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    オメガバースパロのケイエーちゃん、とりあえず細かい部分以外かけたのでここからちゃんと整えようと思うんだ…。(遠い目)

    【途中】オメガバースパロのケイエーちゃん自分の第二性について検査なんかしなくたってわかる。β。即答できる。
    よくある普通の家庭で、両親と2人のワガママな姉ちゃんズとの生活。秀でた才能なんてある訳もないんだからまあそうだよね。
    ヴィルくんやレオナくん、マレウスくんを見てすぐに思った。
    ああ、これがαか、敵うわけないなって。

    いろんなことを飲み込み、諦め、望むことをやめて。
    気付いたらNRCの3年になってた。
    相変わらず規則(ルール)は全810条。全部頭に入ってるか?なんて、もちろん即答でNOだけど。
    変わったのは自室が一人部屋になって前よりも気を遣わなくてもよくなったことくらい。
    そう思ってたんだけど。
    今年の1年生はそれを許してはくれなかった。
    オレがこれまで積み上げてきたものをいとも簡単に超えて、崩していった。

    我らが女王様(リドルくん)に本気で向き合って叱った、テラコッタヘアーにチェリーレッドアイのあの子(エース)。
    あの熱を持ったチェリーレッドがこちらを向いて、オレだけを映してくれたら。
    オレの抱えているこのもやもやとした劣情が少しは軽くなるんじゃないか、なんて
    バカだな、オレ。

    同性同士で結ばれることは少なくないとはいえ、かわいい女の子やΩならまだしも、オレが選ばれるわけない。β(オレ)があの子と結ばれるはずなんてないと分かっているのに。この学園の半数以上がαで構成されているんだし、あのリドルくんに意見でき、常に話題の中心となるカリスマ性。彼もまたきっとαだろう…。頭ではわかっているはず、理解しているはずなのに目は自然と彼を追ってしまっている。
    姉ちゃんズじゃあるまいし。どうしたんだオレ。


    【1年と3年の合同飛行術終わりのロッカー】
    あれ? ない。
    「ねぇ、リリアちゃん。オレささっきここにタオル置いてたよね?」
    「ワシの記憶では、置いていたと思うが…?」
    「そだよねー? しかも今日の、オレンジのダイヤ柄で目立つからさすがのオレもなくさないと思うんだよね…」
    「その質問、何度目じゃ?」
    「うーん、なんか毎月言ってる気がするよね…」
    「そうじゃなあ… “次の月になったと思ったら寮のランドリールームやら自室やらロッカーやらとにかく戻って来てた”といつもセットじゃな」
    「…今月も熱のこもった巣ができあがってるんじゃろうな…」
    「え?ごめん、リリアちゃん なんて?」
    「いーや、なんでも。 また月が変わったら戻ってくるじゃろ…」
    「うーん、そうだといいんだけど…」
    はあ。 あれお気に入りだったんだけどな。
    何故か私物がなくなり、気付いたら戻ってきているという不可思議なことが頻発している。
    それも決まって毎月月末に。 なんなんだ本当に…。
    また寮生ちゃん達の恨みを買ったかな? まあただのダイヤのトランプが女王様(リドルくん)と王様(トレイくん)の周りをひらひら舞ってたらそりゃ目についてうざいか…

    【寮の入口】
    「えーっ、またかよー!」
    「だっからー、今日はクル先の補習なんだって!」
    「いい加減さぁ…」
    おや? 1年生たちもしかして揉めてる?
    「なになにー、どうしたのー? ケンカはよくないぞー??」
    「…とにかく頼んだからな!」
    え?今のエースちゃん?はっや。
    「あれ、どうしたの?」
    「エースのやつ、なんかまた補習とかで当番代わってくれって」
    「“また”ってことは頻繁に起きてるの?」
    「はい…。」
    「はぁ…エースちゃんはほんとに…。 オレから言っとくね…」
    「なんか月末いっつもなんスよね…」
    月末…ねえ…

    【ケイトの部屋、暗い部屋にPCのデスクトップだけが光っている】
    うーん…。
    「ハリネズミも、フラミンゴも色塗りも全部、か…」
    まあでもあの子がサボっているのは月末に限ったことじゃない… でも月末は必ず…
    オレのタオルとシャツもまたなくなってるし。
    「まさか、ね」

