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    gtcgms

    @gtcgms

    主にかきかけのはなしを載せてます。飽きもせずゴーティエ兄弟ばかりです

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    本の続きでモブも生存している世界のシルマイ

     やはりあのとき殺しておけばよかったのだ。目の前のマイクランも、同じことを思ったに違いない。
    「見られていると興奮します?」
     また締まった。シルヴァンは愉しげに笑う。
    「それとも、生きていたことが嬉しい? 兄上」
     大きく広げたマイクランの脚の間を陣取り、シルヴァンはにこやかな顔でマイクランの尻穴に遠慮なく性器を突き刺す。勃ち上がり震えているマイクランの陰茎を時折撫でては、ずくずくと腰を押し進める。ぐち、ぐち、と粘着質な音が響くたびに、聞いたことのない酷く弱々しい声が口枷の隙間から漏れ出る。
    「あっ、ああ……イきそっ……」
    「っ、ん、んぐ……ぅうっ」
    「マイクランッ、あ、ああ、気持ちいいよっ! もっと締めてっ……んぁっ!」
     最奥に入り込んだ陰茎の先からどぷりと精液が流し込まれる感覚に、マイクランが酷く体を捩る。ぶるりと震えたのはマイクランの陰茎も同じだった。
    「────ッ!」
     嫌でも溺れてしまう快楽にマイクランの目尻が滲む。ふざけるな、という気持ちを込め睨み上げても、シルヴァンは気にも留めず、柔らかく笑むばかりだった。
    「泣くほど気持ちがいいみたい」
     達したばかりにも関わらず尻穴を動き回り、かと思えば不意に前立腺をぐうと押し上げ、その間にもマイクランの陰茎を撫で無防備な首筋を舐めながらあちこち責め立てる技量にイヴォンは感嘆すら覚える。昔から物覚えはよかったのだ。教え込んだことをこんなにも後悔するとは思いもしなかった。
    「ぅ、ふ、ぅう、ん……ッ!」
     咥え込まされた陰茎がずるりと抜け出る感覚にさえ体が揺れる。首筋の痛みが胸、腹、それから腿へと移動をする。赤く咲いた所有の証を見せつけるかのように、シルヴァンがマイクランの体を抱き起こす。
    「これ、取ってあげますね。俺は優しいから、久しぶりの会話ぐらいだったら、許してあげますよ」
     口枷が外される。実に数日振りだった。マイクランは思いきり罵る。
    「貴様、ふざけ──ッ!」
     両膝下に手を入れられたかと思えばぐいと脚を広げられ、思わず悲鳴を上げてしまう。達したばかりの陰茎すらも涙をこぼして震えている。
    「や、やめ……見るな、見るな……イ──」
    「駄目ですよ、ちゃんと見てもらいましょう? 俺を咥え込んでた兄上の可愛い可愛いケツ穴」
     押し広げられたマイクランの尻穴がひく、ひくと蠢いている。全身を拘束されたイヴォンに、この狂宴を止める術はない。固く目を瞑り、顔を逸らすことしかできずにいた。
    「欲しいの?」
     全身に血がのぼる。止めろと思うのに、マイクランの意思を無視してそこは痙攣を続ける。これでは本当に、早く塞いでほしいとねだっているかのように見えてしまう。
    「ここにあいつのチンコ、欲しいの? 兄上。こんなひくひくさせちゃってさあ」
     呼称が元に戻る。熱を帯びたシルヴァンの吐息が首筋へと触れる。
    「おい、なに閉じてるんだよ。ちゃんと見ろよ。兄上が寂しがるだろう」
     再びきつく吸い上げられると同時に腿に食い込む爪先が霞んでいく思考を鮮明にする。
    「見ろって言ってよ、兄上。ねえほら早く!」
    「ッ……見、ろ……」
    「名前も呼んであげたら? あの人、なんて言うの?」
     言葉を詰まらせ、マイクランは目を閉じた。睫毛の淵に付いていた涙がふるふると震えて、その頰にぽとりと落ちる。
    「見て、くれ……イヴォン……ッ」
     消え入りそうな声だった。
    「そうそう。そんな名前だったよねえ、兄上? なあ、兄上がこう言ってるんだ。見てやれよイヴォン」
     昔とはなにもかもが逆転していた。名を呼ばれたイヴォンがゆっくりと目を開ければ、そこには一度だって見たことのないマイクランの、酷く弱々しい姿があった。
    「よくできました」
     ちゅ、とわざとらしく音を立ててマイクランの耳に口付けを落とす。マイクランの口からはもう喘ぎですらないただの泣き声が漏れている。
    「ご褒美に、と言いたいところだけど……」
     腿を掴んでいる右の手が尻穴へと滑るようにして落ちる。ぶちゅ、と白濁塗れの穴が鳴く。
    「せっかく俺の形に馴染ませたんだ。他の男のなんてもう、咥えさせねえよ」
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    gtcgms

