Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    凜太(りんた)

    @Rintango99

    文字書きです。七マリ書いてます。
    桜井兄弟近辺(主にコウちゃん)のとても短い話を上げ始めました。
    よろしくお願いします。

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 🐯 🌈 🍬 💖
    POIPOI 13

    凜太(りんた)

    ☆quiet follow

    コウバン。
    やまなしおちなしいみなしな話。

    たぶん、まだ友好になってないくらいの関係性。
    だから、まだコウちゃんが頼れるアニキだって周囲は気づいてない時期。

    無題。「オイ」
     桜井琥一が女子生徒を見下ろしていた。
     顔面蒼白な女子生徒。
     この場面だけを切り取ると、桜井琥一が女子に絡んでいるようにしか見えないだろう。現に、周りがざわめき始めた。
    「……琥一くん、どうかしたの?大丈夫?」
     そこに現れた彼女。
    「……なんでもねーよ」
    「あっ、そういえば、ここペンキ塗り立てだったよね。看板どこ行ったんだろう?」
    「え……?」
     女子生徒が振り返る。確かにその縁はつやつやとしていた。戸惑ったように桜井琥一を見上げる女子生徒。
     桜井琥一は眉間に皺を寄せてチッと舌打ちをして、その場をあとにしようと背を向ける。
     それを追うように彼女もまた歩き出す。
    「教えてあげたの?」
    「……そんなんじゃねーつってんだろ」
    「素直じゃないなぁ。じゃ、ナンパでもしてた?」
    「は?んなわけねぇだろーが。………ペンキは、服についたら取るのに大変なんだよ」
    「やっぱり教えてあげてたんじゃん」
    「そうじゃねぇ」
    「もう、本当に素直じゃないなぁ……でも、優しいよね、琥一くんは」
    「う、うるせぇよ」
     桜井琥一は眉を顰めるも心なしか頬が赤いようにも見える。そんな彼を見て、彼女はふふっと笑う。
     シンと静まったまま、桜井琥一と彼女を見送るその場にいる生徒たち。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    ☺☺☺☺☺💕💕💕
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    凜太(りんた)

    DOODLE人を好きになる経緯、色々。
    これはそのひとつの形。
    バ〇オとかのマップに落ちてる日記や手記、メモとかそれ系な感じのもの。それを拾って読んでいく感覚でお楽しみ頂ければ。七氏の心情の変化を感じてみてください。

    出会った頃の七氏の冷たさ、嫌いじゃないぜ。
    卒業前、普通から友好あたりまで。
    最後の「???」はオマケのエクストラステージ(?)
    七ツ森氏視点、マリィさんは元気いっぱい名無し子さん。
    移ろいと確信。SCENE1

    「な、な、つ、も、り、くーん!!」
     どこからともなく自分を呼ぶ声がする。それも、遠くから。
     マジで勘弁して……。
    「な、な、つ……あ!おーい!」
     校舎を見上げると、窓の一つから手を振る人物が目に入る。
     俺が見上げていると、彼女は笑顔で大きく手を振っている。
     トテモゲンキデスネ……。目立つようなコトをしないでもらいたいんですが?
     俺は手を振り返さずに、無視するコトにした。


    SCENE2

    「七ツ森くん!今日もかっこいいね」
    「……それはドーモ」
    「そういえば、昨日ね、七ツ森くんがはばチャで……」
    「待て」
    「え?……あっ」
     彼女は慌てて自分の口を押さえる。
     時々ポロッと出てくるから困る。バレたらどうすんだ。ホント、マジで勘弁して。最近、俺をNanaって呼ばなくなったと思ったら今度はこうだよ、勘弁してくれ……。
    5468

    recommended works