20221105江晩吟生誕祭子の刻に藍曦臣が訪れた先は蓮花塢。
江晩吟の生誕を祝う為に訪れたのだが、この日の江晩吟の行動は祠堂で父上、母上、姉上の位牌の前に座り祈祷をする日。
江晩吟自身の生誕は祝わない。
「その日は誰も来ないでくれ」
とあらかじめ言われているため、藍曦臣は子の刻に訪れることにした。
夜狩でもあるまいし、深夜に訪れるのは迷惑だと思われるだろうが、その覚悟で、藍曦臣は蓮花塢へと来た。
陽が明るいうちに御剣に乗って雲夢に訪れて、雲夢の商人達と会話したり食事を摂っていたらあっという間に陽は落ちて、蓮花塢に行く頃合いの時間になった。
蓮花塢まて歩き門構えの前で人影が見えた。
夜になると肌寒くなる季節になる。
羽織りを着て寝衣の姿のまま、江晩吟が門構えに立っていた。
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