眉毛が変な男と傷が凄い男の話【side 鯉登】
数年が経ち、鯉登はこの春から大学生になりそれを機に一人暮らしをすることを画策していた。一人で住むのは危ないから駄目だとずっと反対されていたが、兄のように立派になりたい。これまで兄がいろんなことを教えてくれたから一人でもやっていける。鯉登の男たるもの一人暮らしくらい出来なければ格好がつかぬでしょう。と言い張り、では無理だけはしないように、せめて兄が駆け付けられる範囲に住むように。との条件下でようやっと一人暮らしの許可をおろしてもらった。
引越しも終わり数日が経った頃、その日は兄がプレゼントしてくれると言った新しい家電が届く予定だった。午後イチの指定でくるはずだったため、紅茶を飲みながら待っていると
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