Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    みなも

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 44

    みなも

    ☆quiet follow

    かしこ様作「フツーのデートはできません!?」【CoC】
    PL:しむら PC:弥玖朗
    KP:みなも KPC:柳追眠

    【ログ】「フツーのデートはできません!?」【CoC】KP : ピピピピ、ピピピピ……。
    あなたは目覚ましの鳴る音で目を覚ます。
    そうだ! 今日は追眠との大事なデートの日だ!

    布団から飛び起き、支度をしている途中で一通のメッセージがスマートフォンに届いていることに気が付いた。追眠からの通知だ。スマホの持ち歩きを嫌う追眠だが、中華街を出る時だけでも持ち歩いてくれというあなたの泣き落としに応じて、遠出するときはスマホを持ち歩いてくれている。

    「おはよ。起きてるか?」
    「こっちは無事終わった。桜木町駅、ぼちぼち向かう」
    「今日ってどこに行くんだっけ?」
    「…楽しみにしてる」

    KP : 早朝にちょっとした依頼があるという追眠は、早めに家を出ていた。家に戻らずまっすぐ待ち合わせ場所に向かうようだ。

    弥 玖朗 : 「起きてるよ。こっちもそろそろ向かう。駅で会おう…と」メッセージに返信する
    KP : OK、と猫のスタンプが返ってくる

    KP : あなたは今日のデートに向けて、こっそりとディナーの予約を済ませている。また、デートの候補地もいくつかピックアップしてきた。

    しかし、あまりにも楽しみすぎたが故、実際にどこに向かうかまでは今日に至るまで決めきることができなかった。そのため、追眠には待ち合わせ時刻と場所のみを指定し、行き先をヒミツということにしているのだった。

    KP : ディナーまでどこでどのように過ごすかは、この後追眠と合流してから一緒に選んでもらおう。そして最後に、サプライズとしてディナーにエスコートするのだ。

    計画を再確認しているうちに約束の時間が迫っていた。あなたはとっておきのおめかしをして、慌てて待ち合わせ場所である駅に向かう。天気は快晴、まさにデート日和だ。

    弥 玖朗 : 駅に向かう
    KP : <アイデアどうぞ>
    弥 玖朗 : CC<=70 アイデア (1D100<=70) > 98 > 98 > 失敗

    KP : あなたは何かを忘れている気がする。ただ、その違和感の正体に気付くことはできない。
    弥 玖朗 : 「何か引っかかる気がするけど……まぁ、いいか」

    KP : 現在の時刻は午前10時。あなたが駅前につくと、辺りはかなり賑わっている。この人混みから追眠を探すのは時間がかかりそうだ。

    弥 玖朗 : CC<=58 目星 (1D100<=58) > 2 > 2 > イクストリーム成功
    KP : 追眠がエアキャビン乗り場近くの花壇の前に立っているのが見える。

    弥 玖朗 : 「猫!おまたせ」と言いながら追眠くんに駆け寄る
    柳追眠 : 「よお。晴れてよかったな」
    弥 玖朗 : 「そうね。……ふふ、いいね、こういうの」
    柳追眠 : 「! ……うん」少し恥ずかしそうに頬を掻いている
    柳追眠 : 「そんで? 今日はどこに連れてってくれる?」
    弥 玖朗 : 「今日は行き先を一緒に選ぼうと思って。猫、行ってみたいところとかある?」
    柳追眠 : 「行ってみたいところ? うーん……」
    柳追眠 : 「ぷらねたりうむ? とか? 星がキレーだって、ダチが言ってた。あと、その……デートの、定番だって……」
    弥 玖朗 : 「じゃあ、今日はそこに行こうか」とにこやかに笑って手を差し出します
    柳追眠 : 「……ん」恥ずかしがりながら手をつなぐ
    弥 玖朗 : 手をつないでプラネタリウムに向かう

    柳追眠 : sCC<=43h 幸運 (1D100<=21) > 2 > 2 > 成功

    KP : プラネタリウム『星の波(ほしのなみ)』
    あなたたちはビルの屋上に作られているこぢんまりとしたプラネタリウムにやってきた。規模こそ小さいものの、こまめに入れ替わる特集が人気を博しており、星空ファンに評判の施設となっている。白いドーム型の天井は開閉式のスクリーンで、日によっては実際の星空を眺めながら解説を受けることができるという。

    受付でチケットを購入しようとすると、「シートはどうされますか?」とスタンダード席・ペア席・グループ席を案内される。
    スタンダード席は劇場によくあるような一人用の座席で、ペア席はカップルに人気の二人掛けのソファ、グループ席はマットレスに寝転んで天体観測のできる家族向けの席だ。座席によって値段が変わるものの、今はどの席も空いているらしい。

    弥 玖朗 : 「席が選べるんだって。どうする、猫?」と言いながら追眠くんに座席の説明をする
    柳追眠 : 「席? がそんなにたくさんあるのか。ぺあ……? ぺあ……」少し考え込んでいる
    弥 玖朗 : 追眠くんの『ペア』という単語に少し反応している
    柳追眠 : 「その……俺はいいけど、二人席って、アンタはいやじゃないのか……目立つかも、って……思って……家じゃないし、他の客もいるだろ」
    弥 玖朗 : 「猫が良いなら構わないよ。というか、ぜひお願いしたいな」嬉しそうに
    柳追眠 : 「うぅん……じゃあ、それ、ぺあ? で」
    弥 玖朗 : 「了解」と言いながらペア席のチケットを購入する

    KP : あなたたちの座席はきらきらと星を思わせる飾りつけがされた、可愛らしい二人掛けのソファだった。
    座席につくと、上映を知らせるアナウンスが入る。ほどなくして、あなたたちの頭上に満天の星が現れた。優しい声色の解説と、ヒーリングミュージックが場内を満たしていく。

    柳追眠 : 「すげー……本物の星空みたいだ……」追眠は小さく感嘆の声を上げ、上を見上げている
    弥 玖朗 : 「綺麗だねぇ」と言いながら追眠くんの手を握る
    柳追眠 : 「!」一瞬驚いた様子だったが、そうっと握り返す

    KP : 優しい声の解説と心地よい暗さ、柔らかな音楽が続く。PLは<POW>
    弥 玖朗 : CC<=75 POW (1D100<=75) > 82 > 82 > 失敗

    KP : 穏やかな語り口に耳を傾けているうちに、あなたはだんだんと頭の芯がぼうっとしてくるのを感じる。
    そして……いつの間にか意識を失っていたようだ。せっかくのデートの最中だというのに、夏の星座にぶら下がって上から花火を見下ろしている夢を見てしまったあなたはSANc0/1

    弥 玖朗 : CC<=97 正気度ロール (1D100<=97) > 22 > 22 > ハード成功

    弥 玖朗 : 「…あ……寝てた…」と小声でこぼし、周りを軽く見まわす
    弥 玖朗 : CC<=58h 目星 (1D100<=29) > 14 > 14 > 成功

    KP : 天頂に輝く北極星、そこから繋ぐ冬の大三角、さらには冬のダイヤモンド……と順番に冬の夜空が紹介される中で、あなたの目はある星に吸い寄せられた。おうし座の中で一際輝く星、アルデバランだ。橙色の星が、あなたの上で煌々と燃えている。

    あなたは不思議とその星から強い畏怖を感じた。投影されただけであるはずの一等星から得体のしれない圧が発せられ、あなたを座席に縫い留めている。心なしか周囲の温度がぐっと下がり、冷たい風が吹き抜けていくような心地すらするだろう。何百光年と離れた星より来たる威圧的なオーラに、漠然とした畏れを感じSANc0/1d2

    弥 玖朗 : CC<=97 正気度ロール (1D100<=97) > 68 > 68 > レギュラー成功

    弥 玖朗 : 「……なんだろ、変な感じするな、あの星……」と呟いて追眠くんの手をきゅっと強めに握る
    KP : あなたが握る手に力を込めると、追眠の手は驚いたように微かに跳ねた

    柳追眠 : 「あの星は……」
    弥 玖朗 : 「ん?猫、どうしたの?」と追眠くんをのぞき込みます
    柳追眠 : 「……なんでもない」先ほどまでの天体観測を楽しむ様子からは一転、何故か苦い顔をしている

    KP : プラネタリウムが終わった。ゆっくりと周囲が明るくなっていく。お土産を購入できるコーナーの案内がアナウンスで流れている。

    弥 玖朗 : 「お土産があるって、行ってみる?」と追眠くんを誘う
    柳追眠 : 「お土産? うん」
    弥 玖朗 : お土産コーナーへ向かう

    KP : ▶お土産コーナー
    星にまつわるグッズが多い。星砂や金平糖などお土産用の小さなギフトセットが人気のようだ。その他にも星座盤、星図鑑、フリーズドライの宇宙食などが並ぶ。

    弥 玖朗 : 「猫、何か欲しいものある?」と尋ねる
    柳追眠 : 「この……ほ……ホシスナ? って何?」
    弥 玖朗 : 「星砂? 確か星みたいな形した砂だよ。ほら、よく見るとトゲみたいなのがついてるのがあるでしょ?」と星砂を追眠くんに見せます
    柳追眠 : 「ほんとだ、星のカタチしてる。おもしれー」
    弥 玖朗 : 「気に入った?」と嬉しそうに追眠くんを見つめます
    柳追眠 : 「キレーだな、って思う……」小瓶を手に取って見つめている
    弥 玖朗 : 「欲しいなら、買ってくるよ」
    柳追眠 : 「え? や、悪ぃからいいよ」
    弥 玖朗 : 「良いじゃない、初めてのプラネタリウムの記念で」
    柳追眠 : 「んー、じゃあ……謝謝。家に帰ったらどっかに飾ろう」
    弥 玖朗 : 「じゃあ買ってくる。待ってて」レジに向かう
    弥 玖朗 : プレゼント用の袋に入れてもらって戻ってくる
    弥 玖朗 : 「はい、どうぞ」と追眠くんに渡す
    柳追眠 : 「ありがと」
    弥 玖朗 : 「じゃあ、次に行こうか。猫、行きたいところある?」
    柳追眠 : 「んー……俺、詳しくないから、任せる」
    柳追眠 : 「ここは俺の希望で連れてきてもらったし、次はアンタの行きたいとこで」
    弥 玖朗 : 「そう? じゃあ、水族館はどうかな?」
    柳追眠 : 「魚がいっぱいいるとこ?」
    弥 玖朗 : 「ふふ、そうだよ。魚以外もいるよ」
    柳追眠 : 「魚以外……? よし、そこにしよ」
    弥 玖朗 : 「じゃあ、行こうか」と言いながら追眠くんの手をつなぐ
    柳追眠 : 「うん」素直についていく

