遠慮せずに本戦を行って欲しいところだ。それに…、俺はこっちにも興味がある」

    そう言って、もらって来たお菓子を物色している。
    「せっかくパイモンもいることだし、そろそろティータイムにしようか」
    蛍さんといつも一緒にいるパイモンだが、大量の珍しいお菓子や果物に心を奪われこの部屋に引き寄せられてしまったようだ。さっきからテーブルの側でヨダレを垂らしそうな勢いでガン見していた。

    そんなわけでなんとも珍しい3人でお茶会をとり行うことに。
    リオセスリさんは昨夜と同じ白いシャツを来ており、多少頑張ってボタンをとめてはいるが、正直わがままなボディラインは覆い隠せていない。
    だが、パイモンがいる、いや、いて下さることによりへんな雰囲気にならずに和やかにお茶会することが出来ている。神!空気読めないやつだと思っててごめん!

    「ふ~、食った食った~」
    優雅なティータイムとは名ばかりで、すごい勢いでお菓子や果物を頬張ったパイモンは満足げだ。

    そんな時、バサッと布が落ちる音がして目を向けると、テーブル脇の椅子にかけてあるリオセスリさんのコートがずり落ちてしまっていた。近くにいたパイモンが拾おうとするが…、コートを見てとんでもないことを言い始めた。

    「これがおまえのコートかー。おまえがいつもクルクルやってる手錠、おいらも使ってみたいぞ!」
    そう言ってめちゃくちゃ俺の方を見てくる。
    お腹いっぱいになった途端それかー。手錠って。空気よ…。

    それにしても!なんで俺?最近あまり自分に自信がないが、まだ犯罪は犯していないっ!!
    でもまあ俺が拘束される側なら別にエロくもないし無難なのか…。

    「おいおい、それは本物の罪人用の手錠だ。〇〇君に失礼だぞ。どうしても試してみたいなら俺にかけてみると良い」

    彼は小さい子や若者に甘いのだ(パイモンが小さい子なのかはわからないが…)
    やった!とばかりにパイモンはリオセスリさんを後ろ手に拘束した…んだと思う。

    きっとめちゃくちゃエロい…のだろう、俺はそんなものを直視すると、発狂してしまうかリアルタイムで犯罪者になるかの2択だったので、なるべく見ないようにどこか遠くを見てちがうことを考えようと頑張っていた。
    そこに示し合わせたかのようにノックの音が響く。
    「もしかしてパイモンここにいる?私、勝ったよ!勝ちまくったよ!賞品を貰いすぎて持って帰れないから手伝ってよ!」
    蛍さんだ。
    「わかった、今いくぞ!」
    まだ食うんかい!ツッコミたくて仕方なかったが、その前にパイモンは文字通り飛び出して行った。

    そして…。俺たち2人が残された…。なんというご都合エロ同人展開…。こんなエロイベント普通起こる?!リオセスリさんの前では全てがエロになるといっても過言ではなかった。

    「…災難でしたね」
    そう言ってつい彼の方を見やり…。
    ベッドの上に横たわり手を後ろでまとめられている彼は18禁以外の何物でもなかった。あれやこれや説明しようとするとピー音がかかりそうなこの感じ!!
    このギルティな身体を拘束するとか理解りすぎとるやろ!!パイモン確信犯やろ!
    などと予定調和で発狂しはじめた俺だが…。

    「俺も自分の身体の特徴ぐらいわかっているつもりだ。…どうせだからこのシチュエーションを存分に楽しもうじゃないか」
    熱っぽい声でそう囁いた彼の蒼い瞳はぎらぎらと俺を見つめていた。

    これは…!!
    彼と過ごす時間が増えていくたびに、この人こんな見た目してるのに(失礼)めちゃくちゃストイックで真面目な性格してるんだなあ…、逆に性的な事とは全く無縁というか…。勝手に曲解してはぁはぁしてすみません!!!と反省していたこの頃であったが…。

    やっぱり、めちゃくちゃ、えちおねですやん!!!!!!

    ダッシュする時、短いコートの後ろからちらちら見えるライン丸出しのデカい尻とか…。
    わかってこんなぴっちりしたの履いてるのか、それともワンチャンデカさに気付いてないなんてことある?とモヤモヤしている日々だったが…、前者が正解かあ!!!!!えちおねが自分のエロさをわかってて誘っていたがFAだ!!しゅごい!!!この世界ってびっくりすることだらけ!しゅごい!

    もう少し近づくように促してくるので、チャームの魔法でもかけられたようにホイホイと誘われベッドに乗り上げる。
    合意の上なら犯罪ではない…っ!!

    その瞬間!

    何が起こったか咄嗟にわからなかったが、気付いたら俺はリオセスリさんの太ももに挟まれはぁはぁしていた。

    正確に記述するならば、
    とんでもない速さで身を起こした彼にタックルされ、うつ伏せに倒れ込んだ俺の身体はその太ましい両の太ももで締め上げられており、苦しさで息も絶え絶えだった。

    うおおおおおおお……、信じられんぐらいむちむちしとる…!!!!!!
    だが、肉感を味わうとかそれどころではなく、本当にただただ苦しい!!!!!

