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    海に行くアズロロ その後の小話
    イベント用展示小説となります
    ☆全年齢
    ☆時間軸がちょっと曖昧
    ☆なんでも許せる方向け

    #アズロロ

    旅の後味 長い一日が終わる。

    『———いいですか。明日でも良いので、必ず一度病院へ行ってください。何か身体に支障がありましたら僕までご連絡を。絶対ですからね。くれぐれも自己判断はやめて下さい』
     何度も念を押して、彼はあの学園へと帰っていった。赤くなった目を隠すよう、眼鏡の位置を直して振り返らずに行ってしまった。

     銀色の髪が揺れ、列車の扉が閉まる。
     それが見えなくなるまで、私は彼を見送ったのだった。

    「……はぁ」
     流石に疲れが出たのか、自身の部屋に着くなり私は荷物を放り出してベッドに身体を投げる。今日は、服の皺を気にする必要も無い。仰向けになって天井を見上げ、一人ため息をついた。
    「泣かせてしまった」
     目を瞑る。控えめな銀色の瞳から、暖かな雫がはらはらと降っていた。いつもの、凛としていてどこか踏み込まれる事を拒むような、挑戦的な表情を歪ませて。

     ———馬鹿!ひ、一人で、あんな……人間のくせに。人間のくせに!もし、あのまま溺れてたら……!

     死ぬ気は無かった。と、思う。
     迫る海に飲み込まれ、呼吸も身体の自由も奪われて。苦しいともがく術も無く、どんどん沖まで流された。焦りもあった。恐ろしいとも、勿論感じた。

     けれど。
     この苦しみが過ぎれば———あの子に会えるかもしれないと。ほんの、一瞬だけそう考えたのも事実だ。
    「ん」
     ふと、すっかり乾いた腕を掲げてみる。暗い部屋に差し込む月明かりに照らされ、その肌に、うっすらと吸盤の痕がリボン状に巻き付いていた。

    「———……」
     あの日。終わるはずの命だった。まさか、こんなにも必死に、痕が残るほどに繋ぎ止められるなんて考えもしなかった。
     意識が完全に遠のく、その前に見えた姿。日差しと水の屈折が相まって、大きく翼を広げた天使のように見えた。
     ただ、美しかった。息も止まるくらいに見惚れていた。彼の、本当の姿。

    「……しょっぱい」
     肌に残る痕を、その舌で味わう。潮風の香りも、細波の音も。彼の笑う声と共に、この身体に残っていた。
     止まるはずだった鼓動が、静かに高鳴っていく。一人、私は自分の腕に残る彼の残り香を抱きしめるのだった。
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    syuryukyu

    DONEマレウスと恋人同士の監督生が口内炎に苦しむ話
    ちょっとだけ表現がいやらしい部分があります⚠

    視点は監督生(女の子)
    名前はユウになってます。

    マレウスがよく喋ります。
    かっこいいマレウスはいません。
    口調を含めて、イメージ違い注意。

    !ご都合設定強め
    獣人は、妖精は〜とご都合設定が出てきます。

    上記内容が、苦手な方は閲覧をお気を付け下さい。
    マレウスと恋人同士の監督生が口内炎に苦しむ話
    ちょっとだけ表現がいやらしい部分があります⚠


    視点は監督生(女の子)
    名前はユウになってます。

    ユウ呼び
    マレウス呼び


    マレウスがよく喋ります。
    かっこいいマレウスはいません。
    口調を含めて、イメージ違い注意。

    !ご都合設定強め
    獣人は〜、妖精は〜とご都合設定が出てきます。


    上記内容が、苦手な方は閲覧をお気を付け下さい。









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    「ユウ」
    『っ…まっ、だめ…ッ…んんっ……だめ、なの…!今日は、、今日…今はき、キスしたくない…出来ない、の…移っちゃ…ッ』
    「強情だな」
    『ッだか、ら…!言ってる、ッ……っ!』


    私の必死の抵抗も虚しく、奪われる唇と絡まる舌。自分のものではない舌が私の舌に絡まんと動くのも口内を撫でられる感覚もどうすることも出来なかった。
    『ッ、いっひッ…!』
    「…ここか。」

    『いっひやい、…ひぁれうす、やっ……!』
    彼が触れた一点に思わず身体が跳ねて、ビリビリとした痛みに思わず声が出てしまう。ここか、なんて喜々とした声を上げた彼はそこへの刺激をやめる 6197