    弥 玖朗 : 水族館に移動する

    柳追眠 : sCC<=43h 幸運 (1D100<=21) > 11 > 11 > 成功

    KP : 水族館『須摩水族館(すますいぞくかん)』
    あなたたちは、ビルの中にある近代的な水族館を訪れた。工夫を凝らした展示とふれあい体験が評判で、若者から家族連れまで人気のスポットだ。
    今の時間はステージで海の生き物のショーを開催しているらしく、水槽付近の人影はまばらである。また通路の先に『ふれあいコーナーはこちら!』という看板も見える。案内看板によれば、出口付近にお土産コーナーもあるらしい。

    弥 玖朗 : 「ちょうどショーやってるみたいだ。行ってみる?」
    柳追眠 : 「ショー……? ってなに? うん、行く」

    KP : 吹き抜けのプールでイルカショーが行われている。かなりの人だかりだ。女性の元気なかけ声に合わせて水音と歓声が上がる。
    何らかの技能に成功すれば席を見つけて座ることができる。失敗しても引き続き遠目で楽しめる。

    弥 玖朗 : CC<=58 目星 (1D100<=58) > 62 > 62 > 失敗
    弥 玖朗 : 「結構人がいるね……空席ありそう?」と追眠くんに尋ねます
    柳追眠 : 「この会場内? だったら、どこに座ってもいいんだよな? えーと……」
    柳追眠 : CC<=94 目星 (1D100<=94) > 60 > 60 > レギュラー成功
    柳追眠 : 「あ、あそこ空いてる」比較的前列の方を指さす
    弥 玖朗 : 「じゃあ、そこに座ろう」
    弥 玖朗 : 席に座りに行く

    KP : あなたたちが座った直後、すぐ目の前の水槽でバシャーン!と激しい水しぶきが上がる。目の前でイルカがジャンプして、一瞬で水中へと潜っていった。目を丸くした追眠は会場の観客と一緒に拍手をしている。

    弥 玖朗 : 「凄いね。猫、濡れなかった?」
    柳追眠 : 「大丈夫。玖朗……ショー、すごいな。イルカってあんななのか……すごい……」追眠は目の前のイルカショーにくぎ付けになっている
    弥 玖朗 : 「……かわいいねぇ」イルカに夢中な追眠くんを見つめる

    KP : イルカショーは、ジャンプでの輪くぐり、鰭でのボールの打ち合いなど、メジャーなものを一通り披露すると終幕を迎える。

    柳追眠 : 「イルカ……すごかった……」
    弥 玖朗 : 「そうねぇ」と適当に相槌を打つ
    柳追眠 : 「俺も人魚の時だったらああいうのできたかな……」興奮冷めやらぬまま呟いている
    弥 玖朗 : 「あ~…あったねそんなこと……猫ならもっとすごい技できそうだけど」
    柳追眠 : 「でっかい水槽で、あんな風に泳ぎ回れたら楽しそうだな。俺のときはもっと狭かったから」昔を懐かしむように目を細めている
    弥 玖朗 : 「……また人魚になりたいなんて言わないでよね?」
    柳追眠 : 「ッハハ、あんな大変な思いして人間に戻ったからな。もうなりたいとは思わねェよ。アンタにも苦労掛けたしな」
    弥 玖朗 : 「全くね……まぁ、人魚になった猫は綺麗だったけど……」
    弥 玖朗 : 「さて、じゃあ普通に水槽見て回ろうか。途中でふれあいコーナーもあるらしいよ」
    柳追眠 : 「ふれあい? イルカ触りたい!」玖朗さんについていく
    弥 玖朗 : 「さすがにイルカはいないんじゃないかな……」と言いながら水槽の方へ向かう

    KP : ▶水槽
    照明が絞られた落ち着いた雰囲気で、カップルや親子連れが水槽を覗き込んでいるのが分かる。手前の水槽では鮮やかな熱帯魚がゆったりと泳ぎ、奥まったところにはクラゲの水槽が幻想的にライトアップされている。また、水槽ごとに手書きのポップによる魚の解説が添えられているようだ。

    弥 玖朗 : 「色々いるね。この解説手書きだ…お金ないのかなこの水族館……」と言いながら周囲を見回してみる

    弥 玖朗 : CC<=58 目星 (1D100<=58) > 68 > 68 > 失敗
    弥 玖朗 : CC<=77 聞き耳 (1D100<=77) > 58 > 58 > レギュラー成功

    KP : あなたが施設の中で耳をそばだてたとき、自分たちのすぐ隣、肩が触れるほどの距離に、誰かが立っていることに気が付くだろう。こんなに至近距離に、いつの間に? ぞっと背筋の冷える感覚があった。
    弥 玖朗 : 振り向く
    KP : 男はまっすぐにあなたを見ていた。いや、正確にはあなたの方を向いていた、という説明の方が正しい。えらの張った頬骨、低く広がった鼻、窪みから飛び出しそうなほど大きくぎょろりと見開かれた眼球。なんとも悍ましい容貌の男は、ぱく、ぱく、と薄い唇を開閉させながら、白目を剝き、小刻みに体を震わせていた。
    その常軌を逸した姿に、あなたはこのように感じるだろう――まるで、息絶える前の魚のようだ、と。SANc0/1
    弥 玖朗 : CC<=97 正気度ロール (1D100<=97) > 63 > 63 > レギュラー成功
    弥 玖朗 : 「うわっ……なに、あんた………」と男から距離を取る
    KP : 隣で男がゆらゆらと揺れている気配がする。あなたは男から距離を取り、その存在を無視した。そのまま過ごしていれば、ふっと気配が遠ざかっていった。あなたは『何か』をやり過ごすことができたのだ。

    KP : 追眠が「どうした?」と呼ぶ声で、あなたはハッと我に返った。男性は姿を消している。
    弥 玖朗 : 「あ、あぁ…なんでもないよ」と追眠くんの傍に行きます
    柳追眠 : 「そうか? なんか、顔色悪そうだけど……この青いライトのせいか……?」辺りをきょろきょろ窺っている
    弥 玖朗 : 「大丈夫だよ。それよりほら、あそこ、クラゲの水槽だって」と追眠くんの意識を逸らそうとします
    柳追眠 : 「クラゲ……? おー、ふわふわして、キレー……」
    KP : 大水槽のコーナーを順路通りに眺め通過すると、ふれあいコーナーゾーンに出た。

    KP : ▶ふれあいコーナー
    浅瀬を模した水槽が低い位置に据えられ、ヒトデやウニ、ヤドカリなどが揺蕩っている。
    壁際にはサンゴの死骸やダイオウイカの原寸大模型、タッチパネル式の魚図鑑などがある。

    弥 玖朗 : 「猫、ふれあいコーナーだって」と追眠くんに声をかける
    柳追眠 : 「え、あれ触れんの、わぁ……」目を輝かせて駆けていく
    弥 玖朗 : 追眠くんについて行く
    柳追眠 : 小さな子どもたちに交じって目をきらきらさせながらウニのトゲの先をつついたり、ヒトデに触れたりしている
    柳追眠 : 「ざらざらしてる……おわ、動いてる……!」
    弥 玖朗 : 「本当、可愛いねぇ……」と追眠くんの様子を見ています
    柳追眠 : 「ほし……ほしのかたちしてる……」
    弥 玖朗 : 「猫はヒトデ見るの初めて?」
    柳追眠 : 「うん、こんな生き物いるんだな……」ヒトデを興味深そうにつついている

    KP : さんざん生物たちをつつき触った後、併設された手洗い場で手を洗った追眠はあなたのもとに戻ってくる
    柳追眠 : 「面白かった!」
    弥 玖朗 : 「良かったね、猫が楽しそうで何よりだよ」
    柳追眠 : 「うん!」
    弥 玖朗 : 「………ふーーーーー……」顔を抑え深く息を吐く
    柳追眠 : 「どうしたんだよ、やっぱ具合悪いのか?」
    弥 玖朗 : 「いや…違う……違う………」
    柳追眠 : 「ほんとか?」顔を覗き込んでくる
    弥 玖朗 : 「……猫が、可愛すぎる………」絞り出すような声で
    柳追眠 : 「は? なんて?」
    弥 玖朗 : 「……猫が……可愛すぎる………」
    弥 玖朗 : 「…なんていうか、最近胸糞悪い夢とか見てたから……こう…余計そういうの感じちゃって……」
    弥 玖朗 : 「……しあわせだなって」
    柳追眠 : 「見てるだけでしあわせなのか? よく分かんねーけど……よかったな」
    弥 玖朗 : 「…うん、猫を見てるのが、幸せ」
    柳追眠 : 「なんだそれ、変なやつ」屈託なく笑っている
    柳追眠 : 「まぁ、アンタもいろいろ大変だったし、気分転換になってるなら、何より」
    弥 玖朗 : 「それは猫もね」
    柳追眠 : 「そうだな。俺も楽しい」
    柳追眠 : 「次はどこに連れてってくれるんだ?」わくわくとした笑顔で尋ねる
    弥 玖朗 : 「そうだね…そろそろいい時間だし、お昼食べに行こうか?」
    柳追眠 : 「おう、おなかすいた」
    弥 玖朗 : 「何食べたい?」
    柳追眠 : 「んー……なんか、食べたことないうまいやつ」
    弥 玖朗 : 「ざっくりしてるなぁ」と言って笑う
    柳追眠 : 「だって、知ってるやつは中華料理ばっかだし」
    柳追眠 : 「ダチはまっく?とかよく言ってるけど俺いかねーもん」
    弥 玖朗 : 「おや、意外。若いんだし、そういうファストフードはよく食べてるかと思ってたよ」
    柳追眠 : 「えー……だって中華のが美味いじゃん。ああいうのたけーばっかでうまくねェし」
    弥 玖朗 : 「まぁ、一応医者だし、俺もそういうのを頻繁に食べるのはオススメしないけどね。じゃあ、カフェレストランはどう? 評判良い店があるんだって」
    柳追眠 : 「おし、よく分かんねーけど、そこにしよう」
    弥 玖朗 : 「じゃあ行こうか」カフェレストランへ向かう

