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    ヒロ・ポン

    支部ないです。ここに全部ある。

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    ヒロ・ポン

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    これ本にしようとしてたけどこっからの中身なさすぎてやめました

    かみさまおねがい俺たちが神様だって。世も末だよね。
    その世、がどのようなものなのか次第だね。

    かつて僕たちは、旅人の帽子についた羽だったかもしれない。
    果物の片割れだったかもしれないし、そんないいものではなくて、地球の全く違う所で燃えた家の柱だったかもしれない。

    光栄でしたと申し上げましょう。自分の目が濁っていなかった事と、あなたの傍らに立ち続けた事を。
    嬉しかったです。僕が負けても勝っても傍にいてくれて。

    どちらが先に死んだのかはもう覚えていない。
    百年前に死んだのかもしれないし、さっきふたりで食べていたような気がする天ぷらを喉に詰めて死んだのかもしれない。


    君たちは次はどうなりたいの?
    君たちは次はどうなりたいの?

    なんだって叶えてあげる。正か邪か、嘘か誠か、そんなものは些細な事だよ。
    世界は五分前に作られたかもしれない。私たちですら、それを否定も、肯定もできないんだ。
    二人は顔を見合わせる。
    いつ死んだのかも、直前に何をしていたのかも思いだせない。
    けど隣にいる人がどんな人で、この人とどうなりたいのかはずっと覚えている。


    「願わくば…」
    「できるなら…」

    *


    「梶様。カードをオープンしてください」
    「…?」
    「どうかされましたか?」
    「あ…いえ…」
    開けたカードは最高の役。
    「この勝負の勝者は…梶様です」

    羽が、一枚地面に落ちる。

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    トーナ

    DONE初門梶SSですが、門倉さんあまり出ません。すいません…。

    裏ver書きたい。
    僕の秘密

     門倉さんに秘密にしていることがある。それは門倉さんがいない間に僕が彼のシャツを独り占めしてることだ。僕と門倉さんは恋人同士で今でもどうしてこの関係になったのかもわからない。きっかけはたぶん、プロトポロスでの出来事だろうと踏んでいる。お付き合いしてだいぶ経った頃に彼がある日仕事が長引いてなかなか会えなくて寂しくなった僕は洗濯物に混ざっているシャツを見つけた。シャツから香る門倉さんの匂い。たばこと体臭。最後に嗅いだのはいつだったか。そしてふと思いついて、実行すると寂しさが解消された。
     
     その日も僕はあることを始めた。洗濯せずに取っておいた門倉さんのシャツを抱きしめながら眠る。彼と一緒に暮らすようになって、いつしか彼の存在がそばにあるのが当たり前になっていた。だから、会えない間はそばにいないと僕は胸に穴が開いて落ち着けなくなってしまう。
    「…門倉さん」
    僕より大きいそのシャツから嗅ぎ慣れた匂いがした。その匂いがあるだけで門倉さんがいるんだと錯覚できる。だから、よく眠れるようになる。胸のあたりに顔を埋める。今は薄っぺらいシャツだけの感触しかないけど、ここには彼のたくましく厚い 1001