臆病な俺を許して「サニー、と僕が?」
「う、うん…でも信じられないよね」
「ん〜、正直ほんとに記憶には無いんだけど…」
「…うん」
アルバーンが頭をひねらせている
無理もない
だって、そんな記憶自体…どこにも無いのだから
アルバーンが目を覚ました時、嬉しくて思わず抱きついてしまった
けど、アルバーンから
『誰…?』
と言われ
あの時は心臓が張り裂けるかと思ったが…
『あ…俺、サニー・ブリスコーって言うんだけど……お、…俺、アルバーンの恋人なんだっ!』
俺はアルバーンに弟としてではなく、異性に向けるような恋情を抱いていた
記憶が無くなったのだと理解した瞬間、俺とアルバーンの兄弟みたいな関係を違うものに塗り潰してしまえると思ってしまった
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