    KP : あなたたちはテラス席のある洒落たカフェレストランへやってきた。入店に気づき、店員がやってくる。にこやかにあなたに問うだろう。
    「いらっしゃいませ、3名様ですか?」
    あなたが振り返っても、自分たちの後ろには誰もいない。立っているのは自分と追眠の二人だけだ。
    弥 玖朗 : 「いや、2人だけど…」と訝しげに返す
    KP : あなたが二人だと訂正すれば、すぐに「失礼いたしました。2名様、お席にご案内します」と何事もなく席まで連れていかれる。……店員の見間違いだったのかもしれない。あなたたちはボックス席でメニューを開く。

    柳追眠 : 「さっき、何の話してたんだ?」
    弥 玖朗 : 「ん? いや、店員が俺たちを見て『3名ですか?』って言われたから訂正しただけ」
    柳追眠 : 「三人? 近くに誰もいなかったのにな」不思議そうに首を傾げている
    弥 玖朗 : 「だよねぇ、何を見間違えたんだか…」
    弥 玖朗 : 店内を見回す
    弥 玖朗 : CC<=58 目星 (1D100<=58) > 90 > 90 > 失敗
    弥 玖朗 : CC<=77 聞き耳 (1D100<=77) > 33 > 33 > ハード成功
    KP : 耳をそばたててみたものの、特に異常は見つからない。追眠がちょうど「トイレ行ってくる」と席を立った。
    弥 玖朗 : 「気を付けてね」と声をかける
    KP : ひらと手を振って追眠がテーブルを離れた後、「失礼いたします」と先ほどとは別の店員がお冷を持ってきた。
    「ご注文お決まりになりましたらベルでお呼びください」と去っていくが、あなたはその間、机を凝視したまま動けなかった。水の入ったグラスが『3つ』、デスクに取り残されている。SANc0/1
    弥 玖朗 : CC<=97 正気度ロール (1D100<=97) > 20 > 20 > ハード成功
    弥 玖朗 : 「まただよ……何がいるって言うの……」
    KP : やがて追眠が戻ってきた
    柳追眠 : 「何で水みっつ?」首を傾げている
    弥 玖朗 : 「さぁね……」頭を抱える
    柳追眠 : 「? よく分かんねーけど……何食べる? うわ、知らん食べ物しかねェ……」
    弥 玖朗 : 「どういうのが食べたい? 肉? 魚?」
    柳追眠 : 「うーん……じゃあ、おいしいはんばーがー」
    柳追眠 : 「で、はんばーがーってなに?」
    弥 玖朗 : 「おっと、そこからなんだね」と言って笑う
    弥 玖朗 : 「ハンバーガーって言うのは、平たく言うとハンバーグを野菜なんかと一緒にパンで挟んだ食べ物だよ。 それでいいなら頼もうか」
    柳追眠 : 「挟む……パンで……? じゃあそれで」
    柳追眠 : 「これで、ダチに食ったことあるって言える」追眠は嬉しそうだ
    弥 玖朗 : 「なんだ、食べてみたかったんじゃない。じゃあ俺も同じものを頼もうかな。フライドポテトもつけようか。飲み物はどうする?」
    弥 玖朗 : 「ここまで来たらコーラにしようか?」
    柳追眠 : 「どれがいいか分かんねーし、任せるわ」
    弥 玖朗 : 「了解」ベルを鳴らす

    KP : 店員がやってきて、ご注文はお決まりでしょうか?と問いかけてくる。
    弥 玖朗 : 「ハンバーガーとフライドポテトとコーラを2つずつ」と返す
    KP : かしこまりました、と店員が下がっていく。時間帯的に、ランチのピークだろう。しばらくは待つことになるだろうか。
    柳追眠 : 「別にアンタはアンタですきなもん頼んでよかったのに」
    柳追眠 : 「俺よりファストフードとか食べるイメージねーよ」
    弥 玖朗 : 「折角だからね。猫が誰かに自慢するとき『恋人と食べた』って言ってほしいし」
    柳追眠 : 「…………なんか、そしたらずっとあいつらに揶揄われそう……」追眠は少し恥ずかしそうだ
    弥 玖朗 : 「おや、言ってくれるの?」と少し意外そうに
    柳追眠 : 「んー、すげー限ったやつにだけな。明明とか丈が『お前にコイビトいるとか絶対広めない方がいいぞ』って言うから。あんま話してない」
    弥 玖朗 : 「そうねぇ、中華街が阿鼻叫喚で埋まるかもしれないな」優越感
    柳追眠 : 「阿鼻叫喚かは知らんけど……『コイビトが刺されたら嫌だろ?』って言われたから黙ってることにしてる……」
    柳追眠 : 「……なんでそうなるんだろうな」
    弥 玖朗 : 「おや、本当に自覚ないんだ? 周りは大変だねぇ」
    柳追眠 : 「俺、アンタと違ってヤクザの知り合いとか劉仁くらいしかいねェんだけど……」首を傾げている

    KP : お待たせいたしました、の声とともに、店員がやってくる。真っ白なプレートの上に、ほかほかのハンバーガーと、食べ応えのありそうなポテトが湯気を立てている。
    プレートと、大きめのガラスのコップいっぱいになみなみと注がれたコーラが、あなたたちの前に一つずつ置かれた。
    弥 玖朗 : 「意外と早かったね。食べようか」
    柳追眠 : 「うん。おぉ……なんかすげー、食べきれっかな……」
    弥 玖朗 : 「若いんだからいけるでしょ」
    柳追眠 : 「がんばるわ……」
    柳追眠 : 「……我要开动了」
    弥 玖朗 : 「相変わらず行儀が良いね。…いただきます」

    KP : ハンバーガーは実際に食べ始めるとあつあつでおいしい。流石話題の店というべきか、見た目だけでなく味もいい。追眠は小さい一口で懸命に食べ進めている。
    柳追眠 : 「あっつい……けど、おいしー」
    弥 玖朗 : 「…ん、確かに。悪くないね。評判なだけはあるな」
    柳追眠 : 「なんか、でも……これ食べたら一日なんも食べなくても、いけそうだな」
    柳追眠 : 「腹が埋まる……」
    弥 玖朗 : 「う~ん、それはちょっと困るな」と困ったように笑います
    弥 玖朗 : 「じゃあ午後からは体を動かす所に行こうか」
    柳追眠 : 「うん。消費しねェとだわ」
    柳追眠 : 「……我吃饱了」手を合わせている
    弥 玖朗 : 「ごちそうさま。払ってくるから、外で待ってて」と追眠くんを促します
    柳追眠 : 「ちょっ……アンタばっか金出してんじゃんか。俺も出す。ていうか俺が出す」
    弥 玖朗 : 「いいよ、俺が出したいの。せっかく外でデートしてるんだから」
    柳追眠 : 「それは俺もそうなんだけど」
    弥 玖朗 : 「じゃあ次行くところで俺が欲しいものあったら、猫に買ってもらおうかな。それでどう?」
    柳追眠 : 「わかった。絶対だからな」
    弥 玖朗 : 「…じゃあ、次どこ行きたい?」会計を済ませて追眠くんの元へ戻ってくる
    柳追眠 : 「なんか……腹ごなしできるとこ?」
    柳追眠 : 「公園とか……遊園地とか?」
    弥 玖朗 : 「じゃあ公園を少し散歩して、それから遊園地に行こうか」
    柳追眠 : 「おー」
    弥 玖朗 : 公園に向かう

    柳追眠 : sCC<=43h 幸運 (1D100<=21) > 36 > 36 > 失敗

    KP : 公園『芝生公園(しばふこうえん)』
    都会のオアシスとも呼ぶべき緑溢れる自然公園だ。芝生の広場からは噴水や遊具で遊ぶ子供たちの声が響き、海道沿いではジョギングや犬の散歩を楽しむ人々の様子も見てとれる。季節により桜や紅葉が園内を彩ることでも有名で、世代を問わず親しまれている。

    弥 玖朗 : 「近場だけど、久々に来たよ」
    柳追眠 : 「歩くにはちょうどいい距離だな」日差しに目を細めている
    弥 玖朗 : 周辺を見回す
    弥 玖朗 : CC<=58 目星 (1D100<=58) > 80 > 80 > 失敗
    弥 玖朗 : CC<=77 聞き耳 (1D100<=77) > 68 > 68 > レギュラー成功

    KP : 海のほとりから水上タクシーが音を立てて海に出ていく。
    よく見ると、それ以外にも、カヌーのような形の小型の電動ボートや、湖などでよく見るスワン型ボートの電動アシスト付きのものなどの貸出も行っているらしい。

    弥 玖朗 : 「猫、ボートの貸し出しやってるって。運動がてら行ってみる?」
    柳追眠 : 「ボート? 海に出るのか? そんなこともできるのか……」面白そうにスワンを眺めている
    弥 玖朗 : 「スワンボート、気になる?」
    柳追眠 : 「いや……でっけー鳥だなって……」
    弥 玖朗 : 「スワン…白鳥を模してるんだよ。意味があるかどうかは知らないけどね」
    弥 玖朗 : 「スワンボートは足で、普通のボートは腕で漕ぐんだよ。どっちかやってみる?」
    柳追眠 : 「うん」
    弥 玖朗 : 「猫はどっちが良い?」
    柳追眠 : 「えっ、じゃあ……鳥のやつ」
    弥 玖朗 : 「言うと思った」くすりと笑う
    弥 玖朗 : 「じゃあ借りてくる」スワンボートを借りに行く
    弥 玖朗 : スワンボートに乗り込む

