🎏🌙(🐮獣人🌙)ここは鯉登牧場。
たくさんの動物を飼育している牧場です。
今日、ここに新しいお友達がやって来ました。
「さぁはじめ、こっちにおいで」
トラックからのしのしと降りてきたのは、牛獣人の男の子(ガッチビ髭男性)の基でした。
基は、多頭飼育崩壊に陥っていた牧場からレスキューされた牛獣人です。従業員からまともな食事も与えられず、時には暴力を振るわれてきた男の子でした。
その凄惨な生育歴から、人間のことを信じることが出来ず、いつも怖い顔で人間を睨みつけています。
治療すらまともにできないため、裂傷した皮膚は膿がでていたり、お風呂にも入れられないため薄汚れた体をしています。
(また変なところに連れてこられた…どうせここでも、酷い目に遭うんだろう。人間なんてそんなものだ。)
誰も信じることが出来ない悲しい目をする基に、牧場経営者である鯉登さんが近づきます。
「酷い目にあってきたんじゃな…安心せぇ、ここは安全な場所じゃ。たくさん食べてよう肥えて、おなかいっぱいに幸せに暮らしていこうな」
(俺を手懐けられると思ったら大間違いだ!)
鯉登の言葉は基には届きません。どんな言葉も嘘に聞こえてしまうのです。果たして、基はここで幸せに暮らすことが出来るのでしょうか………
…………
……
……
それから、たくさんの月日が経ちました。
経営者である鯉登さんは、厩舎の中を歩き回っていろんな動物たちに挨拶をしたり、お世話をします。
そしてついにあの基のいる厩舎にもやって来ました。
「はーじめ、おはよ♡」
鯉登さんの足音を感じていた基は、急いで柵の近くに近寄ります。鯉登さんの姿が見えると、もーもーと鳴いて鯉登さんにアピールをします。
(鯉登さん、来た♡)
たくさんの年月をかけて愛情を注がれた基は、ご飯を食べて栄養状態もよく、肌ツヤもよく、そして鯉登さんによく懐いています。
懐いているというより、鯉登さんのことがだーいすきになってしまい、つがいになってほしいと思っているほどです。
(鯉登さん♡ご飯ちょうだい♡ご飯!ご飯!)
小さなおくちをぱくぱく開けて、鯉登さんにご飯のおねだりをします。基はもうひとりでご飯を食べることは出来るのですが、こうやって鯉登さんにあーんして貰うのが大好きで甘えているのです。
「ほんのこて基はむぜじゃあ♡あーん」
「あーん♡」
ドライフルーツをあーんして貰って、基はご満悦です。一通りご飯を食べ終えると、急に眉毛のへしょりと8の字にして、困った顔をして言いました。
「鯉登さん…これ、痛い…」
そして右手の甲を鯉登さんに差し出しました。どうやら毛繕いをしているときに、柵に手の甲をすってしまったようです。よぉおく見るとちょっとだけ赤くなってます。
昔であれば 舐めてりゃ治ります!…と治療を拒んでなんとか根性で自己治癒をしていた基ですが、最近ではちょっとした怪我でも鯉登さんに見せて治療をせがむのです。鯉登さんも基が甘えているのを理解して、なんてことない怪我(ちょっと赤くなってるだけでも)冷やして絆創膏を貼ってあげます。
絆創膏を貼ってもらう時ですら、基は「痛い…」と大怪我をしたかのように振る舞います。
「よしよし、痛いのによく我慢したな基♡偉いぞ、よしよし…」
治療を頑張った基の頭を鯉登さんはよしよしと撫で続けます。とろんと表情を和らげた基は、そのままゴロンとお腹を見せてきました。
「鯉登さん…痛いの頑張ったから、ご褒美……なでなでしてください……♡」
期待している基はしっぽをパタパタとさせ、鯉登さんをじーっと見つめます。その表情の健気さといったら、もうたまったものではありません!
