【FGO:斎土】フォント的にはこういうやつがいいのかな?テスト「一応――――念のために聞いておく」
慎重に言葉を選びながら土方が口を開く。
「この状況で聞かないというのも不自然だから、まぁ一応な」
渋々といった様子を隠すでもなく、仕方なしに質問した。
「さい……二郎、おまえ男に興味はあるほうか?」
名前を呼びかけてギリギリ直し、そのまま続けて言葉を継ぐ。
「無いなら無いで正直に言っていいからな」
「ない……ですかね、これまでは」
考えるほどの時間もなく斎藤は答えた。
「自分ではそう思っていたんですけど」
「そうか。まぁ若いときには……色々起きるものだ」
ぼそぼそと話す二人の視線は一点に集中していた。
青年の股間で屹立する、それに。
「どうしたもんですかね……これ」
「そんなことを俺に聞かれても」
肌がひりつくような対話があり、それが片付いた後のことだ。
手打ちにしようと残っていた酒を飲み――――
めずらしいことには土方も少し付き合って莫迦な話をした。
主に女と色事の話で、ああだこうだと話して笑う。
四十八手はどこまでやったか、などと下世話な話をしているうちに、
互いに首を傾げることとなる。
どうも話がすれ違う。
なにがおかしいのかとすり合わせて、気がついた時には手足が絡みあっていた。
何も体位を実践する必要はなかったのではと、気付くのが遅れる程度には双方少しばかり酔っていたらしい。
おい、おまえのソレ……
となったところで、話は先頭に至る。