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    masayuki

    砂場

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    POIPOI 43

    masayuki

    MAIKINGテキスト投稿できるっていうから試しに「なんだ、たいしたことねえな」
     もう動いている人間はいない。あとは最終確認して報告するだけ――
    「あ……!?」
     待て待て待て待て。
    「っぶねぇ……!!」
     弾丸が肩をかすめて壁に命中した。避けきれなかったことに舌打ちするが、当たってしまったものは仕方がない。
     死にぞこないめがけて滑走する間に二発目、三発目が明後日の方向へ跳んでいく。照準がまるで定まっていない。
    「た、たすっ……助けてェ……っ!」
     上半身を抑えつけて腕をねじりあげると、ついさっきまで銃口を向けていた相手に命乞いを始めた。骨のある奴だったら面倒だと近接戦に持ち込んだが、徒労だったようだ。
     生命活動がすべて止まるまで温度を下げ、今度こそ息の根を止めた。姿形は残しておけという指示だ。それから、銃弾を頭部と心臓に一発ずつ。
     ターゲットが全員間違いなく死体になったことを確認して、ポケットから電話を取り出す。手筈通りメローネにコールすると、すぐに繋がった。
    「Pronto」
    「任務完了だ」
    「了解、報告しておく。他に何か伝えることはあるか?」
    「……問題ねえ。これから帰る」
     気を抜いて負傷したとは死んでも言いたくなかっ 591