    KP : 支払いと簡単な説明を受けた後、あなたたちが乗り込んだ小さな船はゆっくりと進水した。ボートの動きに合わせて水面に輪が広がる。
    海の上には遠くにボートが見えるだけで、陸地とは違い人が少ない。ゆっくりと散策を楽しむことができるだろう。

    弥 玖朗 : 「電動アシストがあって良かった。結構力いるね」と言いながら漕ぎ出す
    柳追眠 : 「踏んだら前に進んで、ハンドルで方向転換か。おもしろ」追眠は楽しげに足を動かしている
    弥 玖朗 : 「猫は何でもすぐにコツを掴むね」
    柳追眠 : 「や、ふつーに面白くていいな、これ」楽しそうに笑っている

    KP : あなたは張り切って漕ぎ進め、気が付くと陸地はかなり遠くなっていた。青い水平線がどこまでも続く。
    柳追眠 : 「普段中華街から出ないからあんま意識してなかったけど、海がこんなに近かったんだな」水平線を見つめている
    弥 玖朗 : 「そうね。海はずっと繋がってるから、ああいう船に乗れば世界中どこにでも行けるんだよ」と近くに停まっている豪華客船を指差す
    柳追眠 : 「でっけー船……」
    KP : あなたが指差した船の上では、人々が楽しげに会話を交わしている。よくある観光客用の催しかと思いきや、どうやら違うらしい。
    というのも、真っ白なドレスを身に纏った女性のレースが翻るのが見えたからだ。そばには、タキシードの男性が寄り添っている。

    弥 玖朗 : 「パーティでもやってるのかねぇ」と女性を見ながら言う
    柳追眠 : 「あ、なんか投げてる……あれブーケトス、ってやつじゃね? 結婚式だろ」
    弥 玖朗 : 「おや、本当だ。船上で結婚式なんて優雅だねぇ」
    柳追眠 : 「そういうのもやってるんだな。ま、縁のねェ話だけど」
    柳追眠 : 「でも、幸せそうで、いいな」目を細めて微笑んでいる
    弥 玖朗 : 「…縁のない話だなんて、本気で思ってる?」と追眠くんの顔をのぞき込む
    柳追眠 : 「は? そりゃそうだろ。それともアンタは、俺じゃなくて誰か別の花嫁迎える予定でもあんの?」にやっと笑う
    弥 玖朗 : 「ふーん……猫は俺の『お嫁さん』なのにその自覚がないんだねぇ? 残念だな」と大袈裟に残念そうな顔をする
    柳追眠 : 「なっ……だって、ああいうのはさ、キレーな女の人が花形だろうが……それとこれとは話が別っていうか……」
    柳追眠 : 「幸せそうで、キレーで、いいなって思うけど……俺は別にあんな大層なことやらなくてもさ、ずっと……アンタと一緒にいられたら、それでいいんだ」
    弥 玖朗 : 「…随分健気なこと言うじゃない………まぁ、驚かせる楽しみがあるのは良いけどね」後半は聞こえないくらいの小声で呟く
    柳追眠 : 「なんて……?」
    柳追眠 : 「まぁいいや。大体な、俺らがあんなんやって誰呼ぶっつーんだよ。大抵の奴らには、俺たちのことは秘密にしてるだろ」
    柳追眠 : 「ああやって皆に祝ってもらえんのはそれはそれで嬉しいだろうけど……俺は、今の秘密にしてんのも、結構好き、っていうか……」
    弥 玖朗 : 「確かに、2人だけの結婚式って言うのも良いね。世界に俺とあんただけ、って感じがして」
    弥 玖朗 : 「……劉仁あたりに知られるとやたら豪勢にしそうでそれはそれで大変そうだし……」
    柳追眠 : 「違いねェわ……目玉飛び出るくらい高い衣装とかいろいろ準備されてそうで怖すぎる」けたけた笑っている
    弥 玖朗 : 「虎仁幇総出で来そうだしね……義理固いのは良いところかもしれないけど」
    柳追眠 : 「ヤクザ総出の結婚式か……ん? 俺らヤクザだったっけ……」
    柳追眠 : 「それはそれで面白そうではあるけどな。……ん、そろそろ戻るか」
    弥 玖朗 : 「そうね。良い運動になったし」
    弥 玖朗 : 船着き場に戻る

    KP : 追眠がくるくるとハンドルを回した。岸は随分と遠くに見える。水平線がどこまでも続く景色を楽しめていた時間もつかの間。いざ岸を目指しボートを漕ぎ始めると、行きの疲れと、じりじり照り付ける日差しと、何より慣れないボート操縦が、存外あなたの体力を奪っていく。あなたは無事に帰岸できただろうか。
    ▶▶<運転1/2>もしくは<CON>
    弥 玖朗 : CC<=70 CON (1D100<=70) > 56 > 56 > レギュラー成功

    KP : あなたは最後の力を振り絞り、何とかボート乗り場まで戻ってくることができた。ただし、予想外の体力消耗にHP-1。
    system : [ 弥 玖朗 ] HP : 13 → 12

    弥 玖朗 : 「はぁ~……結構疲れた」
    柳追眠 : 「だな……帰りは遠く感じた。でも、いい運動になったし、楽しかったな」
    弥 玖朗 : 「猫が満足したならなによりだよ。じゃあ、そろそろ遊園地に向かおうか」
    柳追眠 : 「うん」玖朗さんの隣に並ぶ

    KP : あなたたちが海沿いの芝生公園を連れたって歩いていると、どん、と衝突音がした。追眠が立ち止まる。
    柳追眠 : 「……ん?」
    KP : 二人して振り返ると、足元で小さな男の子が尻餅をついている。どうやら追眠にぶつかって転んでしまったようだ。
    茫然とあなたたちを見上げていた子供だったが、じわじわとその目に涙を浮かべ、やがて「うわぁああん!」と大声で泣き出してしまう。
    柳追眠 : 「おわ……あー、ごめんな、ごめん。びっくりしたな~」しゃがんで男の子に話しかけている
    弥 玖朗 : 「うるさっ……ちょっと、保護者どこ?」周りを見回す
    弥 玖朗 : CC<=58 目星 (1D100<=58) > 47 > 47 > レギュラー成功
    KP : 周りを見回しても、遠巻きにあなたたちを見ている人はいるものの、こちらに近寄ってくる家族らしき人影は見当たらない。
    いつの間にか空には暗雲が立ち込めており、今にも降り出しそうだ。この子をこのまま放っておくと、雨に濡れてしまうだろう。

    柳追眠 : 「あ~……どうしたどうした、ってか俺の言葉通じてんのかな……あっ」
    KP : 追眠の目線の先では、ピンク色のアイスが落ちてべちゃりと広がっていた。
    柳追眠 : 「アイスひっくり返っちゃったか……あーごめんな、がっかりしたな~」子どもの頭を撫でて慰めている
    弥 玖朗 : 「アイスぐらいでそんな大声出さなくても良いじゃない……」面倒くさそうにしている
    柳追眠 : 「ばっかそういうこと言うな……ほんと子ども嫌いなんだからな、もー」
    KP : 「うわああん、いだい、いだいよお~~」
    「うえっ、うえっ、おがあざ~~~ん!!」
    男の子は地面に座り込んだまま号泣している。このままではてんで話にならない。
    ただ幸いなことに、彼が話しているのはたどたどしいながらも中国語だ。追眠と会話を交わすこともできるだろう。

    柳追眠 : 「そっか、おかあさんとはぐれちゃったか。そりゃあこわかったな」男の子を慰めている
    弥 玖朗 : 「はぁ…埒が明かないね……。近くに保護者っぽいやつはいなさそうだし…ここで泣かれると目立つから、その辺に座ろう」とベンチを指差す
    柳追眠 : 「おー、とりあえずそうするか」子どもを抱き上げてベンチに向かう
    弥 玖朗 : CC<=58 目星 (1D100<=58) > 23 > 23 > ハード成功
    KP : 男の子はまだ幼く、幼稚園児ほどの年齢に見える。
    KP : あなたたちは三人でベンチに腰を下ろす。追眠に背中を撫で摩られているうちに、男の子は少しだけ落ち着きを取り戻したようだった。
    「うぅっ、ひっく……おかあさん……どこぉ……」
    「あいしゅぷいん、おちちゃった……」
    溢れる涙をごしごしと拭いながらも、なんとか落ち着いたようだ。回らない呂律で質問に答えてくれるようになる。
    弥 玖朗 : 「はぁ……お前、名前は?」男の子に向かって
    柳追眠 : 「おい、もうちょっと言い方考えらんねェのかよ」眉を吊り上げている
    弥 玖朗 : 「子どもは嫌いなんだよ。猫も知ってるでしょ」
    弥 玖朗 : 「デートの邪魔してくるしさ…」とブツブツ言っている
    柳追眠 : 「知ってるけど大人げねーわマジで……」
    男の子 : 「あのね、あのね、いたくぁ、ふうた、です(板倉風太です)」
    柳追眠 : 「ふーた、ふうたか。ふうたは何歳?」
    男の子 : 「さんさい」と言いながら指を4本立てている。
    弥 玖朗 : 「どっちだよ」
    柳追眠 : 「うるせェぞ」また眉が吊り上がっている
    弥 玖朗 : 「はぁ……で、どこから来たの?」と風太くんに尋ねます
    男の子 : 「おうち」
    柳追眠 : 「そっか。じゃあ、今日は誰とここまで来た?」
    男の子 : 「おかあさん……」
    弥 玖朗 : 「その母親ってどんな見た目してるの?」
    男の子 : 「わかんない。おかあさん……おがあざ……」
    見た目を聞いても返答は要領を得ない。
    弥 玖朗 : 「見た目が分からないんじゃ探しようがないよ」
    男の子 : 「……おがあざ……っく、ふええぇん……」
    柳追眠 : 「あぁ……泣くな泣くな、ほら、俺がまたアイス買ってやるから。おかあさん探そうな」
    弥 玖朗 : 「買ってやるの?そんな義理ないでしょ」
    柳追眠 : 「いいだろそんくらい。……噴水近くに露店が出てたはずだ、アイスもあるだろ多分。んで、その近くに週末は迷子案内のテントも出てたはず……」
    弥 玖朗 : 「なるほど。そこにいけば一気に片付くってことか」
    柳追眠 : 「言葉に”面倒くさい”って滲ませんのやめろ」
    柳追眠 : 「はー、まぁいいか、今に始まったことじゃねェし……ほら、ふーた、高いの好きか? 乗った乗った!」男の子を肩車している
    弥 玖朗 : 「……今だけだからな、ガキ」と苦々し気にしながら
    弥 玖朗 : 噴水の方へ行く

