小ネタ何度も擦ってる記憶喪失ネタ
謎の攻撃か、ブレストさんの実験で記憶喪失というよりここ最近の記憶が封じられてしまって…的な……ディセプティコン時代のメガ様とかデドロと化したドリフトとか…メガ様絶対許さないマンのマグナスとか…
「マトリクスを寄越せ小僧!!」
をメガ様に言って欲しい……
書きたかった所だけ 少し加筆しました
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ドリフト…いや今はデッドロックなのだろうか、普段の穏やかな彼からは想像も出来ない表情。お前は狩られる側なのだと仄暗い熱に顔を歪めながらロディマスを追走してくる。
ドリフトはロディマスで遊んでいるのか、それともそう命令されているのか、少しでもスピードを落とせば追いつかれる絶妙な速度で追ってくる。
時折、背後から撃たれる銃弾も致命傷になる場所を避けられ、足や手を掠ってくるようなものだ。本当に悪趣味でしかない。
「っとに、性格悪いぜドリフト。」
「なら、さっさとメガトロン様に大人しくマトリクスを渡せば良いだけだったのにな。その点俺は構わねぇけど、よっ!!」
再び撃たれた銃弾はロディマスのフェイスパーツのすぐ横を通り抜ける。猟犬のように追い立ててくるドリフトを横目にロディマスはロストライトのマップを開く。
メガトロンとドリフト、2人を引き離せたのはいいが、どうやら挟み撃ちをする気らしい。目視は出来ないがそれでもドンドンと近づいてくる2つの船員IDを確認しながらロディマスは一本道の廊下を走る。目指すはパーセプターのいる地点。例の準備ができたのかブレインストームから『準備完了』と短く送られてくる。同時に響く発砲音、次いで腕に焼き付くような鈍い痛み。
「何考え事してんだよ!!遊ぼうぜ兎ちゃん?」
吠えるような声に現実に引き戻される、装甲を抉られたのだ。ロディマスは走る速度は落とさないまま、循環オイルが滴る腕を庇いつつ後ろを見やる。まずはこの狂犬をなんとかしなくては…ロディマスは叫んだ。
「ホワール!!!!」
「おうよ!!!」
ロディマスが廊下の角を曲がると同時にバラバラと唸るような駆動音。
待機していたホワール笑い声をあげながら、ガトリングを標的に向ける。狭く一本道の廊下だ逃げ道はない、加えてロディマスを追いかけて突っ込んできていたのだ、今更切り替えしてももう遅い。スコープの先では、驚愕の二文字に顔を歪ませたドリフト。
「踊りな、サードコマンダーさまよぉ!!」
ガチャンとセーフティーを外す音と共に鉛の雨がドリフトに降り注いだ。
小さくなっていく船長を見送りながら、ホワールは次の弾を装填する。オルトモードでの絨毯爆撃、避けられる事はまず無いとは思うが、あのドリフトが一撃で沈んでくれるとは限らない。殺意しかない相手を殺さず無力化。なんという無理難題を押し付けてくれたのだろうあの船長は。
鼻唄を歌いながら、煙を上げ続ける廊下に目を凝らす。……矢張りと言うべきか。煙が晴れると同時に、同じくオルトモードに変形したドリフトが突っ込んでくる。悪態をつきながら上昇するも、それより早くギゴガゴと馴染みのある変形音。
ヘリのテールパイプ部分を握り潰されるような力で掴まれ、そのまま遠心力で床に背中から叩きつけられる。ホワールは自身の翼の砕ける音を聞きながら、ドリフトを蹴飛ばした。ガツンという金属音と共に飛び散る白いフェイスパーツ。
「やった…か?」
そんなホワールの淡い期待は片目を押さえ付けながら、ゆらりと立ち上がったドリフトによって砕かれた。邪魔された怒りからか、「殺す殺す」と低く唸っている。
ホワールは無理矢理体勢を変えるも、変形コグの部分のジョイントがイカれたのか上手く立つ事すらできない。
自分の機体と悪戦苦闘している間に、所々欠けたドリフトに転がされ、肩を踏み抜かれる。
「っでぇ!?…ッこれでも喰らってろ!エセ侍!!」
まだ動けた腕を使いミサイルを放つ。が、その腕を弾き飛ばされ、ミサイルは見当違いな所へ着弾、その轟音にドリフトは嘲笑う。爆破音をBGMに見立てているのか先程とは打って変わってご機嫌だ。
「お粗末だな。下手くそはすぐ死ぬ。」
「……そのヘタクソ野郎に負ける気はどうだ?」
「何…ッがァァアア!!」
