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    iori_uziyama

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    iori_uziyama

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    🦁🖋🦁 多分誰かの二次創作見て触発されたやつだった気がする。ほぼパクリに近くなってるかも。
    元の人見つけらんなかったので確認取れないので取れ次第消す。知ってる人いたら連絡おなしゃす。

    ルカアイクルカ

    天界パロで地獄の悪魔のアイクと地獄に落ちたルカの話。
    アイクは上層部の悪魔なので再審査も兼ねてる。
    罪人に地獄におちたことを通達、生活の説明、案内をする。んで、その中で更生の余地があったり、止む終えない事情で罪を犯していて、悔い改める期間が無かったらアイクの権限で生き返らせることができる。しかしアイクはそれを嫌っていた。

    「だって、考えても見てよ。地獄に落ちてくる時点でもう悪人なのは決定なんだよ。更生の余地とか、運が悪かったとかそんなのはみんな同じなんだよ。天国行きの人たちだってやり残したことが1つもない人は少ないし。悪行は悪行。その理由はどうであれ、犯した罪に変わりはない。それに、自分の目に見える範囲だけで判断するなんてフェアじゃない。どんなに今グレてるやつでも生き返ってもう五十年あったらなにか変わるかもしれないし変わらないかもしれない。それは誰にも予測できないのに上辺だけで判断して生き返らせるなんて不平等、僕には出来ない。」

    って、『生き返らせる権利は持つが行使しない』を信条としてるアイクの元にマフィアのボスであるルカが来る。先入観を防ぐために経歴は知らされてない。

    「やあ、気分はどう?僕はアイク。君は先程人生を終えて、今から地獄に行くところだよ。」

    「POG!俺死んだの?!」

    めを丸っこくさせてカラカラ笑う姿になんとなく微笑ましさを感じるアイク。

    ルカは持ち前の明るさとフィジカルでなんでも屋さんをする。力仕事だったり、店番の手伝い、子守りに話し相手。地獄にいるのが不釣り合いなほど、明るく素直で地獄のみんなにも好かれていた。


    「Hi アイク!今日は仕事休みだったよね!ゲームしようぜ!」

    ここのところ毎週のように家のチャイムを鳴らして来るのはルカ以外居なかった。アイクは悪魔としての仕事の傍ら物書きもしていた。趣味で書くこともあるし、天国ではいくつか出版もしていた。地獄ではアイクの家にある献本以外で見ることはできないが。
    アイクの休日の過ごし方として、読書、コーヒーを飲んだり、映画を見たり、散歩をしたり、時々執筆したりする。一人でゆったりとした時間を過ごすこと。それ以外に、毎週遊びに来るルカとの騒がしいゲームの時間が加わった。

    「ルカ、僕がこの家を教えたのは地獄での生活に慣れるまでのサポートの為で毎週のように遊ぶためじゃないんだけどなぁ」

    「でもアイクは今日休みで、なら俺の担当の仕事も休みってことになって、だから今日はただの友達として遊べるだろ??」

    ニコニコと無邪気な顔で言われるとこちらも力が抜ける。また、先週と同じく「いいよ、入って」と部屋に促すことになるのだ。

    「で、今日はどんなゲームなの?」

    「POG!今日のもすっごく楽しそうなんだ!」

    □□

    「あ、いいのを思いついた。抜けるね」

    「オーケー!ごゆっくり!」

    アイクはゲームの途中でも何かを思いつけば書かずには居られないようで、根っからの物書きだった。
    がた、と、椅子を引いて万年筆を手にとる。氷の上を滑るように原稿用紙の上に物語が綴られていく。

    アイクが執筆を始めたらルカもゲームを中断して、本棚にあるアイクの小説を静かに読むことにしていた。 それがルーティン化する前、いつだったか、アイクが聞いていたことがあった。

    『……hey ルカ、僕に気を使わず、ゲームしてていいんだよ?』

    『hmn……うまく言えないけど、気は遣ってないし、好きにしてるだけ』

    『そう、それならいいけど………』

    ルカはアイクの真剣な横顔が好きだったし、綴られる物語も好きだった。だから、このゆったりした時間も愛していた。

    暫く経って、アイクがペンをおいて伸びをした。

    「お!終わった」

    「あぁ、うん。書き終わったよルカ」

    「読んでいい?」

    ワクワクと目を輝かせるルカに、気が緩んでいたのか、前々から気になっていたことが口から溢れた。

    「ルカはどうして地獄に来たの?」

    「へ?」

    「あー、ごめん、今のは失言だった。口が滑った。忘れて。」

    「いや、別に隠してるわけでもないから良いけど、担当の悪魔って経歴とか知ってるんじゃないの?」

    「先入観があるとサポートをしなかったり、逆に贔屓が起きたりするからね。地獄行きであること以外は通達されないんだ。」

    「へぇ〜〜、アイクは気になる?俺がなんで地獄行きになったのか」

    「、気にならないといえば嘘になるかな。君は明るいし、人当たりもいいし、怖がりだし、なんていうか、ゴールデンレトリバーっぽいんだよね。なんで地獄に来たのか皆目検討もつかない」

