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    めいや

    @meiya_gsonly

    めいやです。吸死ロナドラ小説を書いてます。
    無配のパス限SSや、ツイッターに上げた短めのものを上げていく予定です。

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    めいや

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    吸死 ロナドラ(本編)
    ロナルド君が喋ってるだけです。
    つきあってるかどうかは、想像にお任せします。

    #ロナドラ
    Rona x Dra
    #吸死
    Kyuushi

    たとえ××が死んだとしても『もし私が死んだら、どうする?』

    「あぁ? てめぇはいつも死んでるじゃねえか……いつものじゃなくて、死んで蘇らない? そのまま? 塵になったまま永遠に元に戻らない?」

    「おいコラ、ジョンを泣かせんじゃねえよ。ジョーン! こんなヤツの言うこと間に受けなくていいからねっ ……たとえば? たとえば、ねえ」

    「どうもしねえな」

    「……だから、どうもしねぇよ。最初はいつものおふざけだと思って見てる。で、いつまで経っても塵から戻らなかったら……まあ、親父さんか爺さんに連絡するかな。それくらいはするわ」

    「んで、親父さんでも爺さんでもどうにもならなかったら、俺にできることはねえだろ。塵は親父さんが持って帰るだろうし。ああ……ジョンもその時は消えちまうのか。そっか。百八十年生きてるんだもんな。本当だったら、とっくに……」

    「その後? その後は……棺桶とか、ゲーム機とか、お前の私物は引き取ってもらって。qs5は俺も半分出したから置いてってほしいけどな。それで……終わりかな。元の生活に戻るだけだ」

    「あ“? 終わりだろ。キレイさっぱり、元に戻るだけだ。てめぇが押しかけてくる前の事務所に……あ、メビヤツは置いてってくれるかな。なら、メビヤツとキンデメがいる事務所になるか。死のゲームはお前の近くにいたいだろうし。なら、ちょっとは……まあ、いつも通りだろ。いつも通り、依頼受けて、仕事して。原稿して。たまにはギルドにも顔を出して……なんも変わんねぇよ」

    「うん? ああ、ヒナイチはいなくなるか。一応お前を監視するために、床下に巣食ってたんだしな。……は? 虫みたいって、ホントのことだろうが。シロアリよりタチ悪ぃよ。半田は今まで通りだろ。セ……アレ持って押しかけてくるんじゃねえの? それを窓から投げ捨てて、たまにカメ谷と三人で飯食いに行ったり、遊んだり……」

    「は? 彼女? なんでお前がいなくなったら彼女ができるんだよ? ンなワケねぇだろ。俺がモテないって、てめぇが一番よく知ってるだろうが。それに……たとえモテても、そんな時間ねえよ。よく考えろや。てめぇがいなくなったら、俺がどんな生活するか」

    「まず、飯は全部コンビニと外食になる。あ? 決まってんだろうが。俺がまだ自炊できるとでも思ってんのか? 俺はもうとっくに諦めたぞ。それに……どこでなに食ったって、お前の飯より美味くないんだから、おんなじだろ。だから冷蔵庫の中は空っぽになるし、キッチンにも殆ど入らなくなる……なんだよ。なに変な顔してんだよ」

    「ジョンまで、どうしたの? は? 続き? ……あとは、掃除は最小限になるな。事務所側だけは綺麗にしとかないと。依頼人が来るんだし、そのくらいは俺だってやるぜ? あとキンデメさんの水槽もちゃんと掃除しないとな。こっちは、まあ……住めればいいだろ。洗濯物も畳まなくなるし、そもそも全部コインランドリーで済ませるかもな。退治人服はクリーニングに出せばいいし……他はって?」

    「他は……前に戻るとしたら……依頼受けて、退治して、原稿書いて。ここには寝に帰るだけで。コーヒーとドリンク剤飲みまって、なんとか起きてるような状態で。あと禁煙も破っちまうだろうなあ。煙草吸うと食欲は減るから、飯もろくに食わなくなるかもしんねえ。まあ、お前の飯じゃなきゃ、食わなくてもいいか。甘いもんも食わなくなるだろうし……お前が作ってくれるまでは、パンケーキもスコーンも、バナナフリッターも食ったことなかったし。前に……お前に会う前に戻るなら、もう食わなくても当たり前だろ?」

    「筋トレは続けたいけど……どうなるかなあ。飯食わないと力出ないし、忙しくてそれどころじゃないかもな。……ん? まあな。長生きはできねぇだろうな。お前に会う前は、お前とジョンがウチに来る前は、よく言われたよ。顔色悪いし、クマは酷ぇし。毎日毎日限界まで働いて……いくら腕が良くても、そんなんじゃすぐ死ぬぞって。その頃に……戻るだけだ」

    「ジョン、泣かなくてもいいから。全部、元に戻るだけだろ? お前も……なんて顔してんだよ。そもそもてめぇが聞いたんだろうが。お前が死んだら、そんでジョンもいなくなったら……どうする? って。俺はどうもしない。する気もない。お前が来る前に、元に戻って、早死にするだけだよ。だから……待ってろ」

    「……待ってろ、って言ったんだよ。お前が死んだら、全部元通りだけど。お前とジョンがいたことは、消えないからな。メビヤツもキンデメも、最後まで一緒にいてくれるだろうし……だから、俺はなるべく早く死んで、お前とジョンのところに行くから」

