ジュソ堕ち展示輪廻様(X @rinne_1157 )のイラストに触発されて書き殴ったものになります。掲載許可ありがとうございました。
——呪術師はクソだ。
他人のために命を投げ出す覚悟を、時に仲間に強要しなければならない——
だから、辞めたのだ。
***
依頼の品を持ち上げて、七海は小さく舌打った。吹き飛んだ血が、おろして間もない革靴に飛んでいることに気づいたのだ。じっくりとエイジングを楽しむはずが、いきなりケチをつけられた気分だ。苛立ちを深く吐き出して、乱れた前髪をかきあげる。ふと口寂しくなって上着のポケットを弄ったが、あいにくと目的のものは切らしているようだった。
——呪専を卒業し、呪術師に背を向けてからいくつもの月日が経つ。友の死から逃げるように身を寄せた“社会”も、結局は負の感情が吹き溜まる環境は変わらず、呪霊との縁は切れなかった。
1755