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    zubuzubu_kyun

    @zubuzubu_kyun

    R-18BL、ふた百合GL(オリジナル、過去の類司小話) pixivにあげるほどでもない文章を載せます
    肉付けできたらpixivにアップするかも

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    zubuzubu_kyun

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    小ネタ 非エロルツ
    気軽に書けるやつだけ

    風邪をひいたルの面倒をみるツ ほんわか場面
    ルツと言い張ります

    #類司
    RuiKasa

    おやすみなさいルツ【非エロ】小ネタ 非エロルツ
    気軽に書けるやつだけ


    風邪をひいた神代の面倒をみる司
    類司と言い張ります


    「すない」
    「いいから喋るな」

     日頃の不摂生が祟ったのか、かなり体力ゴリラなはずの類が、風邪をひいた。

     いつもの滑らかな声はなりを潜め、腫れた喉のせいでカッスカスの声を出す類の、頭の下にあるアイスノンを司は交換した。

    「まあ、なんだ、ご両親が学会で不在の時に風邪をひくのは不憫だからな。座長のオレ! がしっかり看病してやろうではないか」

     ドンと胸を叩く司に、類は物憂げな表情を見せた。

    「ん? 何だ? 何か果物が欲しかったらお好みの形態で用意してやるぞ? 切ってもいいしすりおろしても……」

     ふるふる、と類は首を横に振って、スマホにたぷたぷとメッセージを打ち込む。

    『司くんにうつってしまうから、その飲み物と食べ物だけ置いてったら、帰ってもらって大丈夫だよ』

     そのメッセージを見て、きゅ、と司は眉を寄せる。
     そうして、類の腋に無造作に、しかし完璧な角度で突っ込んだ体温計の電子音を聞いて、ずぼっと取り出した。

    「……37.8℃。寝言は寝てから言うんだな。まずその汗をかいた服を着替える!!」

     どこから持ってきたのか類のルームウェアをバッサ! と拡げると、あれよあれよというまに類の服を脱がせて、着替えさせてしまった。

     異常にテキパキした動作で簡易のおかゆと水分を用意して、あーん、はいあーん、と介護職員のように類に食べさせていく。

     あっけにとられた類が脳死状態で口をパクパクしている間におかゆはなくなり、喉のお薬(錠剤)をゴクンと飲ませられる。
     
     類が何か言う間もなく、ベッドにパタンと倒されて、お布団でマフンと包み込まれるまで、わずか30分。

     いつもは饒舌な類が、口をぱくぱくさせながらぎこちなく司を見上げた。

    「余計なことを考えるんじゃないぞ、お前は頭を回しすぎてるんだ。眠れるまでオレが即興のお話を聞かせてやろう」

     ぽふ、ぽふ、ぽふ、と類を包み込んだお布団をリズミカルにあやすように叩く。

    「昔むかしあるところに、頭が良すぎて異端とされた少年が両親を亡くし、村からも追いやられ、ぼろぼろの体で森をさまよっていました――」

    「つ、司くん、」

    「気にするな類。お前が寝ても、最後までちゃんとお話をしてやるから」

     いつもからは想像しがたいほどに、柔らかい声で司が語り掛ける。

     類はまぶしそうに目を細めると、じゅわっと熱くなった目元を隠すように目を閉じた。


     頼んでも逃げない人。

     何も考えず手を伸ばせる人。


    (あ)

    (本当にずっと、一緒にいたい、な)

     あんまり考えると本当に涙が出てしまいそうだったので、類は司の声に集中して、ぎゅっと布団を握った。

     
     司の声は波のようだった。

     近くに、遠くに、さざめくようにやさしく撫でてくる。

     
     その温度が心地よくて、この居心地が良すぎて、類はあっけなく意識を波にゆらん、と委ねた。


     司くん、聞いて、僕ね。

     話したいことがたくさんあって。

     全部聞いてくれるのかい? ほんとうに?

     うれしいなあ、何から話そう。

     あのね――

     
     



    「……お、寝たか」

     朗々と即興のお話を聞かせていた司は、すぐ近くから聞こえてきた規則的な寝息に、ふっと微笑んだ。
     ずいぶん緩んだ表情で寝ている。
     普段の大人びた様子よりも、あどけない寝顔がそこにあった。

    「……約束だからな。幕が下りるまで話すぞ」

     司は、ラグに腰を下ろしたまま、類が眠るベッドに軽く背を預ける。

     この話はハッピーエンド。だから安心して聞くといい。

     話の続きを、少し落とした声のトーンで話していく。


     外がシンとした夜の藍色に包まれて、時計の音がひとりで舞台に出てくる頃。
     
     類のベッドに頭を預けたまま、司もすう、すう、と寝入っていた。


     
     かち、こち、かち、こち


     二人の意識はおやすみの揺り籠に、ゆらん、ゆらん、と優しく揺られて、夜の波に乗っていった。



    <おやすみなさい>
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    PROGRESS※18歳未満閲覧厳禁※

    2024/5/26開催のCOMIC CITY 大阪 126 キミセカにて発行予定の小粒まめさんとのR18大人のおもちゃ合同誌

    naの作品は26P
    タイトルは未定です!!!

