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    とりあえず妄想を書き留めただけ。
    フォロワーさんとミプトークしてた時に思いついたものなので、ほんとメモ書き程度に読んで貰えたらです。

    【ミラプト】徹夜明けのクリプトを連れ出すミラージュの話徹夜明けのクリプト、朝4時にクライアントから依頼されたプログラミングデータを納品して、もう寝よう…と寝床に向かおう、ふあっと大きな欠伸をしたところだった。
    デスクに置いていたスマホが震えた、着信画面を見るとミラージュだった。
    なんなんだ…こんな時間に…と、怠さはあるが、恋人からの連絡に内心嬉しい気持ちもあったが、あまり悟られたくないと思い、いつも通りに電話に出る。

    「あ、やっぱり起きてたな、クリーピー」
    「…うるさい、今から寝ようとしてるんだ、お叱言だったら後で聞くから寝させろ」
    「いや待てよ、そんなんじゃないって、あー実はな、今もうお前のアパートの前だから出てこいよ、ちょっと出掛けようぜ、じゃ待ってるからな」
    「おい、ウィット…くそっ…なんなんだ…」
    眠たい目を擦りながら、ちゃんと出掛ける準備をする、こんな時間に一体どこへ行こうっていうんだ…。

    家から出ると見慣れた車とミラージュが待っていた。
    早朝だと言うのにしっかりと私服を着こなし、髪型もセットされている。
    いつも見ているのに、今日も一段と格好いい…と思うが、あえて口には出さない、でも多分表情でバレてる。

    「おはよう…じゃないな、お疲れさん、さ、乗れよ出掛けるぞ」
    「…」
    「おいおい、そんな睨むな、悪かったってこんな時間に呼び出してよ…今から寝てもいいが、とりあえずこれ食っとけ」

    助手席の座ったクリプトに紙袋を渡す、紙袋からは食欲をそそる、焼き立てのトーストの香り。

    「これは…」
    「どうせ、作業に夢中で飯食べてなかったんだろ、ミラージュ様特製のサンドイッチとそのボトルはお前が好きな蜂蜜入りのホットティーだよ」

    折角作ってくれたものをいらないとは言えない、というより空腹すぎて食べたい…という気持ちが強かった、胃袋を掴まれるということをこういう事なのかとクリプトは改めて実感した。

    「……いただこう」
    「おう、召し上がれ」

    上機嫌で運転するミラージュの横で、はむとサンドイッチに食らいつく。
    美味い…いつぶりのちゃんとした食事だろうか。
    レタスとミラージュ手作りの少し酸味の効いたマヨネーズ、カリカリに焼かれたベーコンが良くあう。蜂蜜入りのホットティーは、ミラージュの家に泊まりに行った朝に出ている定番の飲み物だ。砂糖みたくくどい甘さではなく、口の中には残らない優しい甘さ…クリプトは久々の食事を堪能した。

    運転中ではあるが、ふと横目で自分の作った食事に夢中になっているクリプトを見て、作ってきてやって良かった…という気持ちと、ゲームにしろ、作業に夢中になってしまうところが本当に気になるところであるが…いまそれを言うと折角取り戻した機嫌を損ねてしまうかでも今言っておかないと、体調壊してからでは遅すぎる。

    「ご馳走様、うまかった」
    「いいって、あー…徹夜すんなって言ってもどうせするんだろうけど、ちゃんと食べれる時に食べておけよ、体壊すぞ、おっさん」
    「ああ…そうする…」
    満腹感と眠気のせいか、いつもはぶっきらぼうな態度なのに素直な口調ととろんした目に、ミラージュは少しだけムラっとしたが、今は運転中で、クリプトは疲れている、紳士的に対応しなくては…という気持ちに駆られた。

    「わるい、眠かったんだよな、いいぞシート倒して寝ててくれ、着いたら起こしてやる、後部座席にブランケット積んでるから使え」
    「助かる…」
    「いいさ、おやすみ…クリプちゃん」

    少しすると助手席から規則正しい寝息が聴こえた。
    ミラージュは、その寝息に安堵しつつ、目的地へとアクセルを踏んだ。

    「おーい、クリプちゃん、起きろー」
    「ん…」

    クリプトの体を優しく揺すってあげると、身じろぎをした。
    もそもそと動いてから、上手く開かない目を擦りながら上半身を起こす。

    「着いたぞ、ほら」
    「どれぐらい寝てた…」
    「1時間半ぐらいじゃないか、そんなことより早く車から降りるぞ」

    少しふあっと欠伸をし、まだ寝ていたい気持ちをミラージュに伝えたかったが、
    「何か」を早く見せたいらしい、早く早くと言われ、わかったから…と返事をし
    助手席のドアを開け、外に出た。

    少し肌寒くぶるっと身震いした、それを見たミラージュは「羽織っとけよ」と、持ってきていたブランケットを肩からかけてくれた。
    こっちこっちと手を引かれて、向かった場所は一面海が見渡せる展望台、青い空とオレンジ色の太陽がキラキラと海面を照らす朝焼けの海だった。
    さっきまでの眠気が飛んでしまうほどの美しさだった。

    「きれいだ…」
    「だろ」
    「どうして…」
    「なにが」
    「どうして、この景色を俺に」
    「うーーん、それはな、いつもゲームに、仕事の依頼にこん詰めて生きてるクリプちゃんに、束の間の息抜きを提案したかっただけ…ってとこか」
    「お前だって、ゲームにバーのマスター、俺と同じくらい忙しくしてるじゃないか」
    「お前と一緒にすんなって、俺はちゃんと疲れたら休むし、俺以外にパスやスタッフもいるからな」
    「…」
    「クリプト、お前はお前一人しかいないんだ、だから、その、もっと自分を大事にして欲しい…」
    「ウィット…」
    「だからたまにはちゃんと息抜きして、休息を取ること…わかったか」
    「ああ、善処する」
    「ぜん、ぜんし…善処じゃない
    絶対だ、じゃないと俺が今日みたいに連れ出しちまうぞ」

    頭をかきながら、少し困った顔をしたミラージュに、そっと寄りかかる。
    ブランケットも暖かいが、ミラージュのぬくもりがほんのり自分自身に伝わる。

    「いい、それでいい…ありがとう、ウィット…」
    「クリプト…」
    「ただ、今度はこんな朝早くじゃなくて、普通に昼間とか夜にしてくれよ」
    「あー…分かったよ、ワガママなおっさんだな、全く」

    「さてと、車に戻ろうぜ、お前も眠いだろう、近くのモーテル予約してるからそこで一眠りしてから帰ろうぜ」

    展望台を後にしようとするミラージュの腕をぎゅっと掴む。
    顔は俯いてて、表情がよく読み取れない…まだ、景色を観ていたいのかと思い
    ミラージュは振り返った。
    「クリプちゃん…あーまだ景色観てたかったのか」

    ふるふると横に首を振る、俯いているが耳がほんのり赤く染まっていた。
    え、これってまさか…。

    「一眠りだけでいいのか」
    「え、それって……」
    「行くぞ」
    「クリプちゃんなぁっそれってお誘いってこと…っ」
    「うるさい、何度も言わせるなよ、小僧」

    で、このままモーテル行って、ベッドでイチャコラして終わり。
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