爆発音に隠れていたのか、背後から近づいていたブラスターが銃を鈍器のように振り返ったドリフトの頭にフルスイングをかました。油断しきっていたことで攻撃をモロに喰らったドリフトは今度こそ倒れ、廊下にはホワールとブラスターの息が上がったような短い排気音だけが響く。
思い出したようにテキパキと拘束具をドリフトにつけるブラスターにホワールはボヤいた。
「まったく…無茶苦茶だな。我らが船長サマは」
「御託はいい、早くラチェットの所へ。…お前もだぞ。ホワール。」
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…数メガサイクル前…
「メグスの目的はたぶん、俺の中のマトリクスだ。俺が引きつける。でも、俺1人じゃダメだ。何れ捕まっちまう。……だから、アイツらを元に戻せるよう協力して欲しい。」
「一人一人正面きっては無理でも、俺達には地の利がある。相手の癖もなんとなくだがわかる。みんなの力があれば、アイツらは止められる。これだってきっと笑い話に出来る。だから、頼む、力を貸してくれ。」
それまで黙って聞いていたサンストリーカーが口を開いた。
「騒動は日常茶飯なもんでな。やってやろうぜ船長」
「厄介なのはメガトロンとドリフト…それからウルトラマグナスか…。他の奴らはバーにでも押し込んでくれ。後で治療しよう。」
「あの堅物セカンドコマンダーには絶対、元ディセプティコンのメンバー…グリムロックもか?そいつらには合わせるなよ。運が良くてみんな独房…悪かった時…考えたくねぇ。」
「ウルトラマグナスとカーチェイスか…腕が鳴るな。いや、この場合、車輪か?」
「馬鹿なこと言ってないで話聞く。で、私たちは何をすれば良いの?船長。」
ロディマスを見つめるクルー達に不安や絶望などの表情は浮かんでいない。むしろもう作戦を練り出す者までいるくらいだ。「宇宙を一つに。」そう呟いたロディマスはクルー達の輪の中に入っていく。
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グシャリと何かがひしゃげる音がした。途端にブレインに入る緊急エラー、激痛。
「アァアアアッ!!!!」
足を踏み潰されたのだ。這いずって逃げようとするも首を掴まれ、持ち上げられる。
掠れた視界には憎悪に塗れた赤い目が愉悦だと心底愉快だと嗤ってる。ロディマスはみしみしと嫌な音をたて続ける自身の首を引っ掻く。上手く排気が出来ない、意識が遠のく…
……だがッ、
「今、だ…!パ…ッセプター!!」
「照準バッチリ、よくやってくれたな船長。」
パーセプターの光線がメガトロンを貫く。
途端に首を絞めていた力が弱まり、ドサリとロディマスは床に落とされた。
「……ロ、ディマス…」
見れば、傷つけまいとしているのかよろよろと後退りするメガトロン。
大丈夫だと言いたいのに頭にエネルギーが循環しきってないせいか咳き込む事しか出来ない。
焦り、困惑、そして優しさに満ちた目だ。
良かったいつもの彼がここに帰ってきたのだ。
「何があった…?どうして私はお前を…」
「兎に角説明は後だ今は暴れてる奴らをなんとかしなきゃ。」
ロディマスは戻ってきた片割れの船長に嬉しそうに手を伸ばした、…ピピッと通信が入る。
フォートレスからだ。
『もうこれ以上は抑えられない。』
同時に部屋の壁が爆発した。もうもうと煙をあげる廊下から大きな手がむしり取るように壁を掴む。
「俺、グリムロック。お前強そう、戦うか?」
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「ハッ!!お前、こんなもんか?もっと暴れろ!!」
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「メガトロン。戦争犯罪者。多くの者を唆し、それ以上の者たちを破滅へと導いた……今ここでその命断ってやる。」
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力尽きました…誰か続き書いてほし……
たぶんこの後めちゃくちゃ記憶喪失組ショック受けるやつだ……もし、ブレストさんのせいだったら吊られてるな…ブレストさんが……
「おれ、グリムロック。皆を傷つけた、悪い子」
「悲しそうにすんなよ!グリミー!!」
「私はもう……セカンド失格だ…」
「頼むからバーでその反省会は無しだぜ。酒が不味くなる。」