    この時間にリドルくんやトレイくんに会う訳ないけど、一応っと
    【廊下に出て周囲を見渡すケイトとふらつきながらこちらに向かってくるエース】
    あれ? 誰かいる…?
    え? ふらついて…
    「ちょ、大丈夫?」
    【支えるケイト】
    「んっ、 ぁ…? け、と せん、ぱ?」
    【エースヒート中 肩で息してる】
    「え、エースちゃ…ん?」
    【一瞬くらっとくるケイト】
    なにこの甘い香り。甘いのに嫌じゃない。
    むしろ…
    「せん、ぱ オレ…」
    【首を振り正気をとりもどすケイト】
    「え!? そんなフラフラでどうしたの!?
    薬は? 飲んでないの!?」
    【首を横に振るエース】
    「…これ…たぶん…ヒート………
    …やっぱり…先輩……オレの……」
    ヒート!!? え? エースちゃんってΩだったの!?
    1年生は相部屋。この状態で部屋に戻すのはまずい…
    かと言って医務室にいくには場所が遠すぎだし、そもそも今深夜……
    リドルくんやトレイくんを呼ぶ? いやいや ここに置いて呼びになんていけない… てかリドルくん多分αだし、トレイくんもメッセを送ったところで寝ているだろうし…

    【エースに裾を掴まれるケイト】
    「せんぱ…ぃ…」
    【エースの手にケイトのタオルが握られている】
    あれ? このタオル、見覚えが…
    「けぇとせんぱ… たすけて…」
    うん助けたいよ、助けたいけどさ?
    自室に連れていく、のはオレの理性がどうなることか……
    「…け、と、せ、んぱ」
    どっくん
    【エースのフェロモンにやられるケイト】
    「……! エースちゃん!」
    【エースの手を引いて自室に引き入れるケイト】

    「んぅ」
    【部屋の鍵を閉めるケイトにエースからキス】
    ! もう無理
    「エースちゃん、ごめん」
    【とろんとしているエースに深いキスするケイト】
    「ん、はぁ…♡ けえ、と、せん、ぱい」
    【ずるずると扉を背にすわりこむエース】

    ! 【ハッとするケイト】
    「オレ…ごめん…… 」
    【首を振るエース】
    「エースちゃん、ごめん、持ち上げるよ」
    【エースをお姫様抱っこするケイト】
    「けぇ、と、せんぱっ、……けえ、く、」
    【ベッドに下ろす】

    「エースちゃんさ、今オレのことなんて呼んだ……?」
    「? 先輩?」
    あれ、無意識なのか……やばいな……

    「ぁ…う… 先輩……切ない……」
    【泣きじゃくるエース】
    「うん」
    【ギュッと抱きしめて静かに離れるケイト】
    「オレここでエースちゃんの手、握っててあげるからさ
    もう寝ちゃお?」
    【ふるふると首を横に振るエース】
    「やだ…
    ねぇ、先輩、オレを抱いて…… 」


    「ヒート中のΩがそんなこと言ったらダメでしょ、エースちゃん」
    「お願い……」
    「それだけはだめ。ごめんね」
    【ぐすぐす泣くエース】
    「ケイト先輩のいじわる……ばか……
    オレ、こんなに好き…なのに…………」

    「…オレだって……好きだよ…」
    【うわ言のようにつぶやくケイト】

    素直に伝えることが出来たら、
    オレがαでエースの運命の相手だったらいいのになんて
    叶いもしない都合のいい思考が頭をかける

    「……そうやってどうせ自分から離れてくって思い込んで、逃げんだ?」
    「…は?」
    頭の上から降ってきた思いもしなかった言葉に腹が立つ
    「なに? っあー、やっと薬効いてきたかも
    ……あのさ、先輩、図星でしょ?」
    「っ…… 分かったような口聞かないでよ
    オレの気持ちなんてエースちゃんには分からないよ」
    「分かるわけなくない?」
    「は? だったら、」
    「だって踏み込んでくんなってしてんのそっちじゃん
    はあそうですかってそこで引き返したりなんて、オレはしてやらないから
    それくらいオレ、先輩のこと好きなんだよね
    …意味くらいわかんでしょ?」

    「…あー!!!もう!」
    【髪をくしゃくしゃ混ぜあげるケイト】
    「…エースちゃん、もう遅いかもだけど、嫌だったら、殴って
    まあ、煽ったのはそっちだけど」
    「嫌じゃないし、だいたい先輩、オレのっ んっ♡」
    【深いキス】
    「ふぁ…」
    「ねぇ……せんぱい、腹の中…寂しいんだけど……?」