「よーしよしこの甘えんぼさんめ♡よーしよしよし……」
鯉登さんはお腹を手のひらでわしゃわしゃと撫でます。そうしてもらった基はくすくすと笑って体をよじらせて、「きもちぃ♡すき♡すきーっ♡」と鯉登さんに言います。
基の世話が終わると鯉登さんは別の仕事に行かなくては行けなくなりました。それを聞くと基は鯉登さんの足にしがみついていやいや♡をします。
「鯉登さん行かないでっ、いや!いや!!!」
足をばたばたと子供のようにばたつかせます。ごめんなぁと言いながら、鯉登さんは慣れた手つきで基のバタバタ攻撃を回避して厩舎から出てってしまいました。
厩舎に取り残された基は悲しくなってちょっと泣いちゃいます。また明日、鯉登さんに会えるのを楽しみに筋トレに励むようです。
鯉登さんが厩舎を離れてしばらく経つと、基の体に変化が起こりました。体は熱く火照り、体をよじれば皮膚がちくちくと甘く痺れます。尻の穴はじゅくじゅくとしてきて、熱くはち切れそうな切ない感覚に襲われます。
「なにこれ、なにこれ…!?からだがあつい……病気になったのか、俺…!?」
基の体調管理のため来てくれた鯉登さんは、次のご飯の時までしばらく来ません。基は頭のいい牛獣人なので、厩舎から無断で出てはいけないと理解しています。ひとりで鯉登さんを待つ心細さや、自分はこのままどうなってしまうんだろうと言う不安から基は泣き出してしまいました。
(鯉登さん、助けて…!おれ、死にたくない…)
厩舎のすみっこで身体を縮こまらせ、ぶるぶると震えていると聞き覚えのある声が聞こえました。
「基!大丈夫か!?」
「鯉登さん!!!」
ちょっと前に厩舎から出ていった鯉登さんです。何故こんなにも早い時間帯に基のもとに戻ってきたのでしょうか。
「なにか嫌な予感がして戻ってきてみたら、これは…」
「鯉登さんっ…俺、病気になっちゃったかもしれないんです…!」
えっ、と驚く鯉登を前に基は続けます。
「体があつくって、じくじくしてて…おしりの穴も、なんでかは知らないんですけどずっと変な感じがしてるんです…おれ、元気になれますか?それとも、もう俺死んじゃうんですか……!」
一生懸命説明してても、悲しくなって基はえぐえぐと嗚咽を漏らしながら泣いてしまいました。鯉登牧場に来るまでは、いつか死んでもどうでもいいと思っていたのに、鯉登牧場で鯉登さんに出会ってからは、鯉登さんと会う毎日が楽しくて嬉しくて仕方がなくなってしまったのです。
「おれ、死にたくないっ…!鯉登さんと、もっとお話とかたくさん遊びたいんです、助けて、鯉登さん…」
目に涙を浮かべながら基は鯉登さんに訴えます。
鯉登さんは基の元へ向かい、頭を撫でながらこう続けました。
「安心せ、基。これは病気じゃなか。発情期といって、子どもを作るための準備を体がしているんだ。」
「はつ、じょうき……こども……?」
基はどこかで聞いたことのあるようなその言葉を繰り返します。たしか前いた劣悪な牧場では、頻繁に牛獣人などの獣人同士の交尾や繁殖をしていたことを思い出しました。特に基のような牛獣人は性欲が強いこともあって重宝されていましたが、当時の基はなかなか発情期が訪れずそれをする機会はなかったのです。
「性欲処理なら私に任せろ。大学の方でも、実習で獣人の性処理なんかもしていたからな」
「鯉登さん。発情期なら、こどもも作れる…てことですか」
たしかに、基のような牛獣人は雄でも子どもを宿すことのできる個体がいるのは事実です。ですが鯉登さんは大事な基にそのようなことをさせるつもりはありませんでした。その意図を読み取ったのか、基はまた目に涙を浮かべてやだやだと駄々をこね始めました。
「鯉登さん、俺鯉登さんとの赤ちゃん欲しいです…」
「基!それはならん、お前のことは好きだが、そんな無体を働くつもりは…」
「いや!嫌だぁ…!鯉登さんじゃなきゃ嫌なんです!鯉登さん、俺のつがいになってください♡それで、俺のおまんこに鯉登さんの子種ちょうだい…♡」
基は鯉登さんの前でお腹を見せながら足をM字に開き、おまんこメスアピールをします。
発情した基のアナルは慎ましいピンク色に染まり、ひくひくと震えてちんぽが入るのを待っています。
「鯉登さん♡はやくオスちんぽ俺にいれて♡ぐちょぐちょおまんこ、もう待てない♡あっ、あぁ……♡」
前までいた牧場のメス獣人達が交尾の度に言っていた下品な言葉を覚えたのか、必死になって鯉登さんを誘惑する基は、もう待ちきれなくなって自分でアナルを弄り始めました。
「ひっ…♡んひぃ……♡ここぉ♡ここの奥が辛いのぉ♡俺の指じゃ、届かなぁい……♡♡鯉登さんのおちんぽじゃなきゃ満足出来ないのぉ………♡」
へっ♡へっ♡と息を切らして自身の指を2本アナルに入れ、バラバラに動かします。ですが栄養状態も悪くほかの雄牛獣人よりも小柄な体格の基は指の長さも短いのです。我慢できずに三本目も挿入しますが、上手くいかなくてひんひんと喘ぐしかないのでした。
我慢が出来なくなったのは鯉登さんも同じでした。基を保護したその日から、人間では無い牛獣人の基に抱いてはいけない感情を持っていることに気づいていました。基が懐いてくると、基とパートナーとして生涯を共にしたいと常日頃から考えるようになるほどでした。
もう我慢の限界です。基の誘惑に負けた鯉登さんは、ツナギのズボンを脱ぐとその下に隠されていた剛直を見せて基に近づきました。
「基、おいも我慢の限界だ。私をそんな言葉と態度で誘惑しおって…泣いても辞めてられんぞ…♡」
「…♡ふふ、♡望むところ、です……♡」
つづく