    KP : 噴水まではさしたる距離でもなかった。追眠はまっすぐ露店に向かい、子どもにアイスを買い与えているようだ。
    柳追眠 : 「ふーた、アイスどれがいい?」
    男の子 : 「いちごのあいしゅぷいん!!」
    柳追眠 : 「イチゴな、えーっと、これ、ください。ひとつ」
    弥 玖朗 : 「………」二人の様子を少し離れたところから見ている
    KP : 「あいしゅぷいん、おいしいねえ!」
    途端に機嫌がなおりころころと笑いだした子どもの手を追眠が引く。そうしてあなたたちは、迷子案内のテントに辿り着くだろう。
    受付をしていると、若い女性が「すみません、よろしくお願いします……!」と頭を下げているところに鉢合わせる。それを見た子供が「おかあさ!!!」と声を上げた。弾かれたようにこちらを向いた女性が「風太!!」と駆け寄ってくる。

    KP : 「風太! ああよかった! どこいってたの~~!」
    「おがあざああ、うわああぁ!!!!」
    安堵からか再び泣きじゃくる子供を抱えながら、女性があなたたちに深々と頭を下げる。
    「本当にありがとうございます! なんとお礼を申し上げればよいか……!! 少し目を離した隙に、どこかに行ってしまって……」
    「ちがうよ、おかあさんがどっかいっちゃったんだよ」
    「そうね、おかあさんが悪かったわ。ごめんね風太」
    あなたたちのおかげで、親子は涙の再会を果たすことができた。

    KP : 母親はあなたたちに何度も頭を下げた後、子どもを引き連れて公園を後にするだろう。二人の後ろ姿を見送る追眠は嬉しそうだ。
    柳追眠 : 「無事解決してよかった」
    弥 玖朗 : 「一件落着ね。良かったよ、本当に」拗ねたように
    柳追眠 : 「なぁ、悪かったって……ここからはほら、また俺ら二人だけだから」
    弥 玖朗 : 「猫は悪くないよ。悪いのは………まぁいいや、じゃあ行こうか」と言って追眠くんの手を取ります
    柳追眠 : 「……拗ね過ぎじゃね?」片眉を上げて笑いながらも、手を引かれるままに従う
    KP : いつの間にか雲は晴れ、穏やかな日差しがあなたたちに降り注いでいる。一仕事終えた満足感の中、あなたたちはデートに戻っていくだろう。

    柳追眠 : sCC<=43h 幸運 (1D100<=21) > 53 > 53 > 失敗

    KP : 遊園地『よこはまコスモワールド』
    あなたたちは商業施設に併設された遊園地を訪れた。中央には大きな観覧車がそびえ立ち、敷地内をジェットコースターのレールが縦横無尽に走る。家族連れで賑わっていることが、コーヒーカップやメリーゴーランドで上がる歓声からもよく伝わってくる。
    アトラクションごとにチケットを買って乗車するシステムで、園内は自由に散策できるらしい。
    弥 玖朗 : 「久々に来たね。猫、乗りたいものある?」と尋ねます
    柳追眠 : 「ほんとに久々。……そうだなぁ……やっぱ、観覧車じゃね?」
    弥 玖朗 : 「おや、大丈夫なの?」
    柳追眠 : 「大丈夫って、なにが?」
    弥 玖朗 : 「観覧車、苦手じゃなかった?」
    柳追眠 : 「そーだっけ?」
    弥 玖朗 : 「…?」
    弥 玖朗 : CC<=58 目星 (1D100<=58) > 3 > 3 > イクストリーム成功
    KP : 当たり前だが見た目はどこからどう見ても追眠である。ただ……恋人であるあなたからすると、ほんの一瞬だけ、何か表情が違ったような……気がする。

    弥 玖朗 : 「……何か、変だね…」と独り言ちる
    弥 玖朗 : CC<=53 心理学 (1D100<=53) > 72 > 72 > 失敗
    弥 玖朗 : 観覧車と追眠くんを見比べる
    弥 玖朗 : CC<=58 目星 (1D100<=58) > 70 > 70 > 失敗
    弥 玖朗 : CC<=58 目星プッシュ (1D100<=58) > 90 > 90 > 失敗
    柳追眠 : 「変ってなんだよ、俺が観覧車乗りたがったらそんなにおかしいのか?」
    柳追眠 : 「なんでそんな疑うみたいな目で見られねーといけないわけ?」
    柳追眠 : 「……もういい。帰る」
    KP : 追眠は怒ってしまったようだ。
    弥 玖朗 : 「ちょ、ちょっと猫! 悪かったよ。ただ、前に観覧車乗ったとき怖がってたよな~と思って……」と慌てて引き留める
    柳追眠 : 「怖くねーし。怖かったことなんてねーし」ぶすくれた表情で言う
    弥 玖朗 : 「本当に? 乗れる?観覧車」と追眠くんの顔をのぞき込む
    柳追眠 : 「全然ヘーキ」
    弥 玖朗 : 「そう…なら、行こうか」と観覧車まで追眠くんを誘導します
    柳追眠 : 「……ん」まだ若干そっけないがついていく

    KP : 少し気まずい雰囲気のまま、あなたたちは観覧車の乗り場までやってきた。
    遠目で見たときは気付かなかったが、運転が止まっていた。『メンテナンス作業中』という立札があり、係員が「すみません、もう少しで復旧しますので」と頭を下げている。どうやら今の時間は営業していないらしい。

    弥 玖朗 : 「おや、残念だったね。 先に他のに乗る?」
    柳追眠 : 「まー、止まってるなら仕方ねェな。後で来てもいいし」
    弥 玖朗 : 「じゃあコーヒーカップはどう?」
    柳追眠 : 「いいよ」
    弥 玖朗 : コーヒーカップに移動する

    KP : ▶コーヒーカップ
    タイミング良く空いており、あなたたちはすぐに入場することができた。一緒に入ってきた高校生の団体も思い思いのカップに乗り込みはしゃいでいる。

    弥 玖朗 : 「猫、カップ回す?」と尋ねる
    柳追眠 : 「いいのか? 俺に任せて」少しおどけている
    弥 玖朗 : 「もちろん」と笑って返す
    柳追眠 : 「じゃあいっぱい回してやろ」

    KP : やがてベルがジリリリ、と鳴ってあなたたちの乗り込んだカップがゆっくりと滑り出した。BGMが加速するごとにカップの動きも早く激しいものになっていく。
    追眠が勢いよくハンドルをぐるぐると回した。周囲の景色が線の重なりのようにぼやけていく中では、膝を突き合わせて座る追眠だけがピントの合う存在だ。

    弥 玖朗 : 「うわ! ちょっと、はしゃぎすぎじゃない?」と驚いたように言う
    柳追眠 : 「速い方がおもしれーじゃん!」
    弥 玖朗 : 「あんまり早くすると酔うよ…!」サングラスがズレそうになるのを押さえる

    KP : ハンドルを追眠に任せたあなたは、今更操縦権を取ることもできない。周囲と比べても勢いよく回るコーヒーカップを、あなたは存分に楽しめただろうか?【CON】

    弥 玖朗 : CC<=70 CON (1D100<=70) > 6 > 6 > イクストリーム成功
    柳追眠 : CC<=40 CON (1D100<=40) > 95 > 95 > 失敗

    KP : あなたは勢いよく回っていたコーヒーカップを無事エキサイティングできた。ただ、当の追眠は随分とグロッキーな様子である。
    柳追眠 : 「酔た゛ぁ…………うっぷ……」
    弥 玖朗 : 「だから言ったのに…」と笑いを堪えながら追眠くんの背中をさする
    柳追眠 : 「だってアンタ全然平気そうだったから……どうせなら限界まで早くしてやろうって思ったんだよ……」
    弥 玖朗 : 「ああいうのはコツがあるんだよ。今度教えてあげる」
    弥 玖朗 : 「酔いが落ち着くまで休もうか」とベンチを指差しながら言う
    柳追眠 : 「おう……どうもな……」
    KP : 二人でベンチに腰掛けると、追眠はこてんとあなたの肩に寄りかかってくる。外では常に人目を気にしている追眠にしては珍しい行動かもしれない。
    弥 玖朗 : 「…珍しいね、猫が外で甘えてくるなんて?」
    柳追眠 : 「別にいいだろ、恋人なんだから」

    弥 玖朗 : CC<=58 目星 (1D100<=58) > 100 > 100 > ファンブル
    KP : 恋人の行動と言葉に舞い上がったあなたは、動揺のあまり追眠から眼を逸らすことしかできなかった!!
    KP : 【ファンブルのため次点技能:ペナルティダイス+1】

    弥 玖朗 : CC-1<=53 心理学 (1D100<=53) ボーナス・ペナルティダイス[-1] > 17, 37 > 37 > レギュラー成功
    KP : 甘えるような台詞は可愛らしいが、衆人環視のこの状況で少しの羞恥も見せずそう言い切った追眠に、あなたは恋人としてほんの少し違和感を持つかもしれない。