    サンプル6P+R18シーン4P

    冒頭導入部とエッチシーン抜粋です🫡❣️

    あらすじ▼
    類のガレージにてショーの打合せをしていた2人。
    打合せ後休憩しようとしたところに、自身で発明した🌟の中を再現したというお○ほを見つけてしまった🌟。
    自分がいるのに玩具などを使おうとしていた🎈にふつふつと嫉妬した🌟は検証と称して………

    毎度の事ながら本編8割えろいことしてます。
    サンプル内含め🎈🌟共に汚喘ぎや🎈が🌟にお○ほで攻められるといった表現なども含まれますので、いつもより🌟優位🎈よわよわ要素が強めになっております。
    苦手な方はご注意を。

    本編中は淫語もたくさんなので相変わらず何でも許せる方向けです。

    正式なお知らせ・お取り置きについてはまた開催日近づきましたら行います。

    pass
    18↑?
    yes/no

    余談
    今回体調不良もあり進捗が鈍かったのですが、無事にえちかわ🎈🌟を今回も仕上げました!!!
    色んな🌟の表情がかけてとても楽しかったです。

    大天才小粒まめさんとの合同誌、すごく恐れ多いのですがよろしくお願い致します!
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    DONEritk版深夜の60分一発勝負
    第二十一回 お題:「君じゃなきゃ/お前じゃなきゃ」「スポットライト」
    類視点 両想い
    「…他のステージに出てほしい…ですか?」
    「はい」


    それは、ある日の練習終わり。
    えむくんを迎えにきたきぐるみさんから言われたその話に、僕も3人も皆驚いた。





    「ステージを移動して欲しい、という訳ではないのです。
    ○○ステージで一日限定のショーが開かれるのですが、キャストが練習外で怪我をされて降板されてしまいまして。その代役を探していたんだそうです」

    「それで、白羽の矢が刺さったのが僕…だと?」
    「ええ、そういうことです」


    「よ、よかったー…!移動じゃないんだー…!」
    「ああ!俺も正直ドキドキしてしまった…」




    話を聞いて、安堵する3人を見ながら、僕も内心ホッとした。
    僕は、今のステージから移動する気なんて更々ないのだから。

    でも、きぐるみさんの説明には、少し疑問が生じた。



    「…でも、それは何故僕なんです?
    それこそ、主役となり得る司くんや寧々が行ったほうが、経験が積めていいと思うのですが」

    僕のその言葉に、きぐるみさんは言いづらそうに告げた。





    「…先方が探している人材が。男性で細身。且つ…………身長が、180cm以上ある方が好ましいそうで。 3000

    Sai

    DONEプロセカ腐🎈🌟人魚パロ
    あのイベントの劇の設定で捏造妄想強めの小説書いてみました。
    こちらが、1話ごとにできたタグにしてます
    飽き性なので応援がなかったら全然書けないので、1人の類司に囚われてる友人にべた甘に褒めてもらってますが続けられる気がしません。
    続かせようと頑張ってます
    良かったら応援してください😭
    本編終わらないのに何故かアクスタ出来ました楽しみだなぁ\(^o^)/
    眠れる竜と満月になり損ねた魔女プロセカ人魚パロ
    【眠れる竜と満月になり損ねた魔女】

    プロローグ


    これはとある出来損ないの物語だ。



    僕は自分が異質だと気付いていた。

    黒々とした筋肉出てきた脚はほかの人魚とは異なる上に、やはり目立つ。
    手のように使いこなすことの出来るこれは便利で一度に他の作業ができる。
    何もかも器用にこなす僕は間違いなく天才と呼ばれる部類だった。
    当然異質である者は、平凡なるものとは馴染むことはできない。
    言われるまでもなく孤立していたし、媚びる気も、群れる気もさらさらなかった。
    親も兄弟もみな物心つく頃にはもう既に存在していなかったため、強いて言うなら僕の住処を隠れ蓑にしている色とりどりの小魚達が唯一の暇つぶしの対象であった。
    僕の周りを小魚達が踊る様は好きだったが、それではあまりに刺激がたりない。
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