    「だから待ってろ」

    「死んだらどこに行くかって? 知らねえよ。人間と吸血鬼? 関係あるか、それ? 俺は決めてるんだよ。ずっと、ずっとお前とジョンのそばにいるって。死んだって変わらねえ。俺は、絶対、お前とジョンのところに行くから。だから、二人で待ってて」

    「……うわっ、メビヤツいたのか? え? メビヤツも一緒に行く? ……嬉しいけど、いいの? ……そっか。じゃあ、一緒に行こうか。キンデメさんは? ……ハイ。長生きしてください。鶴見川が綺麗になることを、心から祈ってマス」

    「吸血鬼だろうがなんだろうが、お前とジョンの行くところに、俺は行くよ。言っただろ。とっくに諦めてるって。もう無理なんだよ。お前がいないと。だからお前もとっとと諦めて、俺を待ってろや。俺とメビヤツが、そこに行くのを、ジョンと一緒に待ってろ」

    「死のうが生きてようが、変わんねぇよ」

    「俺はどうもしない。今まで通り、お前と一緒にいるだけだよ」

    「……俺が先に死んだら? そもそも、そっちが順当だろうが。先にそっちを聞けや。俺の方が多分、いや確実に先に死ぬんだからよ。お前がいれば、ちったあ長生きできるだろうけどさあ」

    「待ってるから」

    「お前とジョンが来るのを、のんびり待ってるよ。いつまでも、ずっとな……ん? メビヤツは一緒にいてくれるんだ。なら、お前達が来るのが、ちょっとくらい遅くても大丈夫かな。……二人っきりで嬉しいって? 俺も嬉しいよ。でも……」

    「みんな一緒の方が、やっぱり楽しいと思うぜ」

    「俺とお前と、ジョンとメビヤツと……死のゲームも? そっか。じゃあキンデメさんも、いつか来てくれる? また一緒にさ。みんなで、今まで通り。ずっと」

    「……なんだよ?」

    「一生諦められないし、覚悟もできないって? だから、俺もお前も死なない方向で、前向きに考えろ……ってか? てめぇは相変わらずわがままだなあ。こっちの都合も考えねぇで好き勝手言いやがって」

    「………………………………」

    「俺もお前も死なないで。ずうっと永遠に共に生き続けるとしたら……そうだとしても、どうもしねえよ」

    「死のうが生きてようが関係ねえって言っただろうが」

    「今まで通り」
    『ずっと一緒にいるだけ』
    「ヌー!」
    「ビッ!」
    「……頼むから吾輩を巻き込むな」

          【もしも××が死んだとしても】end
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    めいや

    DONE新横に住む、とある男性のお話です。
    盆先生のnoteを読んで、どうしても書きたくなって書きましたが、ただの蛇足でしかありません。
    新横在住Mさん(仮名)の日常──少し遅くなっちゃったな。まだいてくれるといいけど。……なんだ? なんか騒がしい……?

    「…………うわっ」

    『…… ッ……! …………』

    ──びっ……くりした。いまの? デカい蚊か? 誰か助けてくれ……あ。

    「……ありがとうございます。ハイ。怪我はないです。いきなり出てきたからちょっと驚いたけど。……あのお、ハンターのロナルドさんですよね?」

    「ええ。もちろんお顔は知ってます。この先に自宅があるので、よくお見かけしますし。先週の週バンも表紙でしたよね? ……それに、あの……ロナ戦読んでます!」

    「す、すいません、お仕事中に……え? 本当ですよ? 最初は息子が読んでたんですけど、今ではすっかり僕も妻もファンになりました。週バンを買ったのも妻です。ロナルドさんが表紙だと絶対買うんですよ。……自分は建築の仕事をしておりまして……お恥ずかしい話ですが、子供の頃から小説は全くと言っていいほど読んだことがなかったんです。息子が読み始めた時も、なんだか難しそうだな、と思ったくらいで」
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    めいや

    DONE吸死 ロナドラ 
    ロナルドくんが事務所で喋ってるだけ。
    つきあってるかどうかはご想像にお任せしますが、ラストは結婚してます(多分)
    You are my lucky charms「氏名、住所、電話番号……と、事務所も同じだな。あと……チャームポイント? なんだよこれ」

    「あ? これか? ギルドに出す書類。ハンターの活動状況とか把握しておかなきゃならないからな。毎年書かなきゃいけねぇんだよ。どこでもあるだろ、組合的なヤツ。そんで、最後にアンケートがあったんだけど……」

    「チャームポイント……ねえな。男に可愛いもクソもねえだろが。……セールスポイント? 余計ねえだろ、んなもん。そりゃあ、それ書いて依頼人が来てくれたらいいけど。それこそ看板に偽りありってことになりかねねえだろうが」

    「……顔? 吸血鬼退治するのに顔が意味あるか? ああ、でも兄貴くらい格好良かったら、目当ての依頼人もいたかもしれないなあ……あ“? なんだその顔? 言っとくけどな、兄貴はカッコいいだけじゃねえからな! ハントの腕も超一流で、ルーキーなのに、新横の誰もが知ってるスーパーヒーローだったんだぞ あの頃、レッドバレットといえば、新横みんなの憧れだったんだ……今でもそうだけどさ。兄貴はいつだって、みんなのヒーローなんだよ」
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