    肩を竦めるアイクにルカは苦笑いして目を伏せた。

    「そっか〜、俺は地獄で100%正解なんだよ。なんてったって俺マフィアのボスだし!」

    「えっ?!」

    「親父がマフィアのドンで、俺はその息子。そんでもうとっくの昔に継いで、俺が名実共にトップ。」

    「まって、待って待って、!君がマフィア?!?!」

    アイクは可愛くて無邪気な赤ちゃんレトリバーが本当はライオンなんだぞ!と聞かされて大混乱に陥っていた。


    □□

    面倒になったので適当に残りの展開メモ

    ほんとはやりたくなくてでも仕方なくボスやってたとか?→ちがう、犯罪なことはわかってたけど、オヤジはかっこよかったし、俺もやりたいって思って継いだから。

    後悔してる?→してない。仲間たちだってそういうことがしたくて入ってきた奴らだから、皆死のうが殺そうがどんちゃん騒ぎで笑ってて、楽しかったなぁ。

    被害者の人は?→まぁ、運が悪かったなぁと思ってる。俺はその人に恨みはないけど、そもそも連帯保証人になったり、怪しいとこにお金借りたのに返さなかったり、自業自得の人が多いよね。巻き込まれた人もいるけど、そこまで気にしてらんないよ。おれ、博愛主義者じゃないし、ファミリーを守るので精一杯。知らない人をかばって、情に流されたらファミリー全員とその家族、友人、恋人、親戚まで諸共狙われるかもしれないのに。

    なんで今は普通に過ごしてるの?→マフィアに生まれて、マフィアとして過ごしたのは楽しかったし後悔してないのはほんとだけど、出来なかったことも沢山あるからね!マフィアとしての人生は終わったからただのルカとして新しい人生を過ごしてる気分なんだ。

    生き返りたい?→んー、特には。もう終わったことを蒸し返すのも違う気がする。俺の人生はあそこで終わりでいいや。POG!

    みたいな。根っからの悪人のルカ。銃撃戦も楽しー!って思ってるし、家族がいる人を、命乞いしてくる人を殺すときも災難だったなぁ、命を大事にすればよかったのになぁって思ってた。
    人を狙うときもあるけど狙われる時もあるしだからお互い様だと思ってる。仕方ないよなぁ、わかるわかる、でも運が悪かったなぁって。
    よっぽど悪魔より悪魔らしい。

    自分にとって害がなければヨシ!って感じ。
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    iori_uziyama

    DONE勢いで書いた。
    🦊😈🦊、🧡❤🧡
    置いていかれたヴォと置いていってしまったミの話。死ネタ。
    いっそ愛さなければよかったなんて鬼の生は長くて、今まで何度も人を愛したし、見送ったし、それでも時間が傷を癒やして、また人を愛せたし。だからミスタを愛したときも、彼の人生いっぱいいっぱいまで最大限の愛を注ごうと決めていた。そこに悲観はなかった。それは本当だったのに。彼を抱きしめて寝るのが好きだった。彼の体温が好きだった。彼の声が好きだった。彼の笑顔が好きだった。あぁ、忘れていた。そうだった。愛するものを失うのは心が引きちぎれるほど悲しくて、過ぎ去ることはわかっていてもその時間が果てしなく長く感じる。彼のことをずっと覚えて抱えていたいのに、あまりにも辛すぎて今すぐ忘れてしまいたくもなる。あと何年で忘れてしまうのだろう。あと何年で忘れられるのだろう。この傷が愛おしいのに辛くて堪らない。日本では49日で魂があの世へ行くらしいけれど、私の心にはミスタが染み付いて離れない。死んでしまいそうなくらいギュウギュウと締め付けてくるのに、決して殺しはしてくれない。ミスタに会いに行かせてくれない。鬼の身体を呪うしかない。焦がれて、力の制御もうまく行かずに引っ掻いたシーツが引き裂かれても、もがくことをやめられない。ああ、いっそ愛さなければよかったのにと思ってしまうほど、苦しくてつらい。楽しい思い出が輝くほどに、彼を思い出すほどに、憎くなる。なぜ私を置いていく。頼むから、置いていかないでくれ。泣き叫んで、縋り付いたっていい、どんなに情けない姿になってでも、ずっと側にいてくれるならそれでいい。たのむ、みすた、一人にしないでくれ。金色の瞳からポロポロと涙が溢れる。牙のある口から嗚咽が溢れて、雨の日も、雪の日も、晴れの日も風の日も、嵐の日も、昼も、夜も、朝も、ひたすら墓にすがりついていた。一ヶ月が経ってもニヶ月が経っても三ヶ月が経っても、半年が過ぎても、四季が巡ろうとも、涙は止まらなかった。両手の指を超える年を経ても未だに夢に思い、起きては絶望した。取り繕う余裕もなく、余りにも変わらず居るものだから、街中の話題になっても、国中の話題になっても世界中の話題になっても、頭の中にはミスタしか居なかった。ひとりぽっちになってしまった鬼が、いまだにわんわん泣いている。
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