小さな居場所(あ、雨降ってきた、どうしよ、傘持ってないや…)
バンビがそこで悩んでいると後ろから琉夏がやってきた
「あれ、そんなとこで何してんの?」
「あ、琉夏くん…」
そこで、琉夏はじーと彼女の様子を見てからなるほどという顔をした。
「もしかして、傘忘れた?」
「うん…」
「ほら、じゃあこれ、あげる」
そう言って琉夏は手に持った傘を渡した。
「え?でも、そしたら琉夏くん濡れちゃうよ…」
「ダイジョーブ、俺ヒーローだから」
そう言って走り出そうとした琉夏の袖をバンビは掴んだ。
「だめだよそれじゃ琉夏くんが濡れちゃう。ヒーローも風邪は引くよ」
「だから…」
「だから?」
聞き返してくる琉夏。
「一緒に帰ろう」
そう言ってバンビは笑いかけた。そう言われて目を丸くし驚いた顔をしそして、琉夏は静かに笑った。