五愛 「抱きしめる&映画を見る」お題 「抱きしめる&映画を見る」
CP 五条悟×神代愛梨
今日を楽しみにしていた五条悟。
何故なら、今日は神代愛梨と恋人になってから初めての休日。
この日のために任務をこなし、休みをもぎ取った五条。
だが、最初の一文を見て欲しい。
楽しみにしていただ。
過去形の文だ。
休みをもぎ取った五条だが、五条悟は特級術師。
そう簡単に休日を満喫出来ない。
五条と愛梨は2人で休日を過ごしていた。
愛梨が前から見てみたいと言っていた映画。
朝、待ち合わせをして店を軽く見て、オシャレなカフェでランチをし、映画を見ようとした時だ。
五条のスマホに1本の電話がなる。
スマホ画面には伊地知とうつしだされていた。
五条はスマホ画面を見て嫌な顔をした。
それはもう誰もがわかるほどの嫌な顔。
いつまでも鳴り止まないスマホを見ないフリをしようとしたが愛梨にポチッと画面を押されてしまった。
仕方なしに五条は電話に出るが案の定、任務のお知らせだった。
「今日、僕休みなんだけど〜?」
「そ、そこを何とかお願いします、五条さん💦」
「えー?嫌なんだけど」
いつものように話しているように見えるだろう。
だが、これは愛梨の前だからまだ柔らかく言っている。
愛梨がいなければ要件を聞いて「それ、本当に僕必要?必要じゃないよね?他の術師に頼みな」と言われ切られる。
「さと……五条先輩」
「あっ、ごめん愛梨。すぐ切るから」
「いえ、任務、行ってきてください」
「……。」
「伊地知君が困っていますし、また今度にしましょう、ね?」
五条悟と付き合うということは彼の忙しさをわかる必要性がある。
休日だろうが、恋人だろうが、彼はこの世界に必要とされている。
「……はぁ、伊地知」
「は、はい!」
「いつもの道に車回して、任務行くから」
「分かりました。では、失礼します。」
ピッと電話がきれる音がなる。
休日の終了だ。
(まだ映画チケットのお金は払っていないし、飲み物も買ってなかったからよかった。)
そう思っていると五条が愛梨の手首を掴み、ひとけが少ない壁際へと移動した。
「五条先輩?もう行かないと時間ありませんよ?」
「……。」
「?」
「……はぁ、聞き分けがいいのは愛梨のいい所だよ?でも、さ」
五条は愛梨の手首を掴んでいた手を離し、愛梨の顔をそっと大切に優しく撫でる。
「そんな、寂しそうな顔されると離れるの辛いんだけど」
「……えっ」
「早めに任務終わらす、だから、待ってて」
五条は愛梨を抱きしめた。
(こんなことは今までもこれから沢山ある。でも、出来るだけ愛梨が悲しむことはしないようにしたいな)
ほんの数分。
だけど、2人にとってはかけがえのない数分でもある。
愛梨も抱きしめ返し、
「頑張ってきてください。待ってます。ちゃんと連絡くださいね。」
「わかってるよ。夕方までには終わらすから。映画見て一緒にご飯食べようね。」
「はい、わかりました。行ってらっしゃい。」
「……うん、行ってきます。」
その後、五条は伊地知の運転で任務へと向かいきちんと終わらし、夕方になる前に愛梨の元へと戻ってきた。
愛梨の見たかった映画を見て個室の和食料理店で映画の感想を話しながらその日はそれぞれの家に帰り、休日が終わった。