独占欲ソファーから規則的な寝息が聞こえはじめ、
mystaとikeはshuが寝落ちしたことに気づいた。
振り返るとshuが隣に座っていたlucaに寄りかかってすやすやと寝ていた。
5人で共同生活をはじめてから暫く、shuはリビングのソファーで寝落ちすることが増えた。配信者として不規則な生活リズムを送っていることもあり、ご飯を食べた後ソファでうとうとし始めることが多い。
mystaが小声で「shuまた寝ちゃった」
ikeも「shu〜〜」と責めるように言いながらも困ったように、微笑んでいる。
voxも寝顔を見て「愛おしいな」と囁いている。
寄りかかられているlucaは、その誰よりも微笑み、寝ているshuの髪の毛を撫でる。
全く起きないshuにまた小さく笑い、
それからお姫様のようにそっと抱き上げshuの部屋へと運ぶ。
shuをベットにゆっくり降し、頬に小さくキスをする。いつもshuを運ぶのはlucaだけなことをshuは知らない。毎回キスされていることも、見つめる瞳に熱がこもっているのもshuだけが知らない。
残された3人はこそこそと囁く。
「shuはいつ気づくかな」
「さあ?まあいつになってもshuは逃げられないだろうね」
「いいじゃないか、人間らしくて愛おしい」