    DONE名前のあるモブと結婚して幸せいっぱいな妻マイクラン(団地妻だけど♂)のはなし
    マイクランが女物のショーツを着用しています
    旦那は小児外科医です。シルヴァンとは仲は悪くないけど好きというわけでもない
    攻のフェラ描写があります
    突然シーンが変わります
    キャラ崩壊でもあるのでなんでも大丈夫な方向け
    続きはベッドで聞いてやる(3年目の同窓会展示作品(新作) 窓から差し込む朝の陽射しがやけに眩しく感じるのは、一睡もしていないせいだろう。慣れたのは[[rb:慢性 > まんせい]]的な睡眠不足だけで、緊急の要請に緊張が伴わない日はない。
    「よく、頑張ったな」
     小児用のベッドですやすやと眠る男児の頭を優しくひと撫でする。まだ二年しか世界を知らない彼は先日、腹痛により小児科を受診した子どもだ。担当をした医師はその痛がり方にどうにも違和感を覚え、即座に大学付属の小児外科へと転科の準備をした。検査の結果、彼は[[rb:先天性胆道拡張症 > せんてんせいたんどうかくちょうしょう]]先とそれに伴う[[rb:膵炎 > すいえん]]の診断で即時入院となったのだが、その日の夜病棟で[[rb:胆道穿孔 > たんどうせんこう]]によるプレショック状態を呈したため、緊急開腹ドレナージ手術を施行することとなった。一時は騒然となったが手術は無事成功。このまま合併症なく軽快退院し、後遺症の心配もないだろう。
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    gtcgms

    DONEゴーティエ家。兄上が家を去る前日のシルヴァンと辺境伯のはなし。無双ネタバレあります
    もつもた展示作品
    決別 一節に数回。どうにも眠れぬ夜がある。毎節決まって訪れるその夜を、シルヴァンは寝台に巣食う芋虫となってやり過ごす。
     日中、さんざ打たれた腹は浅く息をするだけでもじくじくと痛む。やわな鍛え方はしていないが、それすら気に食わないことも知り得ている。だからこそ相手は何発も打ち込むのだ。手加減などなしに。何度も。何度も。
     守るためには服の下に鋼鉄板でも仕込むべきなのだろう。思うだけで実行には移せなかった。仕込んだところで再びの顔だ。そうして今度は腕を、足を。身体中を潰されるのかもしれない。
    『目障りなんだよ──』
     そんな風に、兄であるマイクランがシルヴァンを好き勝手殴るのはいまに始まったことではない。殴り付けるときは圧倒的に笑顔が多いが、今日は怒りで満ちていた。そんなにも気に食わないのならば、いい加減視界になど入れなければいいだろう。吐き捨てた小さな[[rb:反抗 > ぼやき]]はより兄の怒りを買った。なるべくならばと顔を合わせぬようにしても、体のいい[[rb:鬱憤 > うっぷん]]晴らしをマイクランが見逃すわけなどなかった。
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    gtcgms

    MOURNING幼シルくんが兄上に自分の血をこっそり与えるはなし。中盤〜はプロットのまま。展開に迷って放置してもう2年も経ってることにびっくり。これも特殊性癖なので当時はこれを本にするつもりでした。
    庭師の息子庭師の息子は物知りだった。植物の手入れや鋏の使い方はもちろん、説話やフォドラの外の世界までなんでも知っていた。仲良くなったきっかけがなんだったかは覚えていない。ただ俺と同い年だと知り、それが嬉しくて声を掛けたのが始まりだった。
    一節に一度だけだった秘密の談合は節を重ねる毎に増え、気付けば毎週話をするようになった。俺といるのが見つかると、庭師は決まって息子を叱りつけるので、まるで俺の父上みたいだと言ったら、「親父なんかと一緒にするな。辺境伯様に失礼だ」と初めて庭師の息子から怒られた。庭師の息子はいつも笑っていたから俺はびっくりしてしまった。だけど、それで仲が悪くなるような俺たちではなかった。
    庭師の息子はゴーティエの庭園に手をつけるわけにはいかないらしく、水やりや掃き掃除ばかりをしていた。如雨露に水を汲んだり、集めた落ち葉を布袋に入れるのを手伝おうとすれば、「坊ちゃんの仕事じゃあない」とこれまた怒られるので、俺はいつも少し離れたところで庭師の息子を眺めていた。庭師の目を掻い潜り、庭師の息子の仕事を奪うこともせずに、俺は俺の知らない話を庭師の息子からこっそりと聞くのが好きだった。
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