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    学パロのちょぎひぜ、だらだら書いたやつ。誤字とかの確認もしてないけど、一旦おいとく

    学パロのちょぎひぜ中間テストが終わってのんびりできる頃、長義はため息をついていた。もう入学して一ヶ月も経つのに仲のよい友達がいないのだ。性格は明るいし、誰にだってやさしいと思う。なのに、如何せん顔が良すぎて近寄りがたいのだ。最初は話しかけられないのは俺が美しい象徴だったので気分が良かったが、ここまで話しかけられないとさみしい。つらい。
     でも席替えのチャンスが来た、これで隣になった人に話しかけて仲良くなれれば…。え、何転校生?は?もし、隣の人が転校生に話しかけにいくタイプの人だったらどうしてくれるんだ。俺の方が今友達づくりのピンチなんだけど?
     だが、教室の扉ががらりと開いて驚いた。

    「転校してきた、肥前忠広だ。よろしくたのむ。」

     なんせ、髪の一部が赤いヤンキーなのだ。先生がなにも言わないということは地毛なんだろが、よく黒く染めろと言われなかったな、おい。
     えぇ…不機嫌そうな顔してるしできるなら関わりたくないな…と思っていたら席替えの結果、隣になってしまった。
     
    …妙な間があく。気まずい…。いや、今話しかけなきゃ後々もっと気まずいだろ。

    「俺は長義。これからよろしく肥前君!肥前って事は九州の方から来たの?」

    こういう時は押せ押せでいくしかないのだ。中学の時も似たようなこと南泉にやった気がする。
    「…まぁな。」
    返事が返ってきた!押しに弱いヤンキーだ!これは!どんどん話しかけていいやつだ!

     友達ができた嬉しさに、夜、南泉にメッセージとスタ爆したら「どう考えても進学校に転校してくるヤンキーはお前よりヤンキーではない」と送ってきた。失礼な。人のいないところでドアを片足で蹴破るくらい見えてないだけで誰だってやるだろ。大体、俺は真面目だ。
    「そうやってムキになって長文で返事する所がヤンキーの自覚あるだろ」って。解せない。

     
     外堀から埋めていこうと、移動教室や昼ご飯を共にし、君付けは早々にやめ、肥前と呼び、親しいということにする。

    「肥前は、今日は何買ってきたの?」

     俺がガッチャンと机をくっつけられるのは、肥前も周りから遠巻きにされてるからだ。ヤンキーだしね、近寄りがたいよね。

    「焼きそばパン…。今更だが、お前、俺に押しが強くねぇか?他に友達いないのか?え?」

    「やだな、クラスみんな友達だよ」

     …断じて図星ではない。

    「長義の弁当の唐揚げうまそうだな」

     既に俺の友好関係に興味をなくしたのか広げた弁当をみてくる。これは好感度アップのチャンスか?

    「1つならあげてもいいよ。俺はやさしいからn」

     言い終わる前にまだ、口をつけてないパンを口に突っ込まれた。

    「これで交換な(唐揚げを1個つまむ)」

    いや、俺、あげるって言ったじゃん。(嚥下)
     まぁ、強欲の交換にするあたり、ヤンキーというより、ただのツンデレなのだろう。本当のヤンキーはおかず貰って自分から返したりしないだろうたぶん。そもそも、おかずの交換なんて久しぶりだ。体育祭の日に南泉のおかず食べてキレられて代わりにおかず取られたんだっけ。懐かしさに浸ってたら話しかけられた。

    「なぁ、長義って頭いいんだっけ?」

    「まぁ、成績上位ではあるね。君は?…って中間テスト受けてないのか」

    「編入試験は受けたけどな。それでやさしいなら勉強教えてくれよ。もてあた(持てるものこそ与えなければの略)なんだろ?」

    「じゃあ…日曜にでも勉強会しようか」

     勉強会する高校生とか青春ぽくていいな。なんか楽しみになってきた

    「平日は駄目なのか?」

    「あぁ、君転校してきたばかりだもんね、俺は放課後は生徒会と部活あるから…肥前はなんか部活入んないの?」

    「…俺は部活は入らねぇよ、帰るの遅そくなるし」

    ちょっと彼の目が泳いだので部活に入るか迷ってるのかな?

    「中学の時は部活入ってなかったの?」

    「中学ん時は剣道で県大とか行ってたけど、高知だったからお前知らねぇだろ」

     え、君、そんな遠い所から引っ越してきたの?親の転勤か何かだろうか

    「なら、高校でもやらないの?俺も剣道部だよ?」

    「剣道はもういい、やらされてただけだしな。まだ、生徒会の方がマシだ」

     へぇ!それはかなり意外だな!

