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    鯖猫の裏面

    @nekotetulv222

    性癖ポイポイ
    短編小説やメモ、イラストを投稿します。
    ⚰️🏈 🐰🐯

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    鯖猫の裏面

    ☆quiet follow

    レストランで働く納棺師は、旅の最中、道を聞くためにレストラン立ちよったオフェンスに一目惚れして連れ去り家で監禁します。
    ⚠️作者の自己満・うちのカプ・元気なオフェは居ません。
    過呼吸についての知識の薄い表現。
    R15くらいの表現。キスしてます。

    宴会執事⚰️×黒刺🏈の話①皆が皆、自身をお客様だと思ってならない騒がしい職場。
    酔った勢いの客から浴びせられるワインや食材。
    躓いたと嘘をつかれ、肩に当たった生クリーム。
    そんな日々だった。
    あの人に出逢うまでは…


    「最近アイツ明るくなったよな」
    「そうだな、そういえばこの後の打ち上げアイツ来ないのか?」
    「まあ、いつも来ないし今回もダメかな?一応聞きますけど…」
    ⚰️「お先に失礼します。お疲れさまでした。」
    「イソップ!これから飲みに行くんだが、一緒にどうだ?」
    ⚰️「すいません、今日は予定があるので失礼します。」
    「「今日は」って…いつも定時に帰って、何をそんなに急いでいるのやら」
    「彼女も居ないくせにな~」

    早く会いたい。あの人に。帰りたい、僕らの家に…!
    大好きな人に会う前の身だしなみチェック、前髪を整えて、服の皺を伸ばしてドアに手を掛ける。
    ⚰️「ただいま、エリスさん♡」
    ドアを開けた時、うずくまり目を見開くエリスさんがそこに居た。
    ⚰️「そんなに僕に会いたかったのですか?ちゃんとお昼ご飯食べました?お水は?」
    カタカタと震えているエリスさんは、きっと一人で寂しくて震えていたのだろう。
    もう少し早く帰れたら良いのだけれど、勤務時間を調節してみようか
    ⚰️「ほら、僕はちゃんと帰ってきましたよ。ぎゅーです。」
    エリスさんに抱きついて背中に手を回す。
    僕が抱きついた瞬間、ビクッと肩が震えた。
    ⚰️「もしかして、寒かったですか?適温になるようにエアコンは常に完備しているのに、気づかなくてすいません!すぐに温度を上げますね」
    リモコンを取るために立ち上がりエリスさんの元を少し離れると、へなっと力が抜けたように座り込んだ。
    ⚰️「あれ、もしかして僕の身体か冷たかったですか?ならすぐにお風呂に入りますね。それに貴方を外の汚いものを触れさせたくないですし、抱きついてしまいすいません。一緒に入りましょう?」
    お湯を沸かすために部屋を出て、監視カメラからエリスさんの様子を伺う。
    なんの変哲もない僕の人生を変えてくれたエリスさん。
    画面越しでも彼の愛しさは薄れることはなく、僕の心を暖めた。

    ⚰️「エリスさーん。お風呂が沸きましたよ。移動しましょう?」
    何も言わずに部屋を出るエリスさん、最初はもっとお話をしたけれど、最近は照れているのかあまり話してくれない…

    僕が服を脱ぐとエリスさんは困惑したような表情を見せた。
    ⚰️「どうされましたか?」
    🏈「っ…」
    ⚰️「………?」
    🏈「あ、その背中の傷、俺が…またやっちまったのか…?」
    僕の背中には少し血が滲んだ引っ掻き傷があった。
    ⚰️「ええ、つけてくださった印がありますよ」と笑って応える。
    するとエリスさんは青ざめた顔で「ごめん」と謝ってきた。
    🏈「俺、力が強ぇから、ごめん…」
    彼の手入れは欠かさず行っている。清潔な髪や、肌荒れ一つない肌に、長すぎず適切な爪。
    彼の生活に少しでも支障をきたしそうな物から除外していった。
    ⚰️「言ったでしょう?これはエリスさんがつけてくれた印なんです。エリスさんが気持ちいい時、我慢できなくて僕の背にしがみついてこられた時のものだとしても、僕にとっては印なんです。」そう耳元で囁くとエリスさんはぴくりと肩を揺らした。
    ⚰️「それに、僕も貴方に印をつけていますからね。おあいこです。」とエリスさんの首筋のキスマークをなぞった。
    それから手をとって唇をつけると、リップを音を鳴らすようにして跡をつけた。
    微笑んで見せると、エリスさんは恥ずかしかったのか目線を下へ向けた。
    それから身体を洗って、髪を流して…浴槽に浸かる。
    一人で広いと感じていた浴槽は男性二人で入るとなると少し狭いが僕にはそれが丁度良かった。
    時々肌が触れあって、触れあったところがじんわりと暖かくなる感覚が心地良い。
    ⚰️「エリスさん、キスしてもいいですか?」
    🏈「…」
    こくりと頷くのを合図に僕はエリスさんの唇に触れる。
    エリスさんはどこもふわふわしている。
    唇や頬、髪も、抱き締めると柔らかくて暖かくて、僕を安心させてくれる。
    僕は人の匂いが嫌いなのに、なんでだろ?エリスさんの匂いはずっと嗅いでいたいくらいだ。
    ⚰️「エリスさん、えっちしませんか?」
    🏈「っ……今日は、その…」
    目線を反らすエリスさんは困ったような顔で、今日はそんな気分ではなかったようだ。
    ⚰️「そうですか、無理に付き合わせるつもりはありません。ですが少々治まりそうにないので、先に上がっていてください」
    🏈「う、うん…」
    エリスさんが出ていくのを確認すると、水を頭から被った。
    冷たい…髪から滴が落ちて、肌を伝う。
    一度熱を持ってしまったそれは、簡単に熱を手放してはくれなかった。

    部屋に戻るとエリスさんはすでにベットの上に居て髪も自分で乾かしていたようだった。
    横になっているエリスさんの背に寄り添う様に隣に行く。
    反応がないから寝てしまったようだ。
    ⚰️「エリスさん、貴方は僕のものなんです。
    誰にも渡したくない。
    僕から離れないで、居なくならないで、ずっとここに居てください。
    大好きなんです。愛してます。
    僕なら貴方を愛し続けられる。貴方しか愛しません。
    だから僕と一緒に居てください」
    溢れる。言葉が…
    眠っている彼には聞こえないのを良いことに好きだと気持ちを吐き出した。
    ⚰️「おやすみなさいエリスさん。」
    🏈「……」
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