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    ナキレク

    @nakireku4

    ヒプマイ 寂×乱(ブロマンス)の作品をクレリリのメモ用に投稿してます。

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    ナキレク

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    ヒプマイ 寂雷×乱数
    クレリリ用 ブロマンス

    #二次創作
    secondaryCreation
    #ヒプマイ
    hipmai
    #神宮寺寂雷
    JingujiJakurai
    #飴村乱数
    AmemuraRamuda
    #ブロマンス
    bromance

    ヒプマイ 寂雷×乱数 (案②)『飴』「ゲホッゲホッ」

     渋谷の大通りから少しズレた裏路地で乱数は苦しそうに咳き込んでいた。いつもならあるはずの飴が運悪く手元になく、肺炎のような胸から来る激しい咳に吐血。思わず口元を拭い、大丈夫だよぉー、と自分を騙すかのように独り言を漏らすと「何が大丈夫ですか? 大丈夫じゃないでしょう」と細い手がと棒付きキャンディーが乱数の視界に入る。低く落ち着きのある声、寂雷だ。

    「ゲホッゲホッ。助けてなんていってないもーん」

     そう乱数は強がり返すも「ゲホッゲホッゲホッゲホッ」と咳は嘘をつかない。見かねた寂雷は「ほら、飴ですよ」と口元に近づけ、ツンっと飴を唇に当てた。ぐぬぬっと乱数は頬を赤く染め、少し拗ねる顔をするも観念したのだろう。

    「お礼なんて言わないもんねー」

     と、言いながら飴を受け取りしゃぶるも――黙り「ありがとう」。乱数は恥ずかしそうに小さな声で礼を言う。

    「聞こえませんよ?」

    「……ありがと」

     少し大きな声で返す。
     だが――。

    「はい?」

     本当は聞こえているのだろう。
     寂雷の顔がクスッと笑う。

    「だから、あーりーがーとー!!」

    「フフッ」

     自棄糞な礼に寂雷は鼻で笑う。

    「あっ、許さないからね!!」

     なんて乱数は意地を張るも親切な寂雷に素直になれず「覚悟しろー」と抱き付いた。
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