    「俺の武器は己の拳のみだ。そしていつも手錠を持ち歩いている。つまり、俺をボコボコにしたいやつは皆同じことを考えるのさ。
    こうやって自分の手錠で拘束してしまえば俺の間抜けな姿が拝めるって、な」

    一瞬太もも圧が緩んだかと思うと
    そのまま、ドスッと衝撃が走った。
    リオセスリさんが全体重をかけて俺の背中に腰掛けていた。尻圧よ…。
    あまりの質感と重量に色んな意味で身動きが取れない!!

    「……だから俺は考えた。手が駄目なら足を使えばいいと。幸い、他にも使えるところはある。あんたもお気付きの通り、俺は少しばかり他人よりデカめなんでな」

    あ、自分のことをわかってはいるんだ…。活かし方は俺が思ってたのと違うけど…。
    でも、一連の動きが鮮やかでそれは本当に凄いと思った。強者感ある!

    そんなことを考えていると…。


    「気持ちいい……」

    ふと身体を押し付けてくる力が強まったかと思うと、高揚したリオセスリさんのとんでもない台詞が俺の耳に届いた。

    「えっ?!」
    思わず聞き返す。

    「…長いことこんな非常事態を想定した訓練もしてきたんだが、正直まだ納得のいく状態まで仕上がっていないんだ。場合によっては失敗することもある。だから、こうやってきれいに技がキマった時は本当に気持ちいいな!!スカッとする!!」

    めちゃくちゃはしゃいでいる。これはもうカッコイイ格闘技でテンション上がってしまう少年心というやつだ。エロとは正反対に位置するやつだ。
    昨日の七聖召喚の時も思ったが、この人ほんと勝負事好きだな…!
    普段とても落ち着いていて穏やかに見える彼だが、ギリギリの状況でアドレナリンがドバドバ出て燃え上がってしまうのは戦う漢の性だろう。

    実際のところ、かくいう俺もエロい雰囲気のことは一旦忘れて、男児の戦いごっこ的な意味でめちゃくちゃ興奮していた。
    故郷にプロレス技を使う女の子がいるんだよな。普段おっとりしてるのに足技だけで敵をバシバシ倒してあれはかっこよかった。
    自分の長所を活かして戦うのって燃える展開だな!

    「あんたもわかるクチなようだな。俺はこんな見た目だが、レディたちを練習相手に指名できるほど脳筋にはなれなくてね。〇〇君にお相手願えるようで嬉しいよ」

    そう言った彼の両手はなんと、いつの間にか自由になっていた。

    「……今までの流れを全否定するようだが、実はご覧の通り、手錠抜けの手品もやろうと思えば披露出来るんだ。もちろん種も仕掛けもない。
    …しかし、そうすると、俺の手錠を使っての訓練はあまり意味がない事になる。そうだな、次は縄でも使ってみるか?」
    「確かに、そうですね…!!縄で縛るのは俺がやりますよ。故郷でテントや階段を設置するボランティアやってたんで多少心得はあります!」
    「…ボランティアとは。若いのに立派だな。ふむ…、経験者がいると難易度も上げられるな。面白くなりそうだ。是非、キツめに縛ってくれるかい?」

    冷静に考えると2人ともとんでもないことを口走っているのだが…。強さを求める少年心的な意味でアツく盛り上がっている俺たちはこの瞬間、全くセンシティブではなかった。

    「手だけじゃなくて足も使えない時はどうするんですか?」
    アツい気持ちが冷めやらぬまま。ふと、思ったことを素直に聞いてみる。

    「その時は…ここを使うことになるだろうな」
    いーっと口を開けてみせたので、鋭い犬歯がよく見えた。
    「ひとまずは相手の好きなようにさせるんだ。油断してきたところで一気に噛み付く。これで大体片がつく。気持ちいいと思えないし、…俺としては極力、そんな目にはあいたくないがな」

    手と足が駄目なら口、さすがだ。俺はそんな状況になったことがないのでいまいち事細かに想像出来ないが、修羅場をくぐって来た強者感だけはひしひしと感じた。かっこいい!

    ここのところエロいエロいばかり言っていたが、彼の戦う漢としてのかっこよさや思わぬ趣味の共通点?に気付く事が出来て良かった。


    その後。
    「……ついアツく語ってしまったな。自分から誘っておいてなんだが、こういった話題はあまり大きな声でしない方がいい。こういう趣味だと勘違いされると困る……」

    俺の上から降りて、先にベッドから立ち上がった彼の声は、先程までのアツいトークの時とは違い、今まで聞いた事がないぐらい小さかった。

    聡明な彼にしては遅かった方だと思うが、冷静になってこのひとときのやばさに気付いてしまったか…。
    それでもまだ高揚感の抜けない俺は珍しくこっちから攻めてみることにした。

    「えっ?俺に縛って欲しい件はどうなるんですか!」
    「……考えておく……」


    …もしかして、耳、赤くなってる?

    そんな見た目で(失礼)、えちおねでなくてそっちでしたか!!!かわいすぎか!!!!!!!
    俺は新たな扉を開くのを感じていた…。

    to be continued











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