    弥 玖朗 : 「…猫がそんなこと言うなんて、本当に珍しい。いいの?いつものお友達に見つかるかもしれないよ?」
    柳追眠 : 「……あぁ……なんか言われたらテキトーに誤魔化しとく……」
    弥 玖朗 : 「おや、そこは『恋人だ』って言ってくれないんだねぇ」
    柳追眠 : 「秘密にしとくって約束だったろ……」
    弥 玖朗 : 「この状況見られて今更秘密って言うのは難しいんじゃない?」
    柳追眠 : 「じゃあバラしていいの?」追眠は薄く目を開ける。酔いは収まってきたようだ
    弥 玖朗 : 「そうねぇ…難しい質問だな。猫を俺のものだって主張したいとも思うし、秘密のままって言うのも魅力的だよね」と笑う
    柳追眠 : 「……ふぅん……」
    柳追眠 : 「そろそろ行く?」
    弥 玖朗 : 「もう具合は良さそう?」
    柳追眠 : 「大丈夫」
    弥 玖朗 : 「じゃあ行こうか。次は何に乗る?」
    柳追眠 : 「んー……お化け屋敷、とか?」
    弥 玖朗 : 「分かった」お化け屋敷に行く

    KP : ▶お化け屋敷
    園内のマップを探せば、園の隅の方にあると分かる。
    お化け屋敷の周囲に人気はなく、明かりもついていない。入り口にはロープが張ってあり、どうやら営業していないようだと分かる。

    弥 玖朗 : CC<=58 目星 (1D100<=58) > 33 > 33 > レギュラー成功
    KP : 入り口付近をよく見ると、一枚の張り紙があった。『メンテナンスのため終日休業』と書いてある。

    弥 玖朗 : 「おや、休業か。休んでるアトラクション多いね」
    弥 玖朗 : CC<=77 聞き耳 (1D100<=77) > 90 > 90 > 失敗
    弥 玖朗 : CC<=77 聞き耳プッシュ (1D100<=77) > 34 > 34 > ハード成功

    KP : 同じようにお化け屋敷を目指してきたらしい、大学生らしき男女の集団の話が聞き取れる。
    「え~、やっぱりお化け屋敷やってないの? ざんね~ん」
    「メンテナンス……だってさ。もしかして、お化けが逃げ出しちゃったんじゃない?」
    「ああ、マジでここ出るって噂だしね」
    「ええっ!? やだやだ! 怖いこといわないでよぉ!」

    柳追眠 : 「まぁ、観覧車の方はもうすぐメンテナンス終わるつってたし、そろそろ乗れるんじゃねーの」
    弥 玖朗 : 「そうね。行ってみようか」もう一度観覧車に向かう

    KP : あなたたちが観覧車を訪れると、係員が「メンテナンス作業中」という看板を外し、列整備のポールを並べ直しているところだった。どうやらちょうど良いタイミングで運転を再開したらしい。
    係員はあなたたちに気づくと、笑顔で「お待たせいたしました! どうぞこちらへ」と一番に案内してくれる。
    柳追眠 : 「並ばずに一番はじめに乗れるなんてラッキーだな、いつもめちゃくちゃ並んでるのに」
    弥 玖朗 : 「良かったね」

    KP : カラフルなゴンドラが昇降口をゆっくり回る間に、係員がドアを抑えながら「こんにちは~! 足もとに気を付けてくださいね」とあなたたちを誘導する。先に追眠が乗り込み、あなたも続いて乗ろうとした。しかし、あなたの目は強烈な異物を捉える。
    ゴンドラは四人掛けのボックス席のような形をしており、その左奥に追眠が腰掛けた。そしてその向かい、右奥の席に――既に『誰か』が座っているのだ。それは人影のようであり、靄のようであり、輪郭も色もぼやけた不定形の姿をしている。
    KP : 追眠から「どうしたんだよ? 早く!」と無邪気に手招きされたとき、あなたは悟った。これは、『見えてはいけないもの』だ、と。SANc0/1d2

    弥 玖朗 : CC<=97 正気度ロール (1D100<=97) > 55 > 55 > レギュラー成功
    弥 玖朗 : 「(あ~…これ反応したらヤバいやつかな…)」と思いながら追眠くんの隣に座る

    KP : 無情にも背後でゴンドラを閉められる音がする。あなたたち『3人』は短い空の旅を楽しむことになった。あなたが隣に座ると、追眠が怪訝な顔をする。
    柳追眠 : 「別にいいけど、何で隣? 傾くし、向かいでよくね?」
    弥 玖朗 : 「猫の近くが良かったんだけど、……嫌?」
    柳追眠 : 「! ……やじゃない、けど……」
    弥 玖朗 : 「じゃ、いいよね」
    柳追眠 : 「うん……」恥ずかしそうに目を伏せる
    弥 玖朗 : 向かいの影を注視しないようにチラチラと様子を見る
    弥 玖朗 : CC<=58 目星 (1D100<=58) > 94 > 94 > 失敗
    KP : どれだけ目を凝らしてもそれが何なのかはよくわからなかった。
    弥 玖朗 : 周りを見渡す
    弥 玖朗 : CC<=58 目星 (1D100<=58) > 55 > 55 > レギュラー成功
    KP : あなたたちのいるものよりひとつ前のゴンドラに、家族連れが乗っている。兄弟と両親だろうか。窓際のシートに集まっているが――いや。
    自分たちは再開したばかりの観覧車に乗り込んだ第一号の客だ。たったひとつ前のゴンドラに家族連れが乗りこむところを見逃すはずがない、気が付かないはずがない。あなたの背中を冷や汗が伝う。SANc0/1d2
    弥 玖朗 : CC<=97 正気度ロール (1D100<=97) > 7 > 7 > イクストリーム成功
    弥 玖朗 : 「(あ~…全体的にこういう感じなのね……)」と達観する
    弥 玖朗 : CC<=70h 図書館 (1D100<=35) > 56 > 56 > 失敗
    弥 玖朗 : CC<=5 オカルト (1D100<=5) > 52 > 52 > 失敗

    柳追眠 : 「さっきからなんかきょろきょろしてっけど、どうしたんだ? なんか気になることあったか?」追眠はあなたに倣ってきょろきょろし始める
    弥 玖朗 : 「ん? いや? そもそも観覧車って周りを見るものでしょ。 猫こそ、景色観なくていいの?」と誤魔化す
    柳追眠 : 「見てるぞ、ほら、太陽がすっげー綺麗……」

    KP : 本格的に夕方になる前の、昼の明るさと夕日の鮮やかさを併せ持った太陽は、高い観覧車の中から見るといつもよりもずっと壮観だった。追眠は外の景色に感嘆の溜息を漏らしている。周囲の異常には気づいていないようだ。

    弥 玖朗 : 「綺麗だね。でも、あんまり長時間直視しないようにね?」
    柳追眠 : 「うん、大丈夫……」追眠は窓ガラス越しに、風景を見るのに夢中になっている

    KP : いろいろと気づいてしまったあなたが、もっといちゃいちゃあまあまな空気を作りたい!あわよくばしたい!……という場合はPOW(エクストリーム)

    弥 玖朗 : 「(観覧車に乗ろうって言われたときは若干期待したけど……ちょっと様子が変だし、この状況で得体のしれない奴にそういう雰囲気の猫を見せたくないな)」と考える

    KP : 三人目の同乗者を含めた不気味な空の旅はやがて終わる。係員がゴンドラの扉を開け「お疲れ様でした」と迎えてくれたとき、あなたはほっと胸を撫でおろすかもしれない。
    弥 玖朗 : 「(何もしてこなくてよかった…)」と考える
    KP : 追眠はあなたの誤魔化しが功を奏したのか、最初から最後まで何も気づかなかったらしく「綺麗だったな」「面白かった」と満足げだった。
    弥 玖朗 : 「綺麗だったね。楽しかったなら良かったよ」と相槌を打つ
    柳追眠 : 「うん。また乗りたい」無邪気に笑っている
    柳追眠 : 「そろそろ次のとこ行くか? 時間的にあと一か所くらいは行けそうだけど」
    柳追眠 : 「今までは俺の行きたいとこばっかだったし、最後はアンタが行きたいとこにしてくれよ」
    弥 玖朗 : 「そうねぇ……あぁ、劉仁が美術館の展示が面白いって言ってたな。そこ行ってみない?」
    柳追眠 : 「オッケー、行こうぜ」
    弥 玖朗 : 「ありがと、じゃあ行こうか」美術館へ向かう

    柳追眠 : sCC<=43h 幸運 (1D100<=21) > 4 > 4 > イクストリーム成功

    KP : 美術館『空空美術館(そらからびじゅつかん)』
    あなたたちはとある美術館を訪れた。重厚なガラスの引き戸から中に入る。モノクロでまとめられたモダンな雰囲気の美術館は、館内の注意書きから化粧室の案内表示まで、随所にデザインが光っている。
    カウンターでチケットを買い求めれば、簡単な地図のついた展示会のパンフレットを渡されるだろう。展示内容は大まかに、平面物、立体物、体験型アートに分かれているらしい。

    弥 玖朗 : 「結構いっぱいあるんだね。どれから見て回ろうか」
    柳追眠 : 「アンタの希望で来たし、アンタが見たいやつから回ったらいい。俺ついてくわ」
    弥 玖朗 : 「そう?じゃあ順当に回ろうか」平面物から見て回る

    KP : ▶平面物
    水彩画・油絵など、平面作品が壁に並んでいる。繊細な筆致で描かれているものから、円と線であらわされた断片的なものまで様々だ。画廊には点々と客がいて、流麗な水墨画や緻密なモザイク画を思い思いに眺めている。

    弥 玖朗 : 周りを見渡す
    弥 玖朗 : CC<=58 目星 (1D100<=58) > 80 > 80 > 失敗
    KP : 周りを見回してみたが、特に心惹かれる作品は見当たらない。
    KP : 追眠は、一枚の絵の前で立ち止まって作品を見上げている。追眠の背丈くらい大きなその作品は、花瓶に活けられた花の絵だった。
    だがそれは、水彩画でも油絵でもない。作品説明によると、鉱物の中でも宝石の基準には満たなかったさざれ石や、宝石として鉱物を研磨する際に出る小さな破片を貼り合わせて、花弁や茎、花瓶を作り上げているらしい。

