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    べーすけ

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    べーすけ

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    大変お待たせいたしました
    マロでリクエストいただいていた
    「洋服について話し合うバスラマゼニゲンの話」
    です。
    サンプルで一度上げさせていただいていたものからあまり内容は増えていませんが、少しssっぽくなってる…といいな!(思考放棄)
    ギャグ極振りです。キャラ崩壊にご注意ください。

    ※ばすちはビープ音で話しているつもりで書いています

    #バスティオン
    #ラマットラ
    #ゼニヤッタ
    zenyatta
    #ゲンジ
    ghenji.
    #ギャグ
    gag

    洋服について話し合うバスラマゼニゲンの話ふくのはなし

     OWの拠点内に、饒舌な様子のビープ音が響く。バスティオン、ゼニヤッタ、ラマットラの3名が待機スペースで何やら話をしているようだった。元は明日早朝の任務に関する集まりだったが、珍しくそのまま雑談に移行したらしい。
    「それでね、ブリギッテが帽子以外にもおしゃれしてみたらっていうんだ」
    「ほう、面白い発想だ。具体的に何を?」
     相槌を打ったのはゼニヤッタだ。相変わらずふわふわと浮かんだままバスティオンの話に相槌を打つ。
    「んー、よくわからないけど、首に巻くやつとか、腕につけるやつとか、ステッカーとかそういうのだって」
    「機能的なものとは思えないな。アクセサリーの類か」
     フン、とその隣で聞いていたラマットラが鼻を鳴らす。
    「アクセサリー?だったら虫かごがいいな!カッコいい虫を捕まえたい」
    「フ、それは君らしい。ならば君が気軽に扱えるようにうんと頑丈なものにしなくてはいけないな」
     人間の発想だ、と嘲笑混じりだったにも関わらず、バスティオンの無邪気な様子をみるや、ラマットラはすぐに態度を和らげる。
    「うん!ラマットラのマントもいいなって思ったんだけど、ぼくだとすぐボロボロにしちゃうだろうから……」
    「そう落ち込むことはない。望むなら君に適したデザインを考えよう」
    「いいの?」
    「いいとも」
    「貴方はバスティオンを本当に気に入っているのだな」
     まるで教え子を慈しむ師のようだ。そう指摘すると、そうだろうか。と首を傾げる。
     製造年数に依らず好奇心旺盛な上に無邪気だからか、バスティオンに対するラマットラの対応は柔らかい。ゼニヤッタを寺院へと導いてくれた時のことを思い出す。本来彼は優しく穏やかで、オムニック達の平和を願う1人の人格者に他ならない。
    「ゼニヤッタはおしゃれしないの?服を着るとか、装甲を増やすとか」
    「無駄を極限まで省いた先に見えてくるものもある。それに、着飾らなくとも相応の振る舞いをしていれば品位は自ずとついてくるものだ」
    「でもそんなに薄着で危なくないの?」
    「ハッハッハ、君は優しいな。しかし問題はない。私には虹彩の力がある」
    「師匠!!ご無事ですか!!??」
     軽やかな足音がとんでもない速さで近づいてきたと思えば、そのままの勢いで部屋に飛び込んでくる。白と銀をベースに、発光するグリーンのラインが鮮やかなボディ。身に纏うスポーティーなデザインの上下は、彼の動きを邪魔しないように作られた特注品である。
    「おお、ゲンジ。そんなに慌ててどうしたのだ」
     転がり込むような勢いを気に留めないゼニヤッタの奥で、ラマットラが小さく舌打ちをする。
    「師匠がそいつと一緒にいたとアンジェラに聞いて、何かあったのではと……」
    「急に来たと思えば、騒々しい上に礼儀もなっていないとは」
    「フン、貴様に礼儀をどうこう言われる筋合いはない」
    「まあ、せっかく来たのだ。ゲンジ、君の意見も聞かせてくれるか」
    「兄弟」
     もしラマットラの表情がわかれば、露骨に眉を顰めていたであろう。ただ、咎めるような声には既に抗議しても無駄だろうという諦めが滲んでいた。
    「それは構いませんが……一体なんの話をしていたんですか」
     ゲンジはラマットラを一旦無視すると決めたのか、不服そうな彼を一瞥すらせずゼニヤッタに向き直る。
    「おしゃれの話だ」
    「おしゃれ……ですか?」
    「我々はやはり構造の問題などで人間と全く同じというわけにはいかない。人の言う“おしゃれ”とは何かを考えていたのだ」
    「こ、このメンバーでですか」
    「なんだ、文句でもあるのか」
     思わず面々を見渡すゲンジに、ラマットラが素早く噛み付いた。
    「いや……」
     ゲンジ自身は、師と仰ぐゼニヤッタが行うことに異議を唱えるつもりなど毛頭ない。だが、向き不向きというものは恐らく、ある。
    「僭越ながら師匠、その……ここにいる顔触れでその題材は難しすぎるかと……」
    「ふむ、なぜそう思う」
    「師匠は僧衣ですし、バスティオンは基本的に服は身につけられないでしょう。そもそもオシャレにあまりこだわりがなさそうと言いますか……」
     オムニック向けのファッション誌やカタログは街中に溢れているが、OWの拠点にそんなものはない。オリーサ、エコー、ボブ……それにここにいる面々。オリーサやエコーに関してはよく分からないが、必要ないか、もしくは興味のない者ばかり揃っている。
    「それなら尚のこと君の意見が必要だな」