    「なら、人手足りてないし今日遊びにおいでよ!決まりね!」

    「おい!勝手に決めんな!」と抵抗をするが形だけなのはもう察しがつく。だって用事があったら、きっぱり断るからね。


    「ここが生徒会室。入ってドーゾ」
     今、この部屋に会員は俺しかいない。みんな部活に行ってしまう、俺も普段は剣道部に行ってしまうが今日は議案書をつくらなければならない。

    「肥前は俺のとなりでこのプリントに穴開けてくれる?」

     パチンと穴あけパンチののんびりした音と、忙しないタイピング音。ちょっと気まずい。いつも俺が緊張しながら一方的に話しかけてるので、定期的に妙な間が生まれてしまう。

    「長義はいつもどのくらいの時間に部活終わるんだ?」

     間に耐えられなくなると話しかけてくれる所、割と好き。優だね。

    「大会前は遅い時間だけど、普段は6時だね。生徒会もそのくらい」

    「ふーん、ところであの積んであるカップ麺はなんなんだ?」

    …もしかしてお腹空いてる?食べる?

    食べたいと返事された。






    最初はなんかぐいぐいくらやつだなと思ったが、意外にも長義といるのは楽しい。あいつは頭がよくて、色々な事を知っていて面白いが、受け身なのでずっと一緒にいる友達は少ない。
     じゃなけりゃ、おれに話しかけたりしないもんな…

    「そういえば、前の席のAさんが猫と遊んでて可愛かったんだよね。あれは好き」

    「ふーん」

     長義も女子に好きとかいうんだな、なんかこいつも普通なのが不満だ。つまらない。
     そのAさんとやらは今少し離れた所で女友達と話している。この距離感でその話題をだすなんて思わせぶりなやつだなぁ。悪いやつ。
     おれは後ろから見つめるより、隣の席で話をするほうが好きだけどな。

    「おれは自分に自信があるようなやつが好きだな」

    長義はそれらしく振る舞うのが得意なんだろうか?典型的な優等生。ノートの文字もぴしっとしていて、真面目なのがわかる。

    あっ。飽きたのか窓の外みてるようだ。かまってやるか…。ぽいっとメモを長義の机に投げた。

    『しりとり』

    先生にバレないようやり取りを続けた。なかなか白熱した。


    期末テストが終わった頃、長義がAさんに告白されたそうだ。

    「え?告白なんて返したのかって?今はやりたいことがあるからって悪いけど振ったよ?」

    まぁ、別にいいけどよ…。あれからAは恨めしそうにあんたのこと見てるけどいいのか?

    「それより、肥前。お前、勉強自信無いとか言っといて普通にできる方じゃん。あ〜騙された!一生懸命教えたのに利用された〜!」

    「あ?教えるのも勉強の内だろ?」






     期末テスト後から長義はよく物を無くすようになった。文房具が無かったり、提出物が無くなったり。最初は気が抜けてるのかとからかっていたが、他に原因があるな。
     心当たりは最近、Aを好きだと言っていた男子、長義もたぶん予想はついているだろうになんで人の手を借りないんだ?

    「俺がいじめられてる?俺はそんな事されるような人間じゃないよ」

    「ばっかじゃねぇの」
    もう知らねぇ。プライドが高すぎていじめられてるなんて言えねぇだけだろ。そんな理由で不利益被り続けるなんてバカのすることだ。
     もう知らねぇから、俺はやりたいようにする。誰もいない教室でバケツの水をそいつの机にバラまく。きっと教科書やプリントがしわしわになるだろうな〜。おっとこれも入れとかねぇとな。

    『次は火をつける』

    次の日、誰が彼の机に水をかけたのか会議が開かれた。長義が全て察したようにこちらをみてくる。あいつが助けられるのを嫌がって自分がやったとか言わないかひやひやしたがそんな事はなかった。ただ、次はもっとうまくやれと言われた。お前…本当は結構苛ついてたんだな…???


    夏休みに入り俺は課題したり部活をしたり忙しい。肥前は学校の図書館で宿題。冷房が効いていて羨ましい。今日のように帰る時間が合えば図書館に迎えにいく。

    「ねぇ、夏祭り行かない?」

    「夏祭り?」

    肥前は食べるのが好きだから、間違いなく屋台目当てに来るだろう。

    「俺は人混みは好きじゃねぇ…あぁもう、そんな顔すんなよ…」

    えぇ〜!だってそうだろう。絶対興味あると思ったのに!青春ぽい事してみたかった…

    「お前の家、確か3階建てだったよな?」

    「まぁ…地価が高い所だからね。あ、もしかして…」

    「お前の家から二人で見るのは駄目か?」
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