    「オレの中、挿れて……ほし、」
    ……これ以上は、もう、戻れなくなる………
    「早く…欲しい……おねがぃ けーく、んっ♡ あっ♡」
    【えっちするケイエー(項を噛みそうになるけど、自分の腕を噛むことでやり過ごすケイト)】

    【朝チュン】
    「あの、さ… エースちゃん… ごめん…
    あんな… オレまるでαみたいに…」
    「オレこそ… オレ、隠してたけど実はΩで…」
    「うん、昨日のあれはヒートって言ってたよね。
    あー…… オレが言うのも変だけど…お互い、忘れよ?」
    「オレは忘れたりなんてしてやらない」
    「え」
    「…ケイト先輩さ、オレの運命の相手だから。
    先輩の声、聞いた途端にヒート悪化したし…(どんどん小声になるエース)」
    「へ?」
    運命の相手? ありえない。
    「オレβなんだけど?」
    「いや、絶対αだから…それも運命の…」
    「えーっと… ちょっと待ってね
    最近あったよね、バース検査……」
    【机の引き出しから診断書(未開封)を取り出し開けるケイト
     診断書にα(信頼度90%)と記載がありバース性は変化することが稀にある旨、その注意書きがつらつらと医師からのコメントとして記載されている】
    「……え?」
    α…? オレが? 嘘。でも信頼度90%って……
    ふとトレイン先生の授業でΩに惹かれたβがバース性の変化を経て番になる話があったことを思い出す。そんなご都合主義のおとぎ話みたいな、と小さく舌を出して苦い顔をしていた自分を思い出し苦笑いする。
    いやでもそんな奇跡みたいな…
    でも確かにバース性の変化は稀ではあるがないわけではないのだ。
    「…エースちゃん」
    「?」
    【不安げな顔するエース】
    「ごめん…オレ…βだったはずなんだけど……α…だった…」

    【安堵するエース】
    「だからオレ言ったじゃん、αだって。
     ケイト先輩、」
    「まって
    エースちゃん、オレから言わせて?」
    【こくん、とうなずくエース】
    「あの、さ… いまさらだし、順番がおかしくなっちゃってごめん。
     オレ、エースちゃんのこと本気で好き。他のαみたいに秀でているなにかなんてないんだけど。
     …オレと付き合って、番になって、くれませんか?」
    「……オレ、先輩のこと一生離してなんてやらないけど。 …それでもいいならいーけど?」
    「うわっ、エースちゃん生意気~」
    「オレ、アンタが“寂しい”なんて感情、感じないくらいに甘えてやるんスから、甘やかしてよね?」
    「…ねえ、エースちゃん、キスしてもいい?」
    「昨日はそんなこと聞く前にしたくせに(笑)
    どーぞ?」
    【キスするケイエー】
    運命だなんて微塵も信じてないけど
    それでもこの気持ちだけは本当だよね?
    オレ、キミを信じるけどいいんだよね、エースちゃん。


    《おまけ》
    「…じゃあオレのタオルやらシャツやらがなくなってたのって…」
    「…わかるでしょ!ごめんってば!!」
    【笑いだすケイト】
    「巣作りしてたってこと? うっわ、可愛い」
    「…ばかにしてます?」
    「してない、してない♡
     エースちゃん今度はけーくんをちゃーんと頼ってよね?」
    「うわっ 引っ付かないで!ぜってぇ嫌だから」
    「"嫌!"じゃないでしょ。…ねぇ、卒業したらすぐ項噛んで番にするから。だからそれまでこれ、つけててほしい…」
    【チョーカーを手渡すケイト】
    「……そういうこと言えるんだ、先輩」
    「エースちゃんなら一緒にいる未来を望みたいなって。よく似合ってるよ、エースちゃん。」
    「ありがと…」
    「大切にするから ずっと一緒にいたい。
    好きだよ、エース」
    「…ありがと………けーくん」
    「! ねえ、エースちゃん、もっかい呼んで」
    「えー… ケイト先輩?」
    「そうじゃなくってー…」
    【ため息つくエース】
    「…けーくん、好きだよ」
    「オレも、愛してるよ」
    「! もう絶対呼ばない!!」
    「えー」
    【耳まで真っ赤なエース、ぷいっとする】
    「……本当に素直じゃないね、かわいい」
    「素直じゃないのはアンタもだから!」
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