    柳追眠 : 「すげー……すっげー綺麗……」
    弥 玖朗 : 「あぁなるほど……猫が好きそうな作品だね」
    柳追眠 : 「あの絵に使われてるような石や欠片は、捨てられることがほとんどなんだ。
    けど、価値なんて人間が勝手に付けてるだけで、全部が数百年、数千年かけて作られた石なのは変わりない。なんか……そういうのに対する尊敬? みたいなのを感じる」
    柳追眠 : 「……柄じゃねーな」少し恥ずかしそうに呟く
    弥 玖朗 : 「いいじゃない。猫がそういう風に受け取ってくれたなら作品も本望だよ」
    柳追眠 : 「……うん。謝謝」
    柳追眠 : 「一人じゃ絶対来ないとこだから。連れてきてくれてありがとな。玖朗」
    弥 玖朗 : 「猫が楽しんでるならなによりだよ。俺だって、猫とじゃなきゃ来ないし」
    弥 玖朗 : 「次に行ってみようか」立体物に行く

    KP : ▶立体物
    リアルな質感の人物彫刻、無機物が組み合わさったオブジェ、流線型のソファ、無造作に並べられたブロック。あらゆる立体作品がフロアにずらりと並び、天井にはカラフルな電線が蜘蛛の巣のように張り巡らされている。また、作品の一つ一つにタイトルプレートと『お手を触れないでください』という注意書きがぶら下がっている。

    弥 玖朗 : 作品全体を見渡す
    弥 玖朗 : CC<=58 目星 (1D100<=58) > 10 > 10 > イクストリーム成功

    KP : あなたは部屋の隅、誰もが素通りしていくフロアの死角部分の壁に、一つの立体物を見つけた。プラスチックでできた丸い出っ張りを縁取るように赤くLEDが施され、中央にプッシュ式のボタンが据え付けられている。あなたはそのボタンにどうしようもなく興味が掻き立てられる。――どうするか?
    弥 玖朗 : 作品をよく見る
    KP : 近くに『お手を触れないでください』という注意書きはない。――どうするか?
    弥 玖朗 : CC<=58 目星 (1D100<=58) > 38 > 38 > レギュラー成功
    KP : ボタン中央に『強く押す』と書いてある。――どうするか?

    弥 玖朗 : 「…これボタンだよね。触るなって書いてある空間にわざわざ触れそうな作品を置くっていう新手のアートなのかな?」と追眠くんに話しかける
    柳追眠 : 「は? いや普通に火災報知器だろ、やめとけ」
    弥 玖朗 : 「え、こんな人目に付かないところに火災報知器置く?表示もないし。 消防法に引っ掛かるんじゃない?」
    柳追眠 : 「法律とかは知らんけど……どう見たってそうだろ……」
    柳追眠 : 「確認したきゃ押せば? ただそん時は俺全力で他人のフリするから」
    弥 玖朗 : 「俺は押さないよ。いつか押す奴いそうだけど」と言いながら作品から離れる
    弥 玖朗 : 「次が最後かな。行ってみようか」体験型アートに向かう

    KP : ▶体験型アート
    体験型というだけあり、実際にあなたたちが触って楽しめる作品が集められているようだ。
    壁にはプロジェクターから映像作品が投影され、壁の前に立つことで登場人物になって遊べる仕組みになっている。
    あるブースでは、梁から吊り下げられたペンが振り子のように揺れ、紙に模様を描いている。無数に垂らされた紐を自由に結んだりほどいたりできる作品もある。この美術館の中で唯一活動的な印象を受けるフロアとなっている。

    弥 玖朗 : 全体を見渡す
    弥 玖朗 : CC<=58 目星 (1D100<=58) > 49 > 49 > レギュラー成功

    KP : あなたは展示物の一つに小さなテントを見つけた。入り口の幕を捲れば、中に入れる仕組みになっているようだと分かる。
    弥 玖朗 : 「ただのテントみたいだけど、これも作品なのかな?」と追眠くんに声をかける
    柳追眠 : 「美術館だし、そうなんだろうな。入ってみるか?」
    弥 玖朗 : 「体験型だしね、入ってみようか」とテントに入る
    柳追眠 : 玖朗さんに続いてテントに入る

    KP : テントの中は全面鏡張りになっていた。無限の奥行きが生じ、外から見たテントの大きさよりもずっと広く見えるだろう。幾重もの合わせ鏡に乱反射したあなた『たち』が、あなたを見つめ返している。非現実的な景色に、自身と幻の境界が曖昧になっていく。
    あなたはふと疑問を覚えるだろう。どこからがあなたで、どこまでがあなたなのか。ここにいるあなたは本当に、あなたなのか。わたしはほんとうに、わたしなのか。SANc0/1

    弥 玖朗 : CC<=97 正気度ロール (1D100<=97) > 46 > 46 > ハード成功
    弥 玖朗 : 「うわ…眩暈がしそう…」

    柳追眠 : CC<=90 正気度ロール (1D100<=90) > 53 > 53 > レギュラー成功
    柳追眠 : 「目がぎらぎらする……」

    弥 玖朗 : 「……ね、今ここでキスしたらこの鏡に映っている全員同じ状態になるのかな」と追眠くんに囁く
    柳追眠 : 「ばっ……ばかたれ! 誰か入ってきたらどうすんだ!」
    弥 玖朗 : 「おや、残念。さっきは人前で甘えてくれたのに」と引き下がる
    柳追眠 : 「き……キスなんかしてない……」
    柳追眠 : 「もういいだろ。アンタが変なことやらかさないうちに俺は先に出る!」さっさと出て行ってしまう
    弥 玖朗 : 「変なところで初心だねぇ」クスクス笑いながら追眠くんのあとについてテントを出る

    柳追眠 : 「もうそろそろ閉館時間だってよ」
    柳追眠 : 「ここも土産ゾーンがあるらしい。何かほしいのあったら、さっきのお礼に俺が出すけど。行ってみるか?」
    弥 玖朗 : 「気にしなくていいのに。まぁでも、折角だから見ていこうか」土産ゾーンに移動する

    KP : ▶売店
    展示会に関わるポストカードや画集、レプリカ等を買い求めることができる。追眠は平面物ゾーンで見入っていた花の絵画のポストカードを購入することにしたようだ。

    柳追眠 : 「なんかほしいもの、あった?」
    弥 玖朗 : 「この画集、かな」1冊の画集を手に取る
    柳追眠 : 「ん。じゃあこれは俺が出す」玖朗さんから画集を受け取って会計へ向かう
    弥 玖朗 : 「謝謝」
    柳追眠 : 「ん。これでおあいこな」プレゼント包装した画集を渡してくる
    弥 玖朗 : 「はいはい、律儀だね」と画集を受け取る
    柳追眠 : 「アンタも同じことしてんだろうが」ちょっと笑っている

    柳追眠 : 「そろそろいい時間だな。帰ろうぜ」
    弥 玖朗 : 「あ、待って。折角だから、夕飯も食べて帰ろうよ」
    KP : あなたの声に気づかなかったのか、追眠はすたすたと美術館の出入り口に向かっている。ちょうど、まもなくの閉館を伝えるアナウンスと少しもの悲しい音楽が流れ始めたところだった。あなたの声はかき消されて追眠に届かなかったのかもしれない。

    弥 玖朗 : 「猫!」慌てて追いかけて美術館の外に出る

    KP : 楽しいデートの時間はあっという間に過ぎる。気が付けば、西日があなたたちを照らしていた。
    あなたはふと時計を見て気づく。ああ、もうじきディナーの予約時間だ。
    いよいよここが本日最後の目的地となる。あなたは追眠をエスコートすべく、改めて告げるだろう。実は今日、ディナーを予約してあるのだと。
    弥 玖朗 : 「猫、実は夕飯の場所予約してるんだ。一緒に行かない?」
    KP : 追眠はそれを聞いて、ニコ、と今日一番の笑顔を見せた。
    柳追眠 : 「ごめん、ムリ」
    弥 玖朗 : 「…え?」と聞き返す
    柳追眠 : 「ごめんね、ほんっとにごめん。これ以上はもうムリ」

    KP : 追眠は笑顔であなたの問いかけをバッサリと切り捨てた。その笑顔は無邪気な子供のようであり、狡猾な大人のようにも、一切の情動が抜け落ちているようにも見える。
    憤慨、あるいは茫然となるあなたに、追眠は続けた。

    柳追眠 : 「なんかもう、そろそろいいかなって。飽きちゃったっていうか。いや、きみは悪くないんだよ? でもちょっとね、一日で十分だったかな」
    弥 玖朗 : 「……あんた、誰?」
    柳追眠? : 「え、今更そんなこと気になるの? 丸一日、何にも気づかなかったくせに~」
    柳追眠? : 「まぁでも、きみの大好きな”彼”じゃないことは事実なんじゃない?」
    弥 玖朗 : 「…なるほどね。所々おかしいとは思っていたけど……で、本物の猫はどこ?」
    柳追眠? : 「きみの愛しい人は今日一日お留守番してたみたいだよ。かわいそうに、きっとおうちでへそ曲げてるよ」
    柳追眠? :「ごめんねぇ、わたしさ、フツーのデートってやつをしてみたかっただけなんだよ。後学のためにさ」
    柳追眠? : 「でも、わたしときみのシュミってなんか……合わなかったっていうか。わたしはさ、もっと色々面白いことがしたいほうだから」
    柳追眠? : 「だってきみはもう知っちゃってるだろ? ありとあらゆるあれそれを。なんで見えないふりしてたの? 今更目を逸らそうったって、そんな我が儘通るわけないんだから」
    弥 玖朗 : 「知っちゃってる? 何のこと?」不機嫌そうに
    柳追眠? : 「全部言わないと分かんない? 意外と物分かり悪いんだね、きみ。それともとぼけてるだけなのかな? ……水族館でも、遊園地でも、見えてるくせに見えないふりして”彼”には隠してさぁ」
    柳追眠? : 「まあいいや、どっちでも。もうどうでもいいし――」

