エピローグ広大な宇宙に無数に散らばる星々の一つ、美しい青と緑が広がる小さな星。その星の中にある小さな小さな島に住む1人の女性が不思議な力を持った妖精と出逢いました。妖精の魔法を借りて“プリキュア“に変身した女性は大切の仲間と力を合わせて宇宙に溢れる色を悪い王様から守りました。これは祈りと救い、そしてほんの少しの魔法が紡いだ不思議な物語の未来のお話。
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小さな墓石の前に座る花の刺繍が施された真っ白なワンピースに身を包んだ共ポジの橙色のおさげとその髪を飾る淡い水色のリボンを穏やかな風が揺らす。
「ししょー、ごめんなさい」
大切な友達が教えてくれた仲直りの仕方。もう2度と返ってくる事のない返答を共ポジは静かに眠る世界一尊敬する人の前で待ち続ける。しばらくの間そうして動かなかった共ポジは小さく息を吐くと立ち上がる。その時、一際強く吹いた風にしっかりと結んでいたはずの水色のリボンが解け、空高く吸い込まれていく。
1939