    「ええっと、そうです……ね?」
     そうなるのか?とゲンジは浮かんだ疑問を飲み下して、曖昧に頷く。
    「人間を主張する割に衣服も纏わず跳び回っているからな、期待はできまい」
    「元々の体に装甲を纏っているんだ。別に見られて恥ずかしいところなどない」
    「それならば何故その上から服を着ているんだ」
    「う、それは……」
    「……」
    「ゲンジ?」
     急に言葉に詰まった様子のゲンジに、ゼニヤッタが窺うように声をかける。
    「……尻が気になるから服を着て欲しいと言われることが多くて」
    「……ああ」
    「なんだそのリアクションは、やめろ」
    「まあ、なんだ。……フ、尻はしまっておいたほうが賢明だな」
    「貴様……。いや、そもそも貴様も人のことは言えないだろう。なんだその服は。というかそれは多分服じゃないぞ」
    「関節に布を巻き込んでしまうのだから仕方あるまい。まあ人間には分からんだろうがな」
    「そうなのか?だが師匠は——」
    「私と兄弟では関節の作りが違う。力の強さも、可動域も、大きさもだ」
    「衣服というのは便利なものだが、やはり人間が纏うのに最も適するよう作られている。貴様を設計した者に感謝するのだな」
    「……僧衣はもう着ないのか」
    「私は寺院を出た身、それにもう僧侶でもない。……何故私の服にこだわる」
    「いや、その……言いにくいんだが」
     ゲンジはそこで言葉を区切り、視線を逸らして少しばかり思案するような仕草をする。
    「貴様の格好、結構えっちだぞ」
    「えっ……何?」
    「全裸ならまだしも、半端に布を纏っているせいでなんというか、すけべなことになっている」
    「どこがだ。おかしいところなどあるまい」
    「人型なのに人間なら隠そうとする中心部が丸出しだろう」
    「丸出し」
    「そこ以外を覆ってるから覆われていない部分が強調されて逆にえっちに見えるんだ」
    「……」
    「……」
    「兄弟、私はえっちなのか?」
    「んフぅッw」
    「師匠?!」
     くぐもった声と共にゼニヤッタが突然体をくの字に折った。小刻みに震えるその姿にゲンジが慌てて近寄る。
    「大丈夫ですか!?一体どうし……もしかして笑ってます?」
    「失礼した。その、耳に馴染みのない単語が兄弟の口から聞こえたもので……少々取り乱してしまった」
    「よくわからないけど、ぼくはかっこいいと思うよ!えっちなところもいいと思う!」
    「ッフ」
     大人しく話を聞いていたバスティオンの突然の発言に、ゼニヤッタは再び体を揺らして変な声を出した。握った拳を口元に添えた咳払いの仕草のまま、ラマットラから視線を逸らしている。
    「バスティオン、気持ちは嬉しいがそこを肯定して欲しくはないのだが」
    「師匠、バスティオンは今なんと?」
     至って真面目に訂正しようとするラマットラを尻目に、ゲンジはバスティオンの発言内容を尋ねる。
    「かっこよくてえっちだと言っている」
    「……んんっ。そもそも君はえっちの意味を分かっているのか?」
    「え?セクシーってことでしょ?」
    「ふむ、理解しているようだ」
    「分かってるんですか」
    「しかし、言われてみれば確かに艶があると言えなくもない」
    「兄弟、君まで何を」
    「というか貴様、ネメシスフォームの時には隠しているだろう。なんで出してしまったんだ」
    「出してしまったという言い方をやめろ。そもそも私の格好に対してそんな感想を抱くものがいるわけがあるまい」
    「それは…….一概には言えぬだろうな」
    「兄弟……?」
     絶望と動揺を半々に含んだような声でラマットラはゼニヤッタに呼びかける。
    「有り得ないと証明することは難しい。現にバスティオンはそう認識しているようだ」
    「……それは、そうだが」
    「えっちじゃダメなの?」
    「バスティオン、一旦その言い方をやめてくれないか」
    「えっと、ごめん」
    「君に言われるとなんだか居た堪れなくなってしまう」
    「バスティオン、奴のえっちさは不本意なものなんだ……ふふ」
    「貴様……」
     なんとなく会話の内容を察して面白がるゲンジに、ラマットラは露骨に不快感を示している。
    「ゲンジのえっちさは不本意じゃないってこと?」
    「……ん?」
    「ゲンジのえっちさは不本意ではないのか、と」
    「……師匠」
    「うん?」
    「俺はえっちなんですか?」
    「ンフフw」
    「おい、真似をするな子飼い」
    「えーぼくもえっちになりたい!」
    「君はならなくていい」
    「ふむ、そうだな……」
    「兄弟、叶える方向で考えようとするんじゃない。というか私“は”えっちではない」
    「俺もえっちじゃないぞ!」
    「貴様はどうでもいい」
    「なんだと?」
    「争いは何も生まない……。どちらもえっちということでいいのではないか」
    「良いわけがないですよ!」
    「良いわけがないだろう」
    「「……」」
    「真似をするな子飼い」
    「貴様こそ」
    「ねえゼニヤッタ」
    「うん?」
    「ゼニヤッタの格好もえっちって言われない?」
    「……ありのままを受け入れるのだ」
     今にも殴り合いが始まりそうな雰囲気を察して、ゼニヤッタはゲンジに調和のオーブを投げる。結局何も結論が出ないまま、彼らの夜は更けていった。
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