    KP : 追眠の顔をした『何か』が、ペラペラと御託を並べて嗤っている。口だけは嘲りに似た笑みを浮かべ、冷たい目ではあなたを蔑むように、あなたの生を弄ぶような視線で。
    今あなたの目の前に横たわっている感情は、一体なんだろうか。驚き、怒り、悲しみ、虚しさ――そしてそれを凌駕する――未知の異常に対する、本能的な恐怖?
    あなたが今日一日心を尽くしてもてなしていたのは、『偽者』だった。あなたの大切な人と同じ姿かたちを取りながらも、あなたの大切な人とは決定的に違っている、別の『何か』だ。受け入れがたい真実を知り、SANc1/1d5

    弥 玖朗 : CC<=97 正気度ロール (1D100<=97) > 91 > 91 > レギュラー成功
    system : [ 弥 玖朗 ] SAN : 97 → 96

    柳追眠? : 「コレ、どうだった? まるきり、きみのだいすきな“彼”そのものだったでしょ? 気付かなかったもんねぇ? だって、彼の心身をそのままコピーしたんだもん。今日行った場所に彼を連れて行ったらきっと、おなじ反応をするだろうね」そう言って自分の顔をつねっている
    弥 玖朗 : 「その見た目でその喋り方止めて。気色悪い」
    弥 玖朗 : 「お前、猫に手出ししてないだろうね」
    柳追眠? : 「えー? なーんにもしてないよ。わたしは彼の代わりにきみとおでかけしてただけ。誰かさんに危害を加えに行くほど手間暇かけてらんなーい」
    柳追眠? : 「この姿をやめろって? 別にいいけど……そしたらきみ、おかしくなっちゃうよ? ……ああ、もしかしてもっときれいな人に変わった方が良かった? どんな見た目がいい?」
    弥 玖朗 : 「どうせなら思いっきり殴れるような姿になってほしいもんだね」と吐き捨てるように
    柳追眠? : 「えー? じゃあ、こんなのとか?」※ネコミミまおまお
    弥 玖朗 : 「良い性格してるね、お前」
    弥 玖朗 : 「もう俺に用はないんでしょ。ならとっとと消えてよ、胸糞悪い…」
    柳追眠? : 「せっかく大サービスしてるのに。それともこっち?」※媚薬盛られてるタイプのまおまお
    弥 玖朗 : 「猫の顔で遊ぶなクソ野郎」地を這うような声で
    柳追眠? : 「えーじゃあ、それともこれ?」※シナリオ「愛染の廓歌」布袋郎
    弥 玖朗 : 「…!?」一瞬驚く
    柳追眠? : 「見覚えがある? ……俺はお客さんのことなんて、すっかり忘れてしまいましたねェ」
    柳追眠? : 「……なーんちゃって☆」
    柳追眠? : 「さっきから、なんでそんなに怒ってるの? あぁ、お金は返すよ。大丈夫、さすがにこっちは偽札じゃないからさ!」そう言って、追眠の顔をした何かは数枚の一万円札を差し出してくる。
    弥 玖朗 : 「…要らない。得体のしれない奴から施しを受けるほど腐っちゃいないよ」
    柳追眠? : 「……あーあ。こんなにごめんって謝ってお金まで返してるのに、何がそんなに不満なの?」
    柳追眠? : 「わたしが悪いの? 違うよね、最後まで気づかないきみが悪いんだよね。きみが隙を作らなければ、わたしだって付け入らなかったんだから。はいこれ」
    KP : 『偽者』は、あなたに向かってポン、と何かを放り投げてくる。それは、今朝あなたが家に忘れてきたスマートフォンだった。通知ランプがピカピカと光り、追眠からの着信記録がかなりの量で入っている。
    弥 玖朗 : 「詐欺師の言い訳と同じこと言うね」歯痒そうに
    柳追眠? : 「ほんとのことしか言ってないのに、理不尽で不可解だよね人間って! まぁ飽きてきて私の本音が出ちゃったところはあったけどさ、ほとんど本物の彼と一日過ごせたんだし別にいいじゃん!」
    KP : 『何か』は呆れたようなため息をついた。いかにもつまらなさそうに、あなたに問いかける。
    柳追眠? : 「きみにとって、その人はそんなに大切なの? どうして? きみは、どうしてその人が必要なの?」
    弥 玖朗 : 「それをお前に言う義理はないね」
    柳追眠? : 「……ふうん。あっそ。つまんないの~」
    柳追眠? : 「どうせなら、素敵な愛の告白でもすればいいのにね~。ねぇ? 柳追眠くん」
    溜息を吐いた『何か』は、あなたの背後に向かって声をかけた。
    KP : それは、あなたが今一番会いたい人の名前だ。
    振り返れば息を切らした追眠が立っていた。今となっては一目で分かる。本物の追眠だ。
    何やらいつもと服装が異なる。半袖のパーカーは淡い黄緑で、白襟のワイシャツが何だか可愛らしい。ボトムスもいつものダボついた感じではなく、すっきりとした黒のストレートパンツだ。耳元にはあなたがかつて贈ったムーンストーンのピアスが、柔らかに光を反射している。一生懸命おめかししたうえで、ここまで急いで駆けつけてくれたのだろう。セットしたらしい、巻いたようにカールした髪が少し乱れてしまっている。

    弥 玖朗 : 「……猫?」驚いたように
    柳追眠 : 「や……やっと……見つけた……」ぜぇぜぇと息を切らしている
    柳追眠 : 「なんで電話出ないんだよ……! なんかあったのかと……」
    弥 玖朗 : 「え、あ…ごめん…」まだ少し放心している
    柳追眠 : 「急にアンタのスマートフォンからここの住所が送られてきたから来てみたら……」
    柳追眠 : 「一体誰と喋ってたんだ? 今日一日どこにいた?」
    弥 玖朗 : 「えっ…誰かって……」先ほどまで話していた相手の方を向こうとする
    KP : 指摘され見回しても、あなたを振り回した張本人は既に姿を消しており、影も形も見当たらない。
    弥 玖朗 : 「……あの野郎……」
    柳追眠 : 「……なんなんだよ……ここに来ても誰もいなかったら、いよいよ劉仁辺りに捜索願出すところだったぞ……」
    柳追眠 : 「まぁ、もとはと言えば待ち合わせに遅れた俺が悪いんだけど」
    KP : 追眠は苛立ちと怒りと困惑と安堵と、いろいろな感情が混ざった溜息を長々と吐いている
    弥 玖朗 : 「………はぁーーーーー…」溜息を吐きながらしゃがみ込む
    弥 玖朗 : 「……我ながら、情けないな。本当……」ブツブツ呟く
    柳追眠 : 「ハァ? なにが……今まぁ、とにかく……無事でよかったよ」
    弥 玖朗 : 「…無事じゃない。精神的に」
    柳追眠 : 「なんだそれ」
    弥 玖朗 : しゃがみ込んだまま項垂れている

    KP : やり場のない憤りを抱えていると、それを打ち消すような優しさで、あなたの手が追眠にそっと引かれる。あなたは我に返ることだろう。
    柳追眠 : 「何があったのかはあとで詳しく聞くとして……まだ今日はデートの日、だろ?」
    KP : この世界にたった一人しかいない大切なあなたの恋人が、はにかみながらあなたを呼んでいる。
    柳追眠 : 「なぁ、今日はどこに連れてってくれる?」
    弥 玖朗 : 「…1日あんたを放っといた情けない男を許してくれるわけ?」
    柳追眠 : 「それはこれからのアンタの挽回次第かな」悪戯っぽく笑っている
    弥 玖朗 : 「……まだチャンスをくれるなんて、俺の『お嫁さん』は本当に呆れるくらい優しくて良い男だね」追眠くんに手を引かれるままに立ち上がる
    弥 玖朗 : 「…夕飯の店、予約してあるんだ。付き合ってくれる?」
    柳追眠 : 「勿論」
    弥 玖朗 : 「謝謝、猫」
    柳追眠 : 「俺、今日家でずーっと留守番してたんだからな」
    柳追眠 : 「一日分、ちゃんとエスコートしてくれよ、旦那様?」
    弥 玖朗 : 「仰せの通りに、我的愛人」
    弥 玖朗 : 「行こうか」と言って追眠くんの手を取る
    柳追眠 : 「うん」

    KP : 最高のデートは今この瞬間から始まる。あなたは今度こそ、大事な恋人と連れたってナイトデートへと繰り出していくのだった。

    KP : ●シナリオクリア報酬
    ・SAN回復 生還報酬 1d3+1d8

    KP : 【デート候補】通過報酬
    1:水族館 異常な男性に遭遇した→<クトゥルフ神話>または<生物学>
    3:美術館 館内の異変を探し、一度でも判定に成功した→任意の芸術系技能
    5:遊園地 『▶観覧車(二回目以降)』を通過した→<オカルト>または<図書館>
    6:公園 ボートに乗った→任意の運転系技能
    8:プラネタリウム アルデバランに注目した→<クトゥルフ神話>または<天文学>
    その他【迷子の子どもとの邂逅】で判定に成功→任意の交渉系技能



    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    みなも

    DONEとんでもない書き間違いとかなければ!これにて!完結!
    7か月もかかってしまった……!
    長らくお付き合いいただき、本当にありがとうございました!!
    ウルトラバカップルになってしまいましたが、今の私が書けるウルトラスーパーハッピーエンドにしたつもりです!
    ものすごく悩みながら書いた一連の3日間ですが、ラストは自分でも割かし納得いく形になりました
    2024.3.24 追記
    2024.4.30 最終稿
    玖朗さんお誕生日SS・2023【後編・3日目】 ゆっくりと瞼を開けたその瞬間から、身体が鉛のように重く、熱を持っていることが分かった。たまにある現象だ。体温計で測るまでもなく、発熱していることを悟る。
    「ん……」
     起き上がろうとした身体は上手く動かず、喉から出た唸り声で、声がガラガラになっていることに追眠は気づいた。そういえば、引き攣るように喉も痛む。ようやっとのことで寝返りを打って横向きに上半身を起こすと、びりりと走った腰の鈍痛に追眠は顔を顰めた。ベッドサイドテーブルには、この状況を予期していたかのように蓋の開いたミネラルウォーターのペットボトルが置かれている。空咳をしてから水を含むと、睡眠を経てもなお疲れ切った身体に、水分が